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OMPM、OEAT、および OCCI についてよく寄せられる質問

OMPM、OEAT、および OCCI についてよく寄せられる質問

Office 2010 互換ツールについて多くの質問がこのブログとフォーラム (英語) に寄せられます。特に頻出する質問とそれに対する回答を抜き出して、以下にまとめました。

互換性ツールに詳しくない方は、互換性リソース センターにアクセスすると、用意されたリンクからファイルをダウンロードしたり、ドキュメントなどを参照できます。各ツールの正式な名称は長いので、ここでは以下の略語を使用します。

  • OMPM (Office Migration Planning Manager)
  • OEAT (Office Environment Assessment Tool)
  • OCCI (Office Code Compatibility Inspector)

これらのツールについて質問があれば、Office 2010 Application Compatibility forum on TechNet (英語) に投稿してください。

移行に関する質問

Q: OMPM および OCCI の 2010 バージョンは 2007 Office system への移行に使用できますか。

A: OMPM および OCCI の機能強化は、Office 2010 の展開に対応するために設計されました。したがって、これらのツールを 2007 Office system 移行のプロセスに使用することはお勧めしません。

Q: OMPM は、2007 Office system から Office 2010 への移行に使用できますか。

A: OMPM は、Office 2007 のファイル形式 .docm、.xlsm、および .pptm 用の VBA マクロ スキャンを提供します。Office 2007 と Office 2010 では同じ OpenXML 形式が使用されるため、Office ファイル コンバーター (OFC) ツールにはファイル形式を Office 2007 から Office 2010 に変換する機能はありません。

Office 2010 互換ツールごとの機能の違い

Q: OMPM を使用すると、OCCI の使用時よりも多くの VBA の問題が検出されるのはなぜですか。

A: OMPM を実行すると、ドキュメント プロジェクト内で参照されるオブジェクトだけでなく Office オブジェクト モデル全体 (すべてのアプリケーション) を範囲として比較が行われます。したがって、誤検知が増える傾向があります。OMPM は、OCCI での修正が必要な可能性があるドキュメントのリストを提供するために設計されたツールです。OMPM は修正が必要なドキュメントを甘く見積もって検出するので、OCCI を使用してこれらの候補から実際に修正が必要なドキュメントを絞り込んでください。この問題については、ブログへの最近の投稿 (英語) に詳しい情報があります。

OMPM に関する質問

Q: OMPM は Access データベースまたは Outlook OFT ファイルまたは PST ファイルを変換しますか。

A: いいえ、OMPM の Office ファイル コンバーター (OFC) 機能は Access データベース、OFT ファイル、および PST ファイルを変換しません。変換できるファイルの完全な一覧は、TechNet の Office リソース キットで参照できます。

Q: OMPM によるファイル共有のスキャンに時間がかかるのはなぜですか。

A: OMPM は、既知の互換性の問題をスキャンするために時間を必要とします。offscan.ini で VBA スキャンを有効にした場合は、さらにスキャン時間が長くなります。スキャン時間を短縮するには、以下のように構成を工夫することをお勧めします。

  • スキャナーを複数のクライアントに分散し、ネットワーク全体ではなくローカルにスキャナーを実行します。スキャナーは、Office 2010 がクライアントにインストールされていなくても実行できます。
  • 使用するサーバーと同じネットワーク スイッチから OMPM を実行します。WAN または低速なリンクを介して実行すると、OMPM の実行時間はずっと長くなります。
  • スキャンの対象とする日付を制限して、スキャンされるドキュメントの数を減らします。

OEAT に関する質問

Q: 使用中のアドインがベンダーの一覧にほとんど (またはまったく) 含まれていないのはなぜですか。

A: マイクロソフトは、アドインのベンダーがアドインを登録し、Office 2010 でサポートされるバージョンに関する情報を更新できるサイトを TechNet 上に提供しています。互換性を報告するベンダーの数が増えるにつれて、このサポート済みアドインの一覧も拡充される見込みです。

Q: パッシブ スキャンを有効にしましたが、スキャンに失敗し、"SCAN: パッシブ スキャンの設定がエラーになりました。一部またはすべての ID 参照を変換できませんでした。" というメッセージが errors.log ファイルに格納されています。

A: このエラー メッセージは、クライアント コンピューターで実行されている Windows のローカライズ バージョンで英語以外のセキュリティ グループ名が使用されているときに表示されます。エラーになる原因は、OEAT が Everyone グループという英語名を前提として動作するためです。英語以外の言語バージョンを使用するクライアントでは、Everyone グループがクライアントの言語にローカライズされていることがあります。このようなクライアントでは、パッシブ スキャンはエラーになります。

この問題を回避するには、Everyone という名前でローカル グループを作成してから、ローカライズされた Everyone グループをこのグループに追加します。

OCCI に関する質問

Q: OCCI をユーザー操作なしでサイレント実行できますか。または、OCCI を使用して多数のドキュメントを一度に分析できますか。

A: OCCI の実行にはユーザーによる操作が必要です。また、複数のドキュメントを一度に分析することはできません。マイクロソフトが提供するツールでマクロの一括スキャンを実行できるのは OMPM だけです。

Q: 署名されたアドインのみを実行するように Office が構成されています。この設定のままでは OCCI が実行されません。システムに発行者を信頼させるにはどうすればよいですか。

A: これは既知の問題です。OCCI インストーラーが適切に署名されていないため、未知の発行者によるものとして扱われます。信頼済みの発行者によって署名されたアプリケーション アドインのみを許可するようにグループ ポリシーが構成されている場合は、この設定を無効にする必要があります。

Q: OCCI から生成されるレポートに含まれる情報を参照するだけで、開発者は VBA アプリケーションのテストを追加しなくてもコードを適切に変更できますか。

A: OCCI は、修正を "自動化" するのではなく、修正の "ガイダンス" を提供するために設計されたツールです。修正後は、通常どおりアプリケーションをテストすることをお勧めします。エラーが発生した場合は、OCCI から提供されるコメントを、アプリケーションの問題の修正に役立ててください。

Q: OCCI の実行結果に含まれるリンクが、Office オブジェクト モデルに関する汎用のドキュメントへのリンクなのはなぜですか。

A: このツールは、オブジェクト モデルの変更に関して MSDN ドキュメントを参照するように構築されています。マイクロソフトはこれらのトピックの内容を確認し、アクセスの頻度が高いトピックについてはより具体的なガイダンスを盛り込む予定です。このツールを使用し、生成されるリンクを使用することにより、ツールの改良にご協力いただけます。

 

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「OMPM, OEAT, and OCCI frequently asked questions」をご覧ください。