Freigeben über


【☆ミ】 オープンソースとマイクロソフト製品

おぉ いきなり壮大なタイトルだ (*^_^*) でも最近の MS の動きを見ているとなんか今までと違う動きをしている社員がいるのにお気づきの方もいらっしゃると思います。折角の機会なのでこのあたりを少し書いてみましょう。

正式な意向については下記のサイトたちをぜひ見ていただきたいと思います。

マイクロソフトのオープンソース
https://www.microsoft.com/japan/opensource/default.mspx

ここでは特に オープン ソースとマイクロソフトについての展望 という文書を読んでいただきたいと思います。この冊子はオープンソースカンファレンスの会場でもお配りしていたものです。

PORT25 Japan ブログ
https://blogs.technet.com/port25j/

ここではより細かい活動やマイルストーンについてふれているものになるので具体的にどういうことをしているか知りたい方はここもブックマークいただくといいと思います。

これらで発信している色々な背景があり、マイクロソフトは最近 オープンソースなイベントでスポンサーをさせていただいたり、私と同じような社員、特にエバンジェリストがライトニングトークやセッションでお話しをさせていただいているわけです。ある意味 インストールマニアックス というイベントもこの一環と言えるでしょう。

インストールマニアックス 3
https://www.thinkit.co.jp/maniax/3/index.html

私が実施を始めた PHP & Windows コラボレーションなども同じ背景で行われています。

関連して下記のような記事シリーズがあるのをここでご紹介しておきます。

シンクイットさんで行われている連載シリーズです。
「Windows / OSS徹底比較 〜 それぞれの実力を紐解く〜」

第1回:【Windows/OSS徹底比較】Windows Server 2008 R2の全貌
第2回:【Windows/OSS徹底比較】WindowsとLinuxの選択
第3回:【Windows/OSS徹底比較】グラフィカルユーザインタフェースとコマンドラインインタフェース
第4回:【Windows/OSS徹底比較】サーバーの仮想化
第5回:【Windows/OSS徹底比較】サーバーの運用・管理
第6回:【Windows/OSS徹底比較】ディレクトリサービスとユーザー認証、ファイル共有、ポリシー管理
第7回:【Windows/OSS徹底比較】セキュリティ
第8回:【Windows/OSS徹底比較】技術情報とサポート
第9回:【Windows/OSS徹底比較】ライセンスとコスト

Update:2010/3/24 0:00
第10回:【Windows/OSS徹底比較】まとめ

ここで例によって奥主のつぶやきを書きましょう。。。(*^_^*)

MS と Windows 一辺倒になる前の自分を振り返ってみることを最近よくやります。何をするにもコストをこれほど厳しく言われる時代がやってくるとは思っていなかったのは間違いないですし、あまり若いころは自分がやったことを後継に渡していく、そんなマインドも少なかったと思います。

今の時代の技術者に必要なのはもちろん特定の領域の専門性でそこを深く掘れる能力レベルであることこれはもちろんなんですが、多くのお客様が全体的なコストを気にしている状況ではむしろ全体的に眺める能力の方がより求められていると最近とても思います。いち技術者としてこれは日本の IT 技術者の技術水準の平準化に繋がってしまい、教育現場で天才が育ちにくいと言われるのと同じことになってしまう危険も孕んでいるので技術者にとって嫌だと思う人も多いのではないかと愚考します。でも時代の要請に応えれなくなってしまうのは技術者個人にとっても不幸です。

それ故、今 素晴らしいと思っている技術に固執、留まることなく お客様にとって最適な選択肢を提示できるように切れるカードを多く持っていることが時代の要請だと思います。私の立場では Linux ではなく Windows を選んでいただけるのはもちろんうれしいのですが、本当は 両方できる ことが求められているんだと思います。だからこそ現場では汎用的な要素技術をちゃんと理解し(表面だけの操作方法ではなくて)、プラットフォームを比較でき(良し悪しを伝聞や表をみただけでなく)正しくお客様に伝えられるそんな技術者が引き続き増加していくことを信じていきたいと思いますし、お手伝いしていきたいと思います。

なので上記の記事も一歩引いた視点でニュートラルな目で読んでいただき、できれば Windows にしばらく抵抗があった人も手を出していただけることを切に願っています。

さて、良さそうなのはわかったけど Linux のディストリビューションのように簡単に無償で試せないんでしょう? という質問が天から聞こえてきました。(*^_^*)

MS は基本的に各製品で無償評価版を提供していますし、無償の製品も結構あります。Express Edition と呼ばれている製品たちは何かしらの制限があったりしますが、全部無償です。それに加え、多くの無償ダウンロードがあります。

TechNet Evaluation Center
https://technet.microsoft.com/ja-jp/bb291020.aspx

MSDNダウンロードセンター
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/aa570309.aspx

ダウンロードセンター で Express Edition で検索
https://www.microsoft.com/downloads/ja-jp/results.aspx?freetext=Express+Edition&displaylang=ja&stype=s_basic

それでも正規のバージョンを利用してみたいから NG というケースももちろん多くあるのは理解しています。冷静に考えてマイクロソフトは商用ソフトウェアを生業の根幹においているので「なんでもかんでもどんな条件でも無償」にすることは当然できるわけがありません。それをし始めたら 今 果たせている出荷製品への責任(継続したサポート、セキュリティ更新プログラムの提供などなど)も果たせなくなります。でもお客様の声を聴いて動くのに敏な会社ではあるんです。その成果ともいえるのが Spark という名前がついた各種プログラムになります。

Microsoft BizSpark
https://www.microsoft.com/japan/mscorp/mic/bizspark/default.mspx
※これは 創業間もない IT ベンチャー、法人化を目指す個人事業主/起業家の皆様向けの無償提供プログラムです。

Microsoft DreamSpark
https://www.microsoft.com/japan/academic/DreamSpark/default.mspx
※これは学生の皆さんを対象にしたソフトウェア開発製品、アプリケーションデザイン製品などの無償提供プログラムです。

Microsoft WebsiteSpark
https://www.microsoft.com/web/websitespark/default.aspx
※マイクロソフトのテクノロジーによる Web 開発の推進をご支援する無償のプログラムです。

利用できる製品の種類や数は無論 用途や条件によって異なりますのでご留意ください。

こういう縛りなしで自由に使いたいということであれば一番オススメなのはマイクロソフトの全テクノロジーを自由に検証目的で利用できるサブスクリプションプログラムです。これは有償になりますが、本番運用のための正規版を購入する金額とはだいぶ違います。価格については下記 各プログラムのページでご確認ください。TechNet と MSDN では利用条件が異なりますので各ページの利用条件をよくお読みください。

TechNet サブスクリプション(開発系ツール、デザイン系のツールは含まない)
https://technet.microsoft.com/ja-jp/subscriptions/cc837104.aspx

MSDN サブスクリプション (ゲームなどコンシューマー製品で含まないものあり、企業の利用で必要なものは全部含む)
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/subscriptions/default.aspx

Expression Professional サブスクリプション
https://www.microsoft.com/japan/products/expression/products/eps_overview.aspx
アプリケーションや Web サイトをデザインするために必要なすべてのツールと共に、オペレーティング システムや Office などの包括的な製品を、年間契約でお使いいただくことができるソフトウェアサービスです。

Update:3/8 19:50
温かい天の声が聞こえました。Expression のサブスクリプションを追加しました。

サブスクリプションに関してはキャンペーンやスキルアップのための様々な施策や外部サイトでもプレゼントで出ていたりしますのでチェックをお願いします。

オープンソースカンファレンスで展示をしていてやはり皆さんこういうお得な入手方法や検証の仕方をご存じでない方が多くてとても残念なので講釈とともに書いてみました。なんだ そういうのあるんだったら言ってくれよ と思った方が何人もいらっしゃったらうれしいです。実際に展示していてもそういう反応は結構ありましたので。(^○^)