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【Win8】 グローバルであるということ、それは。

ここ一か月に2回 米国へ海外出張へ行くという久しぶりの頻度での体験がありました。ちょうどいい機会なのでその体験で感じたことを書いておこうと思います。

海外出張、特に米国に行くと多くの人は食事に注目します。一週間もいると特に多種多様で味付けも様々な食事に慣れている日本人は肉汁たっぷりな世界、冷たい食事にうんざりしてきます。よくソウルフードって言葉が聞こえてきますが、日本人のそれはやはり味噌汁であり、醤油の味付けなんでしょう。三十路であればむしろそれをパワーに替えて、日頃よりエネルギーに替えて頑張れたものですが、アラフォーを超えてくるとそうもいかない。やはり自分の国のソウルフードが一番力になる、時差ボケにも体がついていかない。

日本で普通に生活しているとどれだけ日本の生活が驚きに満ちているのか、それに気づかないことが多いのです。海外から出張して日本に来た人がまず驚くのがトイレ。無論 シャワートイレもそうなんですが、エアーブロワーが凄いとみんな思うらしい。米国でもダイソンが作りだしたのでトイレに腕を出し入れするブロワーが増えたが、日本の工夫はやはり凄いし、生活を豊かにするためになんでも作ってしまう、それが日本なんでしょう。我々はそれを結構「慣れ」で有難みを忘れてしまうことが多いのでないでしょうか。そもそも交通機関がほぼ時刻表通りに到着することがどれだけ凄いのか海外にいくととても感じてしまう。

子供のころ米国で過ごした私は他の人が海外にあこがれるのと反対に一番行きたい旅行は国内旅行。日本の素晴らしい文化とテクノロジーの調和を見た時にとても幸せな気分になります。

そろそろ IT の話にふります。

日本ではどの会社の回線がよく繋がる、通信が速い・遅い、そんな話をよく聞きます。あの米国ですら、回線が都市部でつながらないことも結構ある。むしろ公共の施設で WiFi が発達したのはその背景もあるんでしょう。その状況の中で準備が不十分だと本当につらい日々を送ることになる。メールが受け取れない、Facebook でタイムリーに返信できない、そんなことは当たり前。日本の都市部では電波の入りやすいところに移動するだけで日常生活での通信は確保できる。なんか本当にインフラを支えている皆さんに感謝いっぱいの気持ちになってしまいました。

今回の二つの米国への海外出張は一つは BUILD2013、もう一つは今の会社の世界の社員総会みたいなもの。特にエバンジェリストのチームにいると普通に会場に Channel 9 に出てるような人がうじゃうじゃ普通にコーヒー飲んでいる。世界中で大きな仕事をしている人だらけだ。特に Windows 8 周りの仕事をしている人たちは Windows ストアの登場とともにグローバルな視点で世界にアプリで打って出る人の支援をしているものだから出てくる話もグローバル規模なものが多い。

マイクロソフト社員は結果主義だからこんなことやった、あんなことやった、他の国でも適用できないかとか色々なことが議論されるのが常でこれまでは結構 「うちの国ではこんな凄いことが行われた」というのが多かった記憶があります。ところが、Windows Phone や Windows のストアの登場で全く様相が変わってきています。一国の中では絶対に起こせないようなことをみんな発表しているケースが増えてきた。ブラジルで生まれた xxx というスタートアップがアルゼンチンのパートナーと組んでこんなことを起こし、それが今 ヨーロッパで流行っている。。。こんな感じ。

無論 日本には言葉の壁があります。これは Given な条件です。でもどの国でも旨いものは旨いし、凄いものは凄い。要は広げる先として繋いでくれる、あるいはうまく壁を壊してくれる友人が作れるか、それがキーですね。特に日本がやっていることは他の国も参考にしたいことが多い。Amazing、Unbelievable そんな評価を受けることを日本も多くやっている。ただ、それを広げないからグローバルと評価されない。やっぱりガラパゴスなんだろうな、根っこが。

もう止めましょう、鎖国を。外圧ではなく、自ら扉を拓いて日本語だけに閉じこもっていないで世界に打ってでて結果もグローバルに出しましょう。それが IT をやっている人にとっては不利なことが多いのではなく、最近海外で活躍しているスポーツ選手が増えてきたのと同じで自分のスケールをアップする良い方法だから。

私の周りのエバンジェリストたちもアプリを作る上で「まずは日本語で」って結構言ってきたけど、それじゃグローバル市場で戦えない。慣れるまではいいけれども、10万本を超えたアプリストア(Windows ストア)、100万本以上のデスクトップアプリを両方使える OS においてはもうそれじゃ成功できない。英語(&やれれば他の言語)も視野に入れてもっと大きい結果、大きなビジネスにつなげるお手伝いをしていかないと我々はいけないと今回の2回の出張でマインドを入れ替えました。素晴らしいソフトウェアを作っておきながら日本市場のパイの争いで終わってしまってきたことがどれだけあったでしょうか。

ということで気持ちを新たに、暑い夏を手始めに多くのことをやっていこうと思います。スマイル