Azure Web サイトで Java をサポート
このポストは、4 月 4 日に投稿された Java on Azure Web Sites の翻訳です。
編集メモ: 今回は、Windows Azure Web サイト チームでプログラム マネージャーを務める Chris Compy による記事をご紹介します。
マイクロソフトは、Azure Web サイトで Java ベースの Web サイトのサポートを開始します。この機能は、多数の一般的な Java のシナリオを満たすために、Azure Web サイトの管理性と手軽なスケーリング オプションを組み合わせたものです。
以下のサポートが、ポータルのユーザー エクスペリエンスに組み込まれています。
- Java 1.7.0_51 (32 ビット) – 既定でサポートされる Java のバージョン
- Tomcat 7.0.50 – 既定の Java コンテナー
- Jetty 9.1.0
この UI では、ユーザーが Java のバージョンを選択し、さらに Web コンテナーを 2 つのオプションから選択できます (上図参照)。現時点でサポートされている Java のバージョンは 1 つのみですが、今後追加される予定です。
構成 UI に加え、Web アプリケーション ギャラリーには Tomcat と Jetty のフル インストールが用意され、Java の Web コンテナーの変更やカスタマイズにも対応しています。
ポータルの UI や Web アプリケーション ギャラリーで提供されるだけでなく、お客様が、使用中のバージョンの Java や Java ベースのアプリケーションをアップロードすることも可能です。たとえば、Azure Web サイトで提供されているものを使用せず、Java 6 と Tomcat 6 をアップロードして使用することができます。
エンタープライズ クラスの Java アプリケーションの多くは大量のメモリを必要とするため、Java 1.7.0_51 の 64 ビット バージョンも実行可能にしました。現在、64 ビットのランタイムを選択するには web.config ファイルを構成する必要がありますが、将来的には UI から 64 ビット バージョンを選択できるように改良する予定です。
制限事項
少なくとも提供開始の時点では、Azure Web サイトで実行されるすべての Java アプリケーションは受信側の HTTP トラフィックのみをリッスンします。このため、現時点では JMX または JMS のメッセージングおよび JDWP や JDI のリモート デバッグ機能は使用できません。
また、すべての Java プロセスを、サービスではなくアプリケーションとして実行する必要がある点にご注意ください。
まとめ
Java の追加サポートは、すべての価格帯において今すぐにご利用いただけます。追加コストは不要です。これにより、以前から存在している Java ベースの Web アプリケーションも新たにホストできるようになります。また、Azure で Java ベースの Web サイトを新しく開発する場合には、Azure サービスとの統合を提供する Java Azure SDK を使用すると便利です。