VHD ブート ~ VPC で作成した VHD で Native Boot ~ その1
昨日、アドミンティーチャーズさんの勉強会で、タイトルにある通りの VHD ブートのデモを実施したことに触れました(関連投稿はこちら)が、さっそく環境設定方法について多数の方より、リクエストをいただきましたので、この投稿にて書きたいと思います。
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まず、ご注意いただきたい点は、この設定方法は、あくまで長沢の試行の結果であり、必ずしも正式な設定方法であるわけではありません。また、VHD ブートを行うための設定方法は、いくつかありますので、その一つに過ぎないといっても過言ではありません。あくまで私がデモを作成する際の手順をメモ書きしているというスタンスであることをご了承のうえ、参考にしていただければと思います(要するに、もっとよいやり方があるかもしれませんし、手順に過不足がある可能性もあるものだと思ってください)。
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■まずは、関連投稿一覧
(時系列順)
■VHD ブート環境を構築する大まかな2つの方法
- DVD メディアなどから直接 VHD に Windows 7 をインストール
方法は、先の投稿、VHD ブートの設定方法 ~ 北陸コミュニティ勉強会フォロー を参考にしていただければと思います。
この方法だと、Windows 7 のインストールの途中でコマンドラインで VHD の作成や接続(Attach)を行う必要がありますが、経験上、安定してインストールが行えます。
利点としては、すでに Windows Vista がインストールされている(これは、もちろん物理的な HDD の C: に Vista が格納されている)環境に、Windows 7 を VHD にインストールし、「デュアル(マルチ)ブート」な環境を構築することもできます(【重要】事前に必ず Vista 環境をバックアップしてください!)。Windows 7 をインストールする際に、VHD ブートに対応した環境へも変更されるため、このようなことが可能になります。 - Virtual PC や Hyper-V で構築した Windows 7 環境の VHD を利用
これから説明するのがこの方法になります。
■VHD ブートの注意点
もう一つ、注意していただきたいのが、VHD ブートに対応した Windows 7 のエディションについてです。VHD ブートに対応しているのは、Enterprise と Ultimate になります。また、Windows Server 2008 R2 はすべてのエディションで VHD ブートが可能です。
より詳細な内容については、
https://blogs.technet.com/michw/archive/2009/08/01/windows-native-vhd-boot-deployment-scenarios.aspx
が必要に参考になりますので、特にデプロイメントでの活用を検討されている方は、こちらを見ていただくことをお勧めいたします(英語です。PDF の資料がダウンロードできるのでそれをご覧ください)。
■今回のデモ環境
- 物理マシン
PC: DELL Latitude E6400
OS: Windows 7 (x64) Ultimate
VPC: Windows Virtual PC RC版
※ VHD Native ブート(上述の前者の方法でインストールした環境) - 仮想マシン
VHD: 10GB 固定 VHD (※可変でもOKですが注意点があります)
OS: Windows 7 (x86) Ultimate - ハードディスクの構成
1 HDD のみ
C: VHD ファイル
D: 物理的なディスク
※D: の D:\.data\VHD 以下に上記の2台分の VHD ファイルが格納されています(※フォルダパスはどこでも構いません)。
では、さっそく手順を!と思ったのですが、すみません、時間切れです Orz ミーティングなど諸々終了した時点で続きを書きたいと思います <(_ _)>
ながさわ