Azure Mobile Services の Node バックエンドでの Socket.IO の使用方法
このポストは、8 月 26 日に投稿した How to Use Socket.IO with Azure Mobile Service Node Backend の翻訳です。
Azure Mobile Services の .NET バックエンドでは、SignalR を使用してリアルタイムのコミュニケーションを行うことができます。ただし、これまでこのオプションは Node バックエンドのお客様にはご利用いただけませんでした。Azure Mobile Services の Node バックエンドの最新の更新プログラムにより、Mobile Services での Socket.IO (英語) の利用が簡単になりました。
インストール
まず、次のように Mobile Services の Git リポジトリをローカルに複製します。
C:\> git clone <a href="https://YOUR-SERVICE-NAME.scm.azure-mobile.net">https://YOUR-SERVICE-NAME.scm.azure-mobile.net</a>
次に、カレント ディレクトリを service フォルダーに変更し、socket.io モジュールをインストールします。
cd nodetestapp\service
npm install socket.io –save
注 : リモート リポジトリの node_modules フォルダーがプッシュされないようにするために、.gitignore ファイルを追加する必要があります。詳細については、「Azure Mobile Services での package.json のサポート (英語)」をご覧ください。
次に、ディレクトリを extensions フォルダーに移動し、次の内容を含む startup.js という名前のファイルを作成します。
var path = require('path');
exports.startup = function (context, done) {
var io = require('socket.io')(context.app.server);
io.on('connection', function(socket){
socket.on('chat message', function(msg){
io.emit('chat message', msg);
});
});
context.app.get('/public/chat.html', function(req, res) {
res.sendfile(path.resolve(__dirname, '../public/chat.html'));
});
done();
}
上記のスニペットでは、Socket.IO を構成し、作成するチャット アプリをホストするルートを追加しています。
チャット アプリ
次の HTML を含む chat.html という新しいファイルを作成し、service フォルダー内に新たに public フォルダーを作成して保存します。
<!doctype html>
<html>
<head>
<title>Socket.IO chat</title>
<style>
* { margin: 0; padding: 0; box-sizing: border-box; }
body { font: 13px Helvetica, Arial; }
form { background: #000; padding: 3px; position: fixed; bottom: 0; width: 100%; }
form input { border: 0; padding: 10px; width: 90%; margin-right: .5%; }
form button { width: 9%; background: rgb(130, 224, 255); border: none; padding: 10px; }
#messages { list-style-type: none; margin: 0; padding: 0; }
#messages li { padding: 5px 10px; }
#messages li:nth-child(odd) { background: #eee; }
</style>
</head>
<body>
<ul id="messages"></ul>
<form action="">
<input id="m" autocomplete="off" /><button>Send</button>
</form>
<script src="https://code.jquery.com/jquery-1.11.1.js"></script>
<script src="https://cdn.socket.io/socket.io-1.0.0-pre5.js"></script>
<script>
var socket = io();
$('form').submit(function(){
socket.emit('chat message', $('#m').val());
$('#m').val('');
return false;
});
socket.on('chat message', function(msg){
$('#messages').append($('<li>').text(msg));
});
</script>
</body>
</html>
最後に、Git の add、commit、push コマンドを使用して、すべての変更をコミットし、Mobile Services にプッシュします。
その後、https://<サービス名>.azure-mobile.net/public/chat.html にアクセスすると、下部にテキスト ボックスとボタンが表示されたページを確認することができます。ブラウザーでこのページのインスタンスを 2 つ開きます。メッセージを入力して Enter キーを押すと、もう一方のウィンドウにメッセージが表示されます。
スケールアウト
上記のサンプルは、Mobile Services のインスタンスが 1 つの場合にのみ動作します。複数のインスタンスがある場合、Socket.IO と共に、リアルタイム コミュニケーションのバッキング ストアとして Redis を使用する必要があります。そのためには、npm から socket.io-redis Node モジュールをインストールします。
https://www.npmjs.org/package/socket.io-redis (英語)
その後、Azure の Redis インスタンスに対して動作するように構成します。詳細については、下記の記事を参照してください。