年末年始に Windows Azure Toolkit for Social Games を使ってみよう!– (1)
皆様、こんにちは!
年末も押し迫ってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
私も家族でいろいろなアクティビティをこなしているところですが、昨夜、いきなり娘の具合が悪くなり、かなり慌てて対応し、今のところ落ち着いている模様です(よかった!Blog 書きかけだったので、Tweet している暇もなし(^^;)ゞ…今日は午後予定通りお出かけします!)
さて今回は、夏頃に最初の1.0が出た Windows Azure Toolkit for Social Games (現在は1.2)について、簡単にご紹介をしておきます。
このツールキットは、Windows Azure の Blob、Table、Queue、そして SQL Azure を利用することにより、ユーザーデータや、ゲームデータを、セキュアに保存し、ソーシャルゲームの信頼性を高め、スケーラブルにすることができるツールキットです。また、認証には、ACS を用いており、Live ID、Google ID、Yahoo ID、そして Facebook、その他多くのパブリックな Idp を利用することができます。
ものの性質上なかなか普段はこのツールキットに触れられないという方も、お休み中にVisual Studio でソリューションを開いてみて、デバッグ実行し、全体のソースコードを眺めるには最適の素材ではないでしょうか?
実際、最近、刷新された Windows Azure のポータルでも、一カテゴリというか重要なピラーの一角を占めています(その隣は、いつもご紹介している Mobile ( WP/iOS/Andoroid )ですね!)
これからどんどんコンテンツが充実してくるはずですので、ぜひご期待戴ければと思います。特にスケーラブルで、高トランザクションで、信頼性が高い、Azure のサービスを作ろうと思っている開発者には、ゲームに限らず、ビジネスサイトや、EC サイトその他 Web アプリケーションの構築においても、参考になるところが多いと思います。
※ 同じ目的では、Patterns & Practices のTailSpin 等も参考にして戴けますが、Autoscaling や WPクライアントの Rx をはじめかなり最新の実装になっているのと、とにかく分量が多いので、まずは今回のToolkit を取り上げたいと思います。追ってP&Pの方も取り上げていきます。
Windows Azure Toolkit for Social Games とは?
そもそも、Social Game の開発自体、大変タフな作業です。最初に、開発者として気にしておかないといけないのは、綿密な開発計画の立案と、多くの課題、例えば、高レベルの同時実行制御、リアルタイムインタラクション、そして急速な成長、等々多岐にわたります。そこで、Windows Azure Toolkit for Social Games を使うことにより、一つのアーキテクチャー上でゲーム開発スキルを急成長させることができます。このツールキットを使って、Windows Azure の持つ潜在能力とゲーム開発におけるベストプラクティスの双方を活用し、要求の最も多い Social Game の開発を進めることができるようになります。
Windows Azure Toolkit for Social Games の最新のリリースは、1.2 でこちらにある通りです。色々な Social Game が用意されています。
アーキテクチャー図はこちらです。インストールすると Starthere.htm から参照できます。
しかし、やはり私としては、1.0 の頃からある、”Tankster”が好みですのでw、次のエントリでは、これを簡単に解説します。
前提条件
ところで、このツールキットを動かすには、下記のソフトウェアが必要です。ほぼ Windows Azure Toolkit for Windows Phone と同様ですね。
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- Microsoft Visual Web Developer 2010 Express or Microsoft Visual Studio 2010
- Microsoft .NET Framework 4.0
- Internet Information Services 7 , with ASP.NET Feature enabled
- Windows Azure SDK and Tools for Visual Studio Version 1.6 ※
- Microsoft SQL Server 2008 (Express edition or greater)
- Windows Identity Foundation Runtime ※※
- HTML5 が稼働するブラウザー – Internet Explorer 9 その他
※ Tankster の方は、1.0 なので、SDK 1.4 で作られています。従ってソリューションを開くときに、Upgrade Wizard が立ち上がりますので、そのまま完了してください。
※※ ここには、Runtime と書いてありますが実際にセットアップすると、下記の通り Dependency Checker により WIF 4.0 の英語版の SDK が必要なので、これもインストールする必要があります(このダイアログ自体は 1.0 の方だけかも?)。