Freigeben über


書籍の紹介 「.NETのクラスライブラリ設計 開発チーム直伝の設計原則,コーディング標準,パターン」(20091214)

みなさんこんにちは。
12月も中旬になって忙しい時期がやってきました。Microsoft は本社がホリデーシーズンに入る前の駆け込み作業が多いため、どうしてもこの時期ばたばたとしてしまいます。逆に、クリスマス前後になると本社の人間が休暇に入ってしまうため、仕事としてはひと段落という状態になります。

という、クリスマス直前の時期ですが、日経BPソフトプレスさんから「.NETのクラスライブラリ設計 開発チーム直伝の設計原則,コーディング標準,パターン」という書籍が発売されます。原著は 「Framework Design Guidelines」 という書籍で、マイクロソフトの .NET Framework の開発チームが .NET Framework 開発時に設定した設計ガイドラインを紹介している書籍になります。

私も監訳まではいきませんが、翻訳のレビューなど微力ながら協力させていただきました。

h_C08500

本来の内容では、フレームワークを作成する際に守るべきガイドラインを紹介しているものですが、.NET Framework を利用する側で、どのような思想に基づいて設計されているかを知ることのできる非常に貴重な書籍です。

開発チームの面々が .NET Framework の標準として採用されたガイドラインに対して、自分の意見を述べたり、時には間違った設計をしてしまった事例を交えるなど非常に赤裸々に開発チームの考えを述べています。

ぜひ、読んでいただければと思います。
https://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/C08500.html

以下、内容的には重複していますが書籍の紹介文です。

本書は"Framework Design Guidelines: Conventions, Idioms, and Patterns for Reusable .NET Libraries, 2nd Edition"(Addison-Wesley, 2009)の日本語版です。Microsoftで実際に.NET Frameworkの開発に関わったメンバーが、巨大なクラスライブラリを含むフレームワークである.NET Frameworkを実際に開発していく中で蓄積したルールとパターンを、.NET開発全般に対するガイドラインとしてまとめあげたものです。
各ガイドラインは強さに応じて「Do」「Consider」「Avoid」「Don't」の4つのアイコンで示されています。また、単に「べし」と「べからず」を示すだけではなく、その背景にある過去の経緯や設計思想、トレードオフ、時には批判的な意見が、第一級のエンジニアたちによるコラムとして補足されています。コラムの執筆陣も豪華な顔ぶれで、C#の設計者であるAnders Hejlsberg、Visual BasicのアーキテクトPaul Vick、C++の第一人者Herb Sutter、『プログラミング.NET Framework』や『Advanced Windows』の著者Jeffrey Richterなど、そうそうたるメンバーが名を連ねています。
本書は、開発チームにおける作業の効率アップに役立つことは言うまでもありません。また、個人のエンジニアが自ら設計や実装を行うための判断基準としても役立ちます。