Team Foundation Server ではじめるアジャイル開発の自習書ホワイトペーパーと、有益 TFS 2010 関連リソース紹介
以前に、日本人による描き下ろしの TFS 入門書籍が発売されたことをお伝えしましたが、今後は、無償でご入手いただける自習書ホワイトペーパーのお知らせです。
本日より、技術者向け情報サイトである InfoQ にて、『Team Foundation Server 2010 ではじめるアジャイル開発』自習書ホワイトペーパーが公開されています。
https://www.infoq.com/jp にアクセスいただくと、右側に、大き目のバナーで、ホワイトペーパーのダウンロードの案内がでています。こちらをクリックしていただくと、ダウンロードのページに飛びます。
合わせて、テクノロジックアートさんによる、記事(の第一弾?)が公開されているようです。
TFSの概要とアジャイル開発 (InfoQ)
以下、より私の視点にて、今までに公開された TFS 2010 関連情報をご紹介させていただきます。
■超入門者向け書籍
チーム開発プラットフォームTeam Foundation Server入門 (技術評論社)
https://gihyo.jp/book/2011/978-4-7741-4608-9
日本人描き下ろしによる TFS の入門書籍です。TFS については、MSDN ライブラリにほぼほとんどの情報が掲載され、だれでも閲覧が可能ですが、TFS にはじめて取り掛かる方には検索がやや難しい面があるとの声も多くあります(MSDN ライブラリがリファレンスという性質上ある部分やむを得ないところですね)。
本書は、はじめて TFS に取り掛かるきっかけとしておすすめです(実は、2ページほど紹介文を書かせていただいております)。
■TFS によるプロジェクト運営、アジャイル(特にスクラム)での実践ホワイトペーパー
この投稿で、メインに紹介した日本人描き下ろしによる自習書ホワイトペーパーです。こちらは、TFS 2010 を活用してどのような感じで、プロジェクト運営(プロジェクト管理だけではなく、チームで開発、テストする際の基本的な操作も)を学ぶ、評価する、実際に評価環境で試す、ができるものです。アジャイル開発と銘打って、特にスクラムをベースにして書かれていますが、スクラム自身が、非常に実践可能かつ、薄いフレームワークであるため、どのようなプロジェクト、開発プロセスでも活用できますし、ここに書かれていることは、評価、実践する際の最小セットが記載されています。
100ページとボリュームが大きいホワイトペーパーとなっていますが、すべてをさらっと目を通し、あとはリファレンスとしてとか、注目ポイントにフォーカスしてとかでも、読み応え、活用ができると思います。
本ホワイトペーパーは、今後、マイクロソフトのサイトからもご入手いただけるようにする予定ですし、マイクロソフトが関係するイベントなどで印刷したものをご覧いただいたり、ご入手いただけたりする予定です(10/19 Scrum Gathering Tokyo 2011 でマイクロソフトのブースにて数量限定で先着順にて配布します!)。
■TFS 2010 によるソースコード管理入門 ホワイトペーパー
こちらは、ソースコード管理(バージョン管理)に特化して、学習、評価、実践いただけるホワイトペーパーです。TFS や Visual Studio ALM の情報を精力的に発信くださっている「りばてぃ」さん描き下ろしです。
Visual SourceSafe(VSS)や Subversion などを使ってバージョン管理している方は、こちらをご覧いただくと TFS で同じことがどのくらいできるのか、TFS ではよりうれしい機能、うれしい実践がどうできるのかを知っていただくことができるでしょう。
また、バージョン管理だけではなく、作業目管理、自動ビルドにもついても記載されているため、上述のホワイトペーパーと合わせてご覧いただくことで、プロセス面からと機能面から、TFS 2010 をより深く理解いただけるかと思います。
その他の TFS や ALM 関連のホワイトペーパーも、Visual Studio 技術情報のページから無償でご入手いただけます。
https://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/using/paper/default.aspx
■IT関連のメディアの有益な記事
@IT など IT 関連メディアでも TFS の有益な記事は多く存在します。ここでは、ぱっと思いつくものを紹介させていただきます(ぬけ漏れご容赦ください。「これも!」という記事がありましたら、ぜひお知らせください。
- Team Foundation Server 2010 入門(@IT リバティさん執筆)
非常に網羅性のある連載記事です。まだ読んでいない方は、必ず読んでみてください。読んだ方はぜひ、周りの方にもおすすめしてください。 - Team Foundation Server で Java 開発は大丈夫か? (@IT 岡本隆史さん執筆)
TFS を Eclipse やコマンドラインで、クロスプラットフォーム(Windows だけでなく、Mac OS X や、Linux, 各種 Unix から使う)開発環境から利用する際のレビュー記事です。Team Explorer Everywhere 2010 時点での記事です。現在リリースされている Team Explorer Everywhere 2010 SP1 は、言語パックにて日本語 UI 表示が可能になっています。Build Extensions を使うことで、TFS の自動ビルドで、Ant, Maven 2, Maven 3 をキックして JUnit のテストを実施、結果を収集しレポート、追跡可能にすることができます。 - バグ管理再考のススメ - TFS の場合(ThinkIT 長沢執筆)
手前味噌ですが・・・w 2008年に執筆した記事になります。バグ管理の視点で、解説しています。TFS の~ と書いていますが、執筆した本人自身、TFS に特化して書いたつもりはありません。TFS を評価、実践するときに、そうしてもバージョン管理から入りがちですが、バージョン管理が実践しやすい、バージョン管理に課題を感じている以外では、実はバグ管理が一番導入しやすいです。また、バグ管理(タスク管理も)からはじめることで、よりプロジェクト チーム全般に具体的な「よいこと」が見えてくるので、バージョン管理もやりやすくなりますし、チームメンバー全般にも理解を得やすくなります。古い記事ですが、そのあたりの勘所を見ていただけますので、気が向いたら、ご覧ください。