TFSの極意 vol.4 | ビルドサービスのインストール
今回は、Team Foundation Server (以下、TFS)のビルド サービスのセットアップについてです。
TFS のビルド サービスを活用することで、ビルドの自動化を促進することができます。Visual Studio を使っていると [F5] キーでビルド、実行をすることが多いと思いますが、これは、あくまで開発者のマシン(ローカル環境)でのビルドにすぎません。実際にテストされ、デプロイ/リリースするのは、結合されたソースコードに対するビルドです。
TFS のビルド機能により、ビルドサーバーでのビルドと検証(コード分析や、単体テストなどの自動実行とその結果の収集)を行うことができます。
ビルド機能では、ビルド定義の単位(自由にいくつでも作成できます)で、ビルドを実行するきっかけ(トリガー)を決定し、自動で実行させることができます。
たとえば、毎日17:00にビルドするとか、チェックインがされたら即ビルドをする(継続的インテグレーション)とかです。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
さてさて、今回の本題、ビルドサービスのインストールですが、まずは、どのマシンにインストールすべきかを明確にしましょう。
ずばり!ビルドが実行されるマシンとなるのですが、実はかなり柔軟に、そして複数のビルドサーバーをコントロールできます。
答えは、ビルドをコントロールするマシン(ビルド コントローラー)と、各ビルドを実行するビルドサーバーマシン(ビルド エージェント)にインストールするとなるのですが、もちろん、1台のマシンにコントローラーとビルドエージェントを兼ねることもできます。
たとえば、Windows 7 上に、TFS を基本構成でセットアップし、そのマシン上で、ビルドコントローラーとエージェントを動かすこともできます。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
では、インストールステップを見ていきましょう。
まずは、TFS のメディアで、Setup.exe を実行します。このとき TFS 機能から ビルド サービスを選択します(画面ショットなど省略します)。
インストールが完了すると「構成センター」が起動されます。ここからは、画面ショット付きで見ていきましょう。
簡単に書いてしまえば、ウィザードに従うだけ・・・となります。ですが、ビルドサービスは、結構奥が深いです。ビルド実行するサービスのアカウントには、一定の権限が必要になります。コントローラーと複数エージェントのマシン構成なども考慮する必要もあります。
簡単セットアップも凝った設定も基本は、ウィザード内で設定できるという点では、非常に便利なのは間違いありませんけどね。
さて、セットアップが終わったら、あとは、Team Foundation Server 管理コンソール(TFS 2010 からの新機能)で確認、設定ができます。
せっかくビルドの話をしたので、次回には、Java アプリケーションの自動ビルドの話でもしましょうか?(予定は未定)
長沢