Windows HPC Server 2008 R2 SP2 正式版ダウンロード開始
連絡が遅くなってすいません。
Windows HPC Server 2008 R2 の SP2 を正式にリリースしました。 (これまではBetaでした)
SP2 に入った新しい機能についてはこちらに情報があります。
https://technet.microsoft.com/en-us/library/hh184314(WS.10).aspx
SP2は、下記リンクからダウンロードできますので、是非試してみてください。
https://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?id=26646
※ Azure ノード用のテスト項目も増えています。
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私も早速インストールをしてみました。
インストール方法はこれまでと同じで、以下のような画面となっています。
で、あれっ? SP2 に入っていたはずの Dryad(Data Intensive Scalable Computing (DISC)) は? となるわけですが・・・
実は、Dryad は SP2 には含まれませんでした。
もちろん無くなっていません! Azure 統合もにらみつつ、Beta 2 として提供を開始しています。
ということで、最新の Dryad 環境は以下の Connect サイトからダウンロードしたモジュールで作ってみてください。
https://connect.microsoft.com/HPC/Downloads/DownloadDetails.aspx?DownloadID=37139
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それから、Connect サイトにいくと、Dryad という言葉は使われなくなっている事に気づくことでしょう。
Dryad は 「LINQ to HPC」 と呼ばれるようになりました。
なのでサイトには、Beta 2 release of LINQ to HPC と書いてあります。
あと、念のためですが、”This software requires the HPC Pack 2008 R2 Service Pack 2 update to already be installed on your cluster.” ということで、LINQ to HPC は HPC Pack の SP2 と一緒に動くことになりますので、ご注意ください。
そうそう、LINQ to HPC もインストールしてみました。HPC Pack に含まれなくなったので作業は増えてしまいますが、逆に分かりやすくなった気がします。
以下は、LINQ to HPC モジュールのインストール画面で、ヘッドノードにインストールするのか、計算ノードにインストールするのか、LINQ to HPC プログラムを動かすクライアントにインストールするのかを選択する画面です。
さらに、HPC Pack のインストール画面と合わせてあるので、パッと見もわかりやすいですし、統合された時のことも考えているのだろうなと勝手な想像もしています。
インストール後は、HPC SP2 Beta の時と同様、DSC コマンドにてノードの追加をすればOKです。
Connect サイトからダウンロードできるモジュールの中にはドキュメントやサンプルプログラムも入っているので、そちらも是非参考にしていただければと思います。
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そしてもう1つ。
開発者にはおなじみの? DAVID CHAPPELL による LINQ to HPC 解説ドキュメント(英語)もありますので、こちらも興味があれば見てください。
Introducing LINQ to HPC: Processing Big Data on Windows
Introducing LINQ to HPC: Data-Intensive Computing with Windows HPC Server
ということで、LINQ to HPC から Beta は外れませんでしたが、Windows Azure 連携も含め、今後の進展にも是非注目していただければと思っています。
日本マイクロソフト 高添