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雑 | クマノミの産卵の様子とアジリティ

ここ数週間の我が家のホット トピックは、ペルクラ クラウン アネモネフィッシュ(以下、ペルクラ)の産卵と孵化です。

ペルクラは、カクレクマノミの白い帯とオレンジの体表の黒い縁がより濃く、さらに、体表も黒い部分が多い種で、確か、日本にはいない種だったと記憶しています。『ファインディング ニモ』のニモは、カクレクマノミだと言っていますが、グレートバリアリーフ周辺に生息するのは、このペルクラで、カクレクマノミは生息していないと知人のその道の詳しい方から聞きました。なので、ペルクラこそ、『ニモ」だということでしょうか。

我が家では、海水魚を飼育しています。ペルクラは、家で、ペアに育てあげ、ついに産卵にこぎつけました!他にも、『ドリー』こと、ナンヨウハギ、クロシテンなどなどがいます。

さてさて、ペルクラの産卵と孵化ですが、このブログのテーマとしては多少「?」ですが、仕事の合間の息抜きということで、写真も公開してみようかと思います。

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まず、この2匹がペアです。大きいのが奥さんで、小さいのが旦那さんです。クマノミ類は、一番大きい、強いのがメスに、二番目に強いのがオスに性転換をします。

左側に写っているのが、イボハタゴイソギンチャクです。ペルクラの家です。常にイソギンチャクの中でモゾモゾしています。そして、オスの口の周辺をご覧ください。ちょうど岩(ライブロックという「生きた」岩です)に無数の卵が植えつけられています。蛍光オレンジに光っているところです。

ちょっと拡大すると

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無数の卵がちょっとご覧いただけるでしょうか?

ちなみに、この写真は、本日のものですが、先日無事に孵化した稚魚は、

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2m 程度で、拡大してもこんなくらいです。今は、ワムシという非常に小さい微生物と、ブラインシュリンプという家庭でも比較的容易に準備できる生餌を与えています(別水槽で飼育です)。

産卵後は、主にオスが孵化するまで、面倒を見ます。卵に新鮮な海水を送ったりします。

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写真だけでは、なんですので、動画を YouTube に公開してみました(Windows Live Writer の既定値でそのまま動画をアップしてみました。非常に簡単にブログに動画をアップできます)。

さてさて、海水魚飼育の話を展開してきましたが、海水魚の飼育は非常に大変です。まず、海の一部を預かるという責任がありますし、広大な海の小さな、小さな水槽内では、生態系の成り立ちも変わってきます。可能な限り自然に近い生態系を構築するために、いろいろな方法論(濾過の仕組みや水温や各種の栄養素の要不要などなど)が存在します。小さな水槽内では、いつ大きなダメージが発生するかもわかりません。

しかるに、そこには、常に状態を見る必要とその責務が伴うことになります。これを怠ると水槽はすぐに大きなダメージを受け、壊滅状態になってしまいます。情けない話ですが、私も何度となく水槽崩壊の憂き目にあいました(シアトルに出張中とか)。

そこに必要なのは、状況に応じた適切な対応です。すなわちアジリティです。私がとっている飼育方法は、その時々の状況で、飼育方法や対応を目で見て、経験と合わせて行うやり方です。一つの方法論にとらわれず、状況に応じ、都度良い方法を摸索し、その時点で最適な方法を見つけることにしています。

何が言いたいのかというと、ソフトウェアの開発現場においても、過去安定していた方法論があったとしても、それが現在も最適であるとは限らないので、その時々の状況に応じた対応がとれるようにしておくことはよいことだと。今の IT、ソフトウェア開発に求められているのは、そういったアジリティであったり、それをより実現可能にするためのアジャイルであったりするというところで通ずるところがあるのではないかと(^^)

ながさわ