Freigeben über


System Center Configuration Manager を使用してテレメトリ エージェントを展開する

原文の記事の投稿日: 2012 年 11 月 30 日 (金曜日)

このブログ投稿は、Office ソリューション管理チームのプログラム マネージャーである Shinobu Furuma によって書かれました。

前回のブログ投稿で、ワークグループまたはドメインに参加しているコンピューターで Office テレメトリ ダッシュボードをすばやくセットアップする (英語) 方法を紹介しました。今回は、System Center Configuration Manager を使用して、大規模な環境にテレメトリ エージェントを展開する方法について説明します。

クライアント PC の管理やソフトウェア資産の管理に Configuration Manager を使用している場合は、既存の Office クライアント コンピューター (Office 2003、2007、または 2010) にテレメトリ エージェントを展開するときも Configuration Manager を使用することをお勧めします。Configuration Manager でのアプリケーションの展開に慣れている方であれば、標準的なプロセスは同じなので、テレメトリ エージェントも簡単に展開できます。エンド ユーザーの操作やログオン スクリプトも必要ありません。また、クライアント コンピューターのエージェントの管理、監視、アンインストールも Configuration Manager コンソールで行うことができます。

ここでは、Configuration Manager を使用してテレメトリ エージェントを展開する以下の手順について説明します。

1. Configuration Manager を使用してテレメトリ エージェント用のアプリケーションを作成する
2. Configuration Manager を使用してアプリケーションを展開する
3. テレメトリ エージェントを構成する

手順 1. と手順 2. を実行する必要があるのは、クライアント コンピューターで Office 2003、Office 2007、または Office 2010 を実行している場合だけです。Office Professional Plus 2013 と Office 365 ProPlus にはテレメトリ エージェントが組み込まれているため、それらのエディションにエージェントを展開する必要はありません。ただし、その場合も、手順 3. で説明する方法に従って、組み込みのエージェントを構成する必要があります。

1. Configuration Manager を使用してテレメトリ エージェント用のアプリケーションを作成する

System Center Configuration Manager 2012 で単一の展開の種類のアプリケーションを作成する方法については、次のビデオで説明しています。

TechNet ビデオ - アプリケーションを作成する (英語)

ここでは、Configuration Manager を使用してテレメトリ エージェントを提供する方法を詳しく説明します。

テレメトリ エージェント MSI 用の新しいアプリケーションを作成する

1. Configuration Manager コンソールからアクセスできる共有フォルダーにテレメトリ エージェント MSI ファイルを保存します。手順は次のとおりです。

a)      新しい共有フォルダーを作成します。
テレメトリ エージェント MSI はオペレーティング システムのアーキテクチャ (x86 と x64) ごとに異なるため、各 MSI の共有フォルダーをそれぞれ作成する必要があります (例: \\サーバー名\Telemetry\x86\\サーバー名\Telemetry\x64)。

b)      テレメトリ ダッシュボードを起動し、左側のナビゲーション ウィンドウで [ 作業を開始する ] を選択します。

c)      セクション [3. テレメトリ エージェントの展開 ] を展開します。

d)      [x86 版テレメトリ エージェント MSI を保存する ] および [x64 版テレメトリ エージェント MSI を保存する ] を選択します。

e) 手順 a) で作成したフォルダーに MSI ファイルを保存します。

2. Configuration Manager コンソールを起動し、ナビゲーション ウィンドウで [ ソフトウェア ライブラリ ] を選択します。

3. [ソフトウェア ライブラリ] ワークスペースで、[ アプリケーション管理 ] を展開し、[ アプリケーション ] を選択します。

4. リボンの [ アプリケーションの作成 ] を選択し、x86 (または x64) テレメトリ エージェント MSI を使用して新しいアプリケーションを作成します。

詳しい手順については、「Configuration Manager でのアプリケーションの作成方法」を参照してください。

5. サイトで x86 Windows と x64 Windows の両方を実行している場合、その両方からインベントリ/テレメトリを収集するには、オペレーティング システムのアーキテクチャ (Office のアーキテクチャではない) に対応する MSI 用のアプリケーションをそれぞれ作成する必要があります。2 つのアプリケーションが表示されたスクリーン ショットを次に示します。

 

2. Configuration Manager を使用してアプリケーションを展開する

テレメトリ エージェント MSI 用のアプリケーションを作成したら、Configuration Manager コンソールを使用してクライアント コンピューターに展開できます。

1. Configuration Manager コンソールで、[ ソフトウェア ライブラリ ] をもう一度選択します。

2. [ソフトウェア ライブラリ] ワークスペースで、[ アプリケーション管理 ] を展開し、[ アプリケーション ] を選択します。

3. [アプリケーション] の一覧からテレメトリ エージェント MSI 用に作成したアプリケーションを選択し、次のスクリーン ショットに示すように、[ ホーム ] (Home) タブの [ 展開 ] (Deploy) を選択します。

4. ソフトウェアの展開ウィザードで、テレメトリ エージェントを展開するクライアント コンピューターを含むデバイス コレクションを指定できます。

サイトで x86 PC と x64 クライアント コンピューターの両方を実行している場合は、それぞれの CPU の種類 (オペレーティング システムのアーキテクチャ * ) に対応するデバイス コレクションを作成し、ウィザードで有効なデバイス コレクションを指定する必要があります。デバイス コレクションのクエリ ルールを使用すると、特定のルールに従ってエージェントを展開することができます (たとえば、Windows XP を実行しているクライアント コンピューターだけにエージェントを展開するなど)。

詳細については、「Configuration Manager でのコレクションの作成方法」を参照してください。

* クライアント オペレーティング システムが x64 の場合、32 ビット版の Office がインストールされていても、x64 テレメトリ エージェントを提供する必要があります。

5. ウィザードで展開スケジュールや通知設定などを設定することもできます。

6. 最後に、[OK] をクリックしてテレメトリ エージェントを展開します。

3. テレメトリ エージェントを構成する

テレメトリ エージェントをクライアント コンピューターに展開したら、正しいレジストリ値を設定して各クライアントのエージェントを構成する必要があります。Active Directory を使用している場合は、グループ ポリシーを使用してテレメトリ エージェントを有効化および構成することをお勧めします。

ただし、Configuration Manager を使用してテレメトリ エージェントを構成/管理する必要がある場合は、Configuration Manager のコンプライアンス設定を使用できます。次の 2 つのビデオで、Configuration Manager を使用してクライアント コンピューターのレジストリを確認/設定するための構成項目の作成方法について説明しています。

TechNet ビデオ - 設定の管理の構成項目を作成する (英語)

TechNet ビデオ - 設定の管理を使用して修復を有効にする (英語)

構成項目で、次のレジストリ キーと値を指定します。

ハイブ: HKEY_LOCAL_MACHINE
キー: Software\Policies\Microsoft\Office\15.0\OSM
"CommonFileShare"="\\\\<サーバー名>\\<共有名>"
"Enablelogging"=dword:00000001
"EnableUpload"=dword:00000001

テレメトリ エージェントは、これらのキーが HKEY_LOCAL_MACHINE に登録されている場合に機能します。一方、HKEY_CURRENT_USER に登録されたレジストリ値は、Configuration Manager でコンプライアンス設定を使用して変更することはできません。そのため、コンプライアンス設定ではタグ (ラベル) を設定することはできません。タグは HKEY_CURRENT_USER に登録する必要があるためです。次の表に、コンプライアンス設定を使用して管理できるテレメトリ エージェントのレジストリ値を示します。

値の名前

グループ ポリシー

コンプライアンス設定

enablelogging

enableupload

commonfileshare

tag1 ~ tag4

 

enablefileobfuscation

 

AgentInitWait

 

AgentRandomDelay

 

各レジストリ値の詳細については、「レジストリを使用してテレメトリ エージェントを有効化および構成する」を参照してください。

テレメトリ ダッシュボード コンポーネントの展開の詳細については、展開のガイダンスを参照してください。

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Deploy Telemetry Agent by using System Center Configuration Manager」をご覧ください。