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Red Hat on Azure 利用のための形態 (Marketplace、VM持ち込み) と必要なサブスクリプション

こんにちわ、Red HatのパートナーSA 平です。Red Hat認定クラウドパートナーを担当しています。
今回はRed Hat on Azure利用のための形態と必要なサブスクリプションについてご紹介します。

Red Hat Enterprise Linux(RHEL)の提供方法としては、Azure Marketplaceから提供されるPAYG(Pay-As-You-Go)と、すでにお持ちのサブスクリプションをAzureへ持ち込むRed Hat Cloud Accessの2種類があります。

Azure Marketplaceから直接提供 - Pay-As-You-Go(PAYG)

前者のPAYGはMicrosoft社がRed Hatのクラウドプロバイダー向けの再販契約である Red Hat Certified Cloud & Service Provider契約(CCSP契約)のもとにAzureから直接払い出されたRHELをお使い頂くことが可能です。
この際に、Red Hat社との直接的な取り引きはありませんので、Azure Portalの従量課金アカウント(※ここ表現を確認)をお持ちの方であれば誰でも購入することができます。
RHELの利用料も時間単位でAzureの利用料と一緒にマイクロソフト社から請求されます。
また、24時間365日のサポートがAzureサポートから受けられます。英語での問い合わせが必要です。クラウド上の利用においては標準時間サポートは存在しません。

サブスクリプションをAzure上に持ち込み - Red Hat Cloud Access

後者のRed Hat Cloud Accessは、すでに購入済みのリテール版のRHELをCloud Access申請を行うことでAzure上に持ち込んでお使い頂く仕組みです。2ソケット用のRHEL Physical or Virtualの1契約で2つのAzure仮想マシン上でRHELをお使い頂くことが可能です。1契約で2つ使えるので、ちょっとお買い得な仕組みです。
この場合、無制限ゲスト付きのRHEL(RHEL for Virtual DatacenterやRHEL with Smart Virtualizationなど) および、サーバーベンダーから提供されるOEM版のRHELは持ち込むことができません。また、RHELを毎年購入して頂き更新切れにならないようにご注意ください。
RHEL以外にもRed Hat JBoss Middleware製品群、Red Hat Gluster Storage、Red Hat OpenShift Container PlatformなどのRed Hat製品もAzure上にサブスクリプションを持ち込むことができます。
製品サポートについては従来通りRed Hatカスタマーポータルから受けられます。日本語/英語での問い合わせが可能で、ご契約のサービスレベルに従い標準時間もしくは24時間365日のサポートを提供します。

詳細は Red Hat Cloud Access の説明ページを参照 :

また、仮想マシンを持ち込む場合には、ディスクイメージをHyper-Vなどで利用するVHD形式にてAzureへアップロードするか、もしくはAzure Import/Exportサービスを利用してAzure Blog Storageへデータを転送し、仮想マシンを作成する必要があります。
※Cloud Accessで持ち込んだ RHEL を Pay-As-You-Go Premium Image の仮想マシンには変更することはできません。

VHD インポートの前提条件および手順については Microsoft 社の次のページを参照