Azure の制限と拡張について
このポストは、6 月 4 日に投稿した Understanding Azure Limits and Increases の翻訳です。
先日、「Azure のサブスクリプションとサービスの制限、クォータ、および制約 (英語)」という新しい記事を公開しました。各サブスクリプションの既定のコア数は 20 個であるなど、Azure には一定の制限が既定で設けられています。Azure 管理ポータルでは、コアの使用率に関する統計情報は次のように表示されます。
ただし、カスタマー サポートに連絡して、このコア数の上限を増やすことが可能です (ポータルからこの要求を送信する方法については、この記事の次のセクションで説明します)。たとえば、75 個のコアを必要とするアプリケーションを設計している場合、Azure でこの拡張がサポートされているかどうかの情報が必要となるでしょう。制限に関するページ (英語) を参照していただくと、Azure でサポートされているコア数は最大で 10,000 個であることがおわかりいただけると思います (ただしお客様のリージョンによってご利用可能な数は異なります)。
ここでは例としてコア数の制限を挙げましたが、ストレージに大きく依存するアプリケーションを設計している場合には Azure Storage の容量とストレージ アカウントごとのスループットに関する詳細な情報が必要になるでしょうし、大規模なスケールの IaaS ソリューションを設計している場合には 1 つの仮想ネットワークに配置できる仮想マシンの数の制限を知る必要があると思います。
「Azure のサブスクリプションとサービスの制限、クォータ、および制約 (英語)」には、Azure のさまざまな制限について既定の値と最大数を記載しています。場合によっては、制限について触れているサービス固有のページへのリンクを紹介しています。アーキテクチャの計画の際は、特に大規模なスケールのアプリケーションを設計している場合には、これらの制限を参考にすることをお勧めします。
クォータの拡張を要請する方法
オンラインでサポートに連絡する場合、Azure のサポート オプション 「サポートの要求」 から可能です。制限値の増加の要求は Azure 管理ポータルから直接送信すると簡単に行えますので、この記事ではその方法をご紹介します。ここからは、主任グループ プログラム マネージャーの George Moore と共に、スクリーンショットを交えてこの手順を説明していきます。
Azure のクォータの拡張は無料で実施いたしますので、サポート契約やインシデントのコストに関する配慮は不要です。
管理ポータルの右上のユーザー名をクリックし、続いて [Contact Microsoft Support] (Microsoft サポートに問い合わせる) をクリックします。
[SUPPORT TYPE] (サポートの種類) リストで [Billing] (課金) を選択し、次に [CREATE TICKET] (チケットの作成) をクリックします。
[Problem Type] (問題のタイプ) リストで [Quota or Core Increase Request] (使用量クォータ (コアを含む) の増加リクエスト) を選択します。
[Category] (カテゴリー) リストで、拡張するクォータの種類を選択します。
クォータを拡張する量を具体的に記入します。同時に、期限や業務への影響など、その他の詳細も記入します (要求の緊急度の優先順位を決定する際に参考にさせていただきます)。
[Submit] (送信) ボタンを押して、カスタマー サポートにチケットを送信します。
Azure の制限: お客様のご要望をお寄せください
サブスクリプションの制限を可能な限り早急に発表できるように、すべての Azure サービスの制限について同時に発表するということは行いませんでした。今後、他のサービスの制限についても追加する予定であり、近いうちにその他のサービス独自のリソースへのリンクも追加する予定です。
皆様のご意見をお待ちしております
制限、クォータ、および Azure サービスについてのご要望がありましたら、制限に関する記事 (英語) の下部のコメント欄までお寄せください。
皆様にこの記事の情報をお役立ていただけますと幸いです。また、マイクロソフトはさらに幅広い情報を正確に提供することに取り組んでまいります。