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TFSの極意 vol.4 | ビルドサービスのインストール

今回は、Team Foundation Server (以下、TFS)のビルド サービスのセットアップについてです。

TFS のビルド サービスを活用することで、ビルドの自動化を促進することができます。Visual Studio を使っていると [F5] キーでビルド、実行をすることが多いと思いますが、これは、あくまで開発者のマシン(ローカル環境)でのビルドにすぎません。実際にテストされ、デプロイ/リリースするのは、結合されたソースコードに対するビルドです。

TFS のビルド機能により、ビルドサーバーでのビルドと検証(コード分析や、単体テストなどの自動実行とその結果の収集)を行うことができます。

ビルド機能では、ビルド定義の単位(自由にいくつでも作成できます)で、ビルドを実行するきっかけ(トリガー)を決定し、自動で実行させることができます。

たとえば、毎日17:00にビルドするとか、チェックインがされたら即ビルドをする(継続的インテグレーション)とかです。

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さてさて、今回の本題、ビルドサービスのインストールですが、まずは、どのマシンにインストールすべきかを明確にしましょう。

ずばり!ビルドが実行されるマシンとなるのですが、実はかなり柔軟に、そして複数のビルドサーバーをコントロールできます。

答えは、ビルドをコントロールするマシン(ビルド コントローラー)と、各ビルドを実行するビルドサーバーマシン(ビルド エージェント)にインストールするとなるのですが、もちろん、1台のマシンにコントローラーとビルドエージェントを兼ねることもできます。

たとえば、Windows 7 上に、TFS を基本構成でセットアップし、そのマシン上で、ビルドコントローラーとエージェントを動かすこともできます。

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では、インストールステップを見ていきましょう。

まずは、TFS のメディアで、Setup.exe を実行します。このとき TFS 機能から ビルド サービスを選択します(画面ショットなど省略します)。

インストールが完了すると「構成センター」が起動されます。ここからは、画面ショット付きで見ていきましょう。

スクリーンショット(2010-06-11 22.57.33)

構成センターの画面です。一通りの説明が記載されています。ここで、ウィザードを開始します。

スクリーンショット(2010-06-11 23.00.05) ビルド サービスの構成ウィザードです。
スクリーンショット(2010-06-11 23.02.00) TFS のサーバーを指定します。TFS 2010 から 「チーム プロジェクト」の上位概念として、「チーム プロジェクト コレクション」というのができました。正確には、ここでそれを指定します。ビルドサービスは、このチーム プロジェクト コレクションの単位で設定するわけです。 ※ チーム プロジェクト コレクションについては、ご要望があれば、今後ご紹介したいと思います。
スクリーンショット(2010-06-11 23.04.45) ビルドコントローラーとエージェントの構成を設定します。推奨値も提示してくれます。 ビルドエージェントは、複数設けることもできます。分散ビルドを実現したり、用途別にビルドサーバーを分けたり(継続的インテグレーション専用のビルドサーバーと、ビルド検証テストとデプロイを行う専用のビルドサーバーを設けたりと)することができます。
スクリーンショット(2010-06-11 23.08.17) ビルドを実行するアカウントと通信を行うポート番号を指定します。
スクリーンショット(2010-06-11 23.11.07) 最終確認です。コントローラーとエージェントのところで、プロパティのハイパーリンクをクリックすることで、エージェント名などを変更することもできます(あとからも変更できます)。
スクリーンショット(2010-06-11 23.12.25) 準備チェックが実施され、問題なければ、インストールへ進むことできます。
スクリーンショット(2010-06-11 23.13.31) インストールと各種設定が実行されます。
スクリーンショット(2010-06-11 23.14.27) 無事終了!

簡単に書いてしまえば、ウィザードに従うだけ・・・となります。ですが、ビルドサービスは、結構奥が深いです。ビルド実行するサービスのアカウントには、一定の権限が必要になります。コントローラーと複数エージェントのマシン構成なども考慮する必要もあります。スクリーンショット(2010-06-11 23.18.40)

簡単セットアップも凝った設定も基本は、ウィザード内で設定できるという点では、非常に便利なのは間違いありませんけどね。

さて、セットアップが終わったら、あとは、Team Foundation Server 管理コンソール(TFS 2010 からの新機能)で確認、設定ができます。

せっかくビルドの話をしたので、次回には、Java アプリケーションの自動ビルドの話でもしましょうか?(予定は未定)

長沢