Azure Notification Hubs の活用で業務をさらにシンプルに
このポストは、9 月 5 日に投稿された Simplifying working with Azure Notification Hubs の翻訳です。
現在、Service Bus の名前空間の 97% 近くで、Notification Hubs または何らかのメッセージング エンティティ (Queue、Topic、Relay、Event Hub) のいずれかが使用されており、きわめて稀なケースではこの両方が共に使用されています。Notification Hubs とメッセージング エンティティを併用するという現在の方法をよりわかりやすいものにして、Service Bus のバックエンドでこれらのエンティティを管理しやすくするために、マイクロソフトでは両者のユーザー エクスペリエンスを分離できるように取り組んでいます。その第一歩として今回は、名前空間で Notification Hubs を作成するのか、それともいずれかのメッセージング エンティティを作成するのか、名前空間の目的を明示的に選択できるようにしました。近い将来、今回の変更を基にして、Service Bus 固有のコンポーネントにオーバーヘッドを発生させることなく、SDK から Notification Hubs を簡単に利用できるようにしたいと考えています。これにより、お客様から寄せられている主な問題点の 1 つに対処できることになります。
メモ : 今回の機能変更は、随時利用できるようになる予定です。今回の変更について不明な点または問題点などがありましたら、ぜひご連絡ください。
新しい名前空間を作成する際、名前空間の種類として新しい選択肢が追加されます。名前空間で Notification Hubs を作成する場合は [NOTIFICATION HUB] を選択し、それ以外の場合は既定値 ([MESSAGING]) のままで名前空間を作成します。1 つの名前空間で Notification Hubs とメッセージング エンティティの両方を作成する場合、今後はそれぞれ個別の名前空間を作成する必要があります。ちなみに、既存の名前空間は、1 つの名前空間で Notification Hubs とメッセージング エンティティの両方を使用している場合であってもこれまでどおり利用できますが、それぞれ別の名前空間に分けて使用することを強くお勧めします。
名前空間が作成されると、名前空間の一覧に「TYPE」という名前の新たな列が表示されます。TYPE 列には次の 3 つの値のいずれかが示されます。
1. Messaging – 種類 (TYPE) に既定の [MESSAGING] を指定して作成した新しい名前空間
2. Notification Hub - 種類 (TYPE) に [Notification Hub] を指定して作成した新しい名前空間
3. Mixed - Notification Hubs とメッセージング エンティティの両方を使用する既存の名前空間。この種類の名前空間とそこで使用しているエンティティはこれまでどおり利用できますが、Mixed タイプの名前空間を新たに作成することはできません。
当面の間は、これまでどおりのエクスペリエンスを提供するために、既存の名前空間の種類はすべて Mixed として表示されます。ただし、マイクロソフトでは名前空間の種類を正しく更新するための作業を 1 か月以内に行う予定です。したがって、Notification Hubs だけを使用する名前空間は「Notification Hub」に、また、メッセージング エンティティだけを使用する名前空間は「Messaging」に更新されます。これによって、現在のエンティティの使用方法が変わることは一切ありません。引き続きすべてこれまでどおりにご利用いただけます。
Service Bus エンティティの [QUICK CREATE] と [CUSTOM CREATE] の使用については、基本的にこれまでどおりですが、唯一の変更点は、作成するエンティティに応じて名前空間のドロップダウンで自動的にフィルタリングが行われるようになったことです。これにより、たとえば Notification Hubs を作成する場合は、Notification Hub タイプの名前空間 (および、当面の間は Mixed タイプの名前空間) が表示されます。
また、名前空間をクリックすると、種類に応じてカスタマイズされたトップ レベル メニューが表示されます。
Notification Hub タイプの名前空間には Notification Hubs を作成および構成することができ、Messaging タイプの名前空間にはメッセージング エンティティのいずれかをこれまでどおりに作成および構成することができます。現在、Notification Hubs とメッセージング エンティティの両方を使用する Mixed タイプの名前空間を利用している場合は、個別の名前空間に分けることをお勧めします。
PowerShell コマンドレットまたは REST API を直接使用して名前空間を作成する場合、現時点では Mixed モードで名前空間が作成されます。今回はこれに関する大幅な変更はありません。ただし、今後のリリースでコマンドレットの更新を行い、「Messaging」を既定値とするオプションのパラメーターとして NamespaceType を追加する予定です。したがって、このコマンドレットを使用して名前空間を作成する場合は、名前空間の種類として明示的に「Notification Hub」を指定する必要があります。
最後までお読みいただきありがとうございました!