LOB アプリケーションにおける WPF の有効活用 (20080611)
皆さんこんにちは
North America の Tech・Ed から帰ってきて、時差ボケからも復帰しました。
やっと、本調子 (?) に戻ってきたのでいくつか Tech・Ed で気になった点をピックアップして紹介していきたいと思います。
今回は WPF をどのように LOB アプリケーションに活用するかというお話を紹介したいと思います。
ここでキーワードとなるのが、"SVC (Situational Visualization and Control) Applications" という言葉です。
日本語にすると 「状況を可視化して操作するアプリケーション」とでも訳すべきでしょうか。
たとえば、チューリッヒ空港の DEMO が非常によい例かと思います。
飛行機の位置や乗客の搭乗率、便名、機種などがひとつの画面で瞬時に確認できるようになっています。
従来は複数の画面で異なるデータを表示しながら人間がその情報を統合、把握していたそうです。
https://wpf.netfx3.com/direct/zurich/zeuswpf.xbap
(.NET Framework 3.0 以上の環境が必要です)
このように、状況を直感的に把握でき、適切なオペレーションを可能とするアプリケーションが SVC Application ということになります。
具体的に、SVC Application に必要な要素は次の4つになります。
- Real Time
刻々と変わる状況をリアルタイムに表示し、的確な情報判断を可能とする要素 - Map
いわゆる地図だけではなく、表示される個々の情報を把握するために必要な背景と情報との位置関係 - Dense Information Display
個々の情報を色、形、サイズ、文字などによって一元的に把握する事ができるようにする表示形式 - Actionable
表示された情報を直接操作できる仕組み
また、SVC Application を実現するために WPF の ItemControl を活用して、情報の表示を有効に行うのが近道だということです。
次回は…ごめんなさい、テーマ決めてませんが近々ネタを選んでアップしたいと思います。
お楽しみに。