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Azure Backup: Azure IaaS VM のバックアップが可能に

このポストは、3 月 26 日に投稿された Azure Backup – Announcing support for backup of Azure IaaS VMs の翻訳です。

このたびマイクロソフトは、Azure Backup を使用した IaaS VM のバックアップ機能をリリースしました。お客様のアプリケーションや Virtual Machines 全体を Azure に移行する際には、お客様のデータを確実に保護することが重要ですが、Azure Backup を使用すれば数回のクリックで簡単に Virtual Machines を保護することができます。

主な特長

  1. Virtual Machines のアプリケーションの整合性を保つバックアップ
    • 運用環境のワークロードに影響を与えずにバックアップを実行できます。
    • VM をシャットダウンする必要はありません。
    • Windows OS ではアプリケーション レベルで整合性を保ちます。
    • Linux OS ではファイル システム レベルで整合性を保ちます。
  2. ファブリック レベルでのバックアップ
    • 無制限のスケーラビリティを備え、バックアップ時にお客様のリソースを使用する必要はありません。
    • エージェントを使用せずに複数の VM を同時にバックアップできます。
    • Azure ポータルから単一の集約的な管理インターフェイスを使用できます。
    • ジョブの詳細ビューで進捗状況や完了/失敗を追跡できます。
  3. ポリシーに従ったバックアップと保持期間
    • バックアップのスケジュールを構成できます。
    • オンデマンドでバックアップを実行できます。
    • Azure Backup コンテナー内で復旧ポイントを自動管理できます。
    • 元の VM が削除されてもバックアップ データを Azure Backup コンテナーに保持できます。

 

設計原則

下記の設計原則は、Azure Backup で IaaS VM のバックアップをスムーズに行うために定められたものです。

1. バックアップ コピーを独立した状態で分離

バックアップは、元のデータが意図せず破損した場合の備えです。Azure Backup では、組み込みの復旧ポイント管理機能によって VM を Azure Backup コンテナーに格納します。

2. バックアップ時のアプリケーションの整合性を維持

Azure Backup では、VM をシャットダウンしなくてもアプリケーションの整合性を保ったまま Windows VM をバックアップできます。

3. 入出力処理の負荷やバックアップ所要時間を予測可能に

バックアップで最も時間のかかる処理は、プライマリ ストレージからバックアップ ストレージへのデータのコピーです。この処理の所要時間はネットワーク レイテンシ、プライマリ ストレージのアカウントの IOPS、バックアップ先ストレージのアカウントの IOPS など、ホストの条件により変化します。Azure Backup は BLOB のコピーに最適化されており、安定性に優れ、入出力処理の負荷やバックアップの所要時間が予測可能です。

4. ストレージを効率的に使用

Azure Backup には、直近の復旧ポイントと現在の VM の状態の増分を把握する処理が導入されています。この増分のみを転送して保存するため、Azure Backup はストレージ使用効率が非常に高くなっています。

5. バックアップ ジョブの成功率を高く維持

バックアップの SLA を満たすために、バックアップ ジョブの成功率を高いレベルで確保しています。Azure Backup にはバックアップ タスクの再試行機能が組み込まれており、一時的に障害が発生してもバックアップ ジョブは確実に完了します。

6. インフラストラクチャのデプロイメントと保守が不要

IaaS VM のバックアップに際して、お客様が何かをデプロイする必要はまったくありません。ストレージとコンピューティング インフラストラクチャは、Azure Backup のサービスによって自動的に管理されます。スケーリングについてもお客様が考慮する必要はなく、随時必要なだけの VM を保護できます。また、自動的に VM の拡張機能のアップグレードが行われるため、ユーザーが何らかの操作を行う必要はなく、保守作業にまつわる負担が軽減されます。Azure Backup は、いったん設定が完了すると後はユーザーがまったく操作しなくても VM のバックアップを行います。

 

IaaS VM のバックアップは簡単な 3 ステップで完了できる

3 ステップのバックアップ

IaaS VM のバックアップは、次の 3 つのステップで簡単に構成できます。

  1. 検出: 同一リージョン内に存在するすべての IaaS VM のうち保護が適用されていないもののリストを取得します。
  2. 登録: 特定の VM にバックアップ拡張機能をインストール (アップグレードは不要) してバックアップの準備を行います。
  3. 保護: VM のバックアップと保持期間のポリシーを設定します。バックアップ ポリシーにより VM のデータの初回レプリケーションが実行され、その後は事前定義されたスケジュールに従って増分バックアップが実行されます。

バックアップ ポリシーの入力フィールド

 

VM のバックアップ状態を監視

VM にバックアップ ポリシーを設定した後は、下記の情報からバックアップ ジョブとバックアップ全体の状態を追跡できます。

  • コンテナー ダッシュボードのステータス情報
  • [Protected Items] ページの大まかな概要
  • [Jobs] ページの実行中のタスクまたはタスクの履歴の詳細情報

Azure Backup コンテナーの [Jobs] ページ

 

復旧ポイントからの復元

VM の復元は、直近の復旧ポイントとそれ以前の復旧ポイントのどちらからでも行えます。また復元先には、既存の Cloud Services と新規作成した Cloud Services の新規 VM のどちらでも選択できます。復元された VM には特定の Virtual Network とサブネットを指定できます。

IaaS VM の復元操作 –復旧ポイントの選択 IaaS VM の復元操作 –復元先の VM の場所の選択

 

ぜひお試しください

使用を開始するには、まず Azure Recovery Services ポータルでバックアップ用のコンテナーを Azure IaaS VM と同じリージョンに作成します。詳細については、IaaS VM のバックアップを Azure ポータルで構成する方法 (英語) を参照してください。

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