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Azure Web サイトの新しい料金レベル「Basic (基本)」

このポストは、4 月 22 日に投稿された Azure Web Sites New Basic Pricing Tier (著者 : Yochay Kirtiaty) の翻訳です。

編集メモ : 今回は、Azure Web サイト チームの主任プログラム マネージャー リードを務める Yochay Kirtiaty の記事をご紹介します。

4 月に実施された Microsoft Azure の更新に伴い、Azure Web サイトで Basic ( 基本 ) という新しい料金レベルを利用できるようになりました。この Basic (基本) レベルは実稼動サイトを対象としたもので、小規模のサイトや、開発およびテストのシナリオをサポートします。

Basic (基本) レベルでは Azure Web サイトの主要機能を利用できるため、コストを抑えて実稼動サイトを実行することができます。また、最大 3 つの仮想マシンを専用インスタンスとして Web サイトの実行に使用できるほか、SSL サポート、ジョブのスケジューリング、エンドポイントの監視なども含まれます。Basic (基本) レベルの詳細については、Azure Web サイトの料金に関するページをご覧ください。

Basic ( 基本 ) レベルが既存の Web サイトに与える影響

既存の Web サイトが、Free ( 無料 ) Shared ( 共有 ) Standard ( 標準 ) のいずれかのレベルで作成されている場合には、そのレベルが維持されます。Standard (標準) レベルのサイトは Standard (標準) のままになるので、ご安心ください。実は、料金レベルに Basic (基本) レベルが導入されたことで、Standard (標準) レベルにおけるサービス内容が強化されました。Standard (標準) レベルの SKU には、さらに大容量のストレージ、SSL の無料接続などの高度な機能が含まれ、それらすべてを以前と同じ価格で利用できるようになっています。Standard (標準) レベルの詳細については、Azure Web サイトの料金に関するページをご覧ください。

最適な料金レベルを知る

料金レベルに Basic (基本) が導入されたことで、Azure Web サイトの実稼動にかかるコストの削減が可能になりました。このため、「自分にとって最適な料金レベルはどれなのか」と悩むこともあるでしょう。最適なものを選べるように、以下に各料金レベルの主な相違点と性質を記載しました。

  • Free (無料) レベルの Web サイト: 主に評価目的で使用します。コストをかけずに Azure Web サイトを体験したいお客様に無料でお試しいただけます。SLA の対象外となります。
  • Shared (共有) レベルの Web サイト: Free (無料) レベルの Web サイトに関連する機能制限が部分的に緩和され、このレベルでは Web サイトを 24 時間 365 日実行することが可能です。ただし、Shared (共有) レベルの Web サイトでも、容量および機能セットが非常に制限されています。SLA の対象外となります。
  • Basic (基本) レベルの Web サイト: 小規模から中規模の Web サイトの実稼動向けに設計されています。コストを抑えながら、Azure Web サイトのすべての主要機能を利用できます。
  • Standard (標準) レベルの Web サイト: 中規模から非常に大規模な Web サイトの実稼動に使用することを目的として設計されています。Azure Web サイトの全機能を活用でき、高可用性や高度な開発と運用 (DevOps) などの詳細なシナリオを実現できます。

Shared (共有) レベルに関するメモ: Shared (共有) レベルの Web サイトを使用する場合、サイトごとおよびインスタンスごとに課金されます。Shared (共有) レベルの Web サイトのコストは、Basic (基本) レベルの Web サイトよりも低く設定されています。ただし、Basic (基本) と Standard (標準) の料金レベルでは専用の仮想マシンを利用できます。この仮想マシンでは、仮想マシンで処理できる数 (通常、メモリにより制限されます) の Web サイトを実行できます。数が増減することで料金が変わることはありません。たとえば、5 つの Shared (共有) レベルの Web サイト (サイトまたはインスタンス) を所有している場合は、その 5 つのサイトを Basic (基本) レベルに移行することをお勧めします。これは、5 つの Shared (共有) レベルの Web サイトの維持にかかる全体のコストが、Basic (基本) レベルの小規模の仮想マシン 1 つの維持にかかるコストと大差がないためです。

Web サイトの料金レベルを変更するには

4 月の Microsoft Azure の更新に伴い、Web サイトの料金レベルの変更方法が少々変わりました。Web サイトの料金レベルを変更するには、関連する Web ホスティング プラン (WHP) を変更する必要があります。Web ホスティング プランは Azure Web サイトの新しい概念で、お客様の Web サイト全体で共有可能な一連の機能と容量を表します。Web ホスティング プランは、Azure Web サイトの 4 つの料金レベル (Free (無料)、Shared (共有)、Basic (基本)、Standard (標準)) をサポートします。これらの料金レベルにはそれぞれ独自の機能と容量が設定されています。サブスクリプション、リソース グループ、地域が同じサイトでは、Web ホスティング プランを共有できます。Web ホスティング プランを共有するすべてのサイトでは、Web ホスティング プランの料金レベルで定義されたすべての機能を利用できます。特定の Web ホスティング プランと関連するすべての Web サイトは、Web ホスティング プランで定義されたリソース上で稼動します。Azure Web サイトの Web ホスティング プランの詳細については、こちらの記事 (英語) をご覧ください。

フル機能版の Azure 管理ポータルを使用すると、次の画像に示されるように [SCALE] タブで Web サイトの料金レベルを変更できます。これは、既存の Web サイトのスケールの変更操作と同様です。以前のスケールの変更操作との違いの 1 つは、Web ホスティング プランに関連するすべてのサイトのレベルが一度に変更されることです。

プレビュー版の Azure 管理ポータルから Web ホスティング プランの料金レベルを選択することができます。以下の画像で、Web ホスティング プランのブレードと料金レベルのブレードを確認できます。Web ホスティング プランのブレードの料金レベル部分をクリックすると料金レベルのブレードが展開されます。ここで Web ホスティング プランの料金レベルを変更できます。

まとめ

新しい料金レベルは、リーズナブルな価格で高性能の機能を利用できるため、多くのお客様にとって大きなメリットとなります。この新しいサービスにより、すべてのお客様がより良いデプロイメントを実現できましたら幸いです。