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BUILD 2014 での Microsoft Azure ストレージに関する発表

このポストは、4 月 8 日に Azure Storage チームが投稿した Microsoft Azure Storage @ BUILD 2014 の翻訳です。

今年の Microsoft Build カンファレンスでは、Azure ストレージのアップデートについて発表し、Azure ストレージを効率的にご活用いただくために、今後の予定、ベスト プラクティス、および一般的な使用例 (英語) について説明しました。また、昨年の目覚ましい成長についての総括も行いました。マイクロソフトでは、現在 20 兆を超えるオブジェクトを格納し、平均で毎秒 200 万を超える要求に対応しています。

新機能

すべてのアカウントで容量を 200 TB に拡大、最新のスケーラビリティ目標にアップグレード

今回の変更で、提供中のすべてのストレージアカウントが、最新のスケーラビリティ目標 (200 TB の容量、毎秒 2 万回の要求への対応) にアップグレードされます。詳細については、次のページを参照してください。
https://msdn.microsoft.com/library/azure/dn249410.aspx (英語)

読み取りアクセス地理冗長ストレージ (RA-GRS) の一般提供開始

Microsoft Azure で、読み取りアクセス地理冗長ストレージ (RA-GRS) の一般提供が開始されます。RA-GRS では、セカンダリ拠点に格納されているデータに対し読み取りアクセスを実行できます。このため、プライマリ拠点のストレージで障害が発生した場合でもデータにアクセスできます。地理冗長ストレージ (GRS) アカウントでは、データが 2 つの異なるリージョンに保存されます。プライマリ拠点は、ストレージ アカウント作成時に既定で公開され、すべての更新や削除はこちらのリージョンに適用されます。これらすべての更新は、geo レプリケーションにより非同期でセカンダリ拠点に適用されます。ストレージ アカウントで RA-GRS を有効化すると、アプリケーションが、該当するストレージ アカウントのセカンダリ拠点のデータに対して確実に読み取り専用アクセスを行えるようになるため、プライマリ拠点が使用不能になった場合の読み取りアクセスの可用性が向上します。詳細については、Azure ストレージの耐久性オプションについてのブログ記事をお読みください。

ストレージエミュレーターの更新

新しくリリースされるストレージ エミュレーター 3.0 では、最新バージョンの REST API がサポートされます。これにより、クラウドのパリティが改良されると共に、スクリプトを使用できる新しいコマンドライン インターフェイスを利用して、エミュレーターの起動、終了、初期化、削除を行えるようになります。ストレージ エミュレーター 3.0 は、.NET 用 Azure SDK 2.3 の一部として、または単体のパッケージとしてダウンロードできます。ストレージ エミュレーターの使用についての詳細は、MSDN のドキュメントを参照してください。

今後の予定

発表内容の中には、今後の予定も含まれていました。

ゾーン冗長ストレージ (ZRS)

今後数か月以内に、ブロック BLOB ストレージでゾーン冗長ストレージ (ZRS) という名前の新しい冗長レベルの提供が開始されます。この新しい耐久性オプションでは、同一リージョン内または複数のリージョンに存在する複数のゾーン (施設) に 3 つのレプリカを保持します (GRS では、2 つのリージョンに 3 つずつ、合計 6 つのレプリカを保持します)。料金の詳細については、「Microsoft Azure のポイント – 技術革新、品質、料金」という記事をご覧ください。ZRS の詳細については、しばらくお待ちください。

ストレージのインポート/エクスポート サービス (英語)の一般提供開始

インポート/エクスポート サービスは、大量のオンプレミスのデータを Azure BLOB にインポートしたり、Azure BLOB のデータをオンプレミスにエクスポートしたりする際に、ディスクを送付して効率よく行うためのソリューションです。このサービスは現在プレビューとして米国地域のみで提供していますが、一般提供の開始により、数か月以内に提供地域の拡大を発表する予定です。

今後数か月以内にクライアント ライブラリを更新

  • .NETWindows RT および Windows Phone の RTM をサポートする .NET ライブラリ 4.0 をリリースします。
  • Java – 新しい API、機能、およびパフォーマンス強化が実装された Java ライブラリの RTM をリリースします。
  • Android – Android ライブラリの CTP をリリースします。
  • C++ - ネイティブ (C++) ライブラリの 2 回目のリリースを予定しています。このリリースでは、Casablanca 2.0 に対応すると共に、パフォーマンスが大幅に改善されます。
  • Node.js – Node.js ライブラリの新しい CTP をリリースします。このリリースでは、多数の不具合の修正、API の強化、および 2013-08-15 REST バージョンの完全なサポートが行われます。

最後に、Azure ストレージの概要に興味をお持ちになったお客様は、先日公開されたばかりの Microsoft Azure ストレージの概要 (英語) をぜひお読みください。

Windows Azure ストレージ チーム