Freigeben über


System Center 2012 R2 Operations Manager でエージェントがグレーアウトされる。

こんにちは。日本マイクロソフト System Center Support Team の益戸です。

今回は、System Center 2012 R2 Operations Manager (以下、SCOM 2012 R2) にて、Operations Manager コンソール上で以下の様に、エージェントが意図せず監視されていないステータスになるケースについて、ご紹介させていただきます。

 

エージェントが監視されていないグレーアウトのステータスになる要因は様々ですが、その中で、Windows Server 2012 R2 の製品の問題に起因するケースがあります。

この問題に対する修正プログラムは下記 Rollup に含まれており、Windows 8.1 または Windows Server 2012 R2 環境のエージェント コンピューターへ適用することで回避することができます。

“2919394 - Windows RT 8.1, Windows 8.1, and Windows Server 2012 R2 update rollup: February 2014”
https://support.microsoft.com/kb/2919394

現象の概要としては、エージェントが実行している PowerShell スクリプトの PowerShell モジュールをアンロードする際に、LoadLibrary 関数の既知の問題 (※注) によって、エージェントが正常に機能しなくなるという現象となります。

特に、Active Directory 管理パックと DNS 管理パックにて使われている PowerShell ワークフローが、本現象を引き起こす可能性が高いことが確認されています。

その際、Operations Manager のイベントログ上に、"Health Service Modules" をソースとする、イベント ID 26017 や、イベント ID 4506 のログが記録される場合があります。

(※注) LoadLibrary 関数の既知の問題については、以下技術情報で詳細を案内しています。
Application crashes when the search path is constructed for non-static dependencies of the module in Windows 8.1
https://support.microsoft.com/kb/2923126

この問題に該当しない場合は、以下の技術情報を参考にトラブルシューティングを実施してください。

“監視されていないグレーのエージェント”
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh212723.aspx

“Troubleshooting gray agent states in System Center Operations Manager”
https://support.microsoft.com/kb/2288515

また、修正プログラムにつきましては、本事象の有無にかからわず最新版を適用いただくことで、より問題が発生する可能性が低い環境でご利用いただけます。

※ この記事に関する詳細は以下 URL で公開しています。
“Support Tip: Operations Manager agents on Windows Server 2012 R2 show as grayed out“
https://blogs.technet.com/b/momteam/archive/2014/03/17/support-tip-operations-manager-agents-on-windows-server-2012-r2-show-as-grayed-out.aspx

コミュニティにおけるマイクロソフト社員による発言やコメントは、マイクロソフトの正式な見解またはコメントではありません。