将来を期待されるハイブリッド クラウド
このポストは、6 月 24 日に Microsoft Azure Cloud Platform Marketing General Manager の Mike Schutz が投稿した The Future of Cloud is Hybrid の翻訳です。
先月、North Bridge Research と GigaOm Research が実施する、2014 年の「Future of Cloud Computing (クラウド コンピューティングの未来)」の調査へのご参加をお願いしましたが、この調査にご協力くださった皆様に感謝いたします。最近その結果が発表され、皆様が考えるクラウド コンピューティングの将来像が明らかになりました。
この調査では、クラウドの必要性に疑問を持つ企業は減少し、今後 1 ~ 2 年の間はクラウドの長期戦略の策定に注目が集まるであろうという結果が得られました。この記事では、お客様にとってのクラウドの将来について考える際に役に立つ指針をいくつかご紹介します。クラウドに対して検討や投資を行う際にご活用ください。
- ハイブリッドが今後の鍵に。回答した企業の 42% が、現在クラウド コンピューティングの戦略の中でハイブリッド クラウドに重点を置いています。今後 5 年間に、この割合は 55% にまで増加すると見られています。プライベート クラウドは引き続きハイブリッド戦略の重要な部分を占めることになりますが、一方で、プライベート クラウド単体での利用は現在の 24% から 13% まで、ほぼ半減すると予想されています。
- IT 部門と事業部門の両方でクラウドの利用が拡大。回答した企業のほとんどが、IT 部門と事業部門の両方のプロセスをクラウドに移行する予定であるとし、IT 部門関連のアプリケーションのうち、クラウドへの移行により大きな成果が見込まれるものとして、Web プレゼンス (63%) とコミュニケーション (54%) が挙げられました。一方、事業部門では、販売/マーケティング (52%)、およびビジネス分析/カスタマー サービス (44%) のアプリケーションが挙げられています。さらに、サービスとしてのデータベース (Database as a Service) が今後 2 年間で 28% から約 50% に成長すると予想されます。
- サービスとしてのインフラストラクチャが引き続き堅調。回答した企業のうち、既に IaaS コンピューティングを利用している企業は 56%、クラウド ストレージを利用している企業は 54% でした。IaaS サービスは、Software Defined Networking (SDN) によって引き続き成長し、今後 2 年間で 19% から約 40% へと 2 倍以上の伸びが期待されます。
クラウドへの移行を希望されるお客様は、自分たちの思いどおりに、しかもあらゆる面でクラウド化による恩恵を得られるような形で実現したいと考えていらっしゃいます。今回の調査の結果は、そのようなお客様との対話でお聞きしたこととよく一致しています。マイクロソフトが、クラウド化の障壁を取り除き、お客様、パートナー、および Azure のデータ センターを結ぶ一貫性のあるハイブリッド クラウドを提供するために取り組んでいる理由は、ここにあります。これにより、アプリケーションのモビリティが容易に強化できるようになり、同時にパブリック クラウドによるロックインも回避できます。
マイクロソフトは、インフラストラクチャ サービスとプラットフォーム サービスを効果的に統合することにも注力しています。これが実現すると、開発者や IT 担当者は複数の異なる環境で作業を行う必要も、速度や効率、多様性を犠牲にする必要もなくなります。弊社では、このように幅広いサービスを提供し、それらすべてに対する接続性を確保し、実績のあるベンダーと共に「And」のパワーを活用してすべてを 1 つに融合させることが必要であると考えています。お客様にこの「And」のパワーを提供するためにクラウドに対してこのように包括的に取り組んでいるベンダーは、現在のところ他にはありません。
クラウドの未来は急速に近づきつつあります。思いどおりのクラウドをお望みのお客様は、マイクロソフトが提供するハイブリッド クラウドをお選びいただければ間違いありません。クラウドの未来を探るこの調査から得られたお客様や業界の意見は、こちらのページ (英語) で詳細にご覧いただけます。
– Mike Schutz (マイクロソフト クラウド プラットフォーム マーケティング担当ゼネラル マネージャー)