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ボリューム アクティベーション

こんにちは。ライセンス チームのプログラム マネージャー、Ted Way です。これまで、Office をインストールするときに、25 文字のキーを入力していましたか? それが私たちの仕事です。管理者のキー管理についての不安を軽減し、企業で Windows と Office のアクティベーションをシームレスに統合するのにどのようにお役に立てるかをお知らせするのが楽しみです。

Office 2010 以降、すべてのボリューム エディションの Office クライアント ソフトウェアで、アクティベーションが必要になります。管理者にとって素晴らしいのは、Office で Windows ソフトウェア保護プラットフォーム (SPP) が採用されたことです。つまり、Windows のボリューム アクティベーションについて得られた知識 (または、これから得る知識) のほとんどを Office にも応用できます。たとえば、同じキー管理サービス (KMS) のホストを構成して、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 と同様に Office 2010 クライアントのアクティベーションを行うことができます。また、ボリューム エディションの Office 2010 に機能の削減はありません。Office のアクティベーションが行われていない場合でも、(アクティベーションを促す通知が表示されますが、) ユーザーは Office ファイルを開いて、保存、編集、および印刷を行うことができます。

この投稿からボリューム アクティベーションについての記事をいくつか続けて、ボリューム アクティベーションの概要、KMS ホストの設定、およびマルチ ライセンス認証キー (MAK) の使用などのトピックについて説明します。

ボリューム エディションの Office 2010 クライアントのアクティベーションを行う方法は?

ボリューム エディションの Office 2010 クライアントのアクティベーションを行うには、2 つの方法が使用できます。既定の方法は KMS で、ローカル アクティベーション サービスです。KMS ホストを設定する必要があり、これが Microsoft に接続してアクティベーションを行う唯一のコンピューターになります。もう 1 つの方法はマルチ ライセンス認証キー (MAK) で、個別に購入した場合のアクティベーションの方法に似ています。キーを入力する必要があり、コンピューターはアクティベーションのために Microsoft に接続する必要があります。

KMS とは?

KMS は、Office 2010 のすべてのクライアント インストールのアクティベーションを行う指定されたホスト システムで設定され、これによって製品のアクティベーションのために個々のコンピューターが Microsoft に接続する必要がなくなります。専用のリソースを必要としない軽量なサービスで、他のサービスを提供するシステム上で、そのサービスと同時に簡単にホストできます。ここ Microsoft でも、社内で実行されている 1 つの KMS ホストが、8000 以上の Office 2010 Technical Preview のビルドのインストールのアクティベーションを行いました。これは、Windows 7 および Windows Vista がインストールされたコンピューターのアクティベーションも行っています。

Office の KMS ホストとして構成できるのは、ボリューム エディションの Windows 7 または Windows Server 2008 R2 オペレーティング システムが実行されているコンピューターです。KMS サービスがインストールされていれば、Windows Server 2003 が実行されているコンピューターも使用できます。KMS ホストのキーを入力してアクティベーションを行うと、ホストによって DNS にサービス レコードが登録され、KMS クライアントから検出できます。Windows に付属の slmgr.vbs スクリプトを使用して、KMS ホストの詳細な構成を行うことができます。

既定で、KMS クライアントのキーは、ボリューム エディションのクライアント ソフトウェアにあらかじめインストールされています。これによって、エンド ユーザーは (たとえば Office Professional Plus をインストールするときに) プロダクト キーを入力する必要がありません。KMS の素晴らしい点は、KMS ホストを設定すると、KMS クライアントが DNS 上のホストを自動的に検索して、そのホストに対してアクティベーションを行う点です。Windows とすべての Office クライアント製品のアクティベーションを行うために必要なのは、1 つの KMS ホストのみです。1 つの KMS ホストのキーを入力してアクティベーションを行うだけで、その KMS ホストで、Word、Excel、および PowerPoint だけでなく、Visio、Project、および InfoPath のアクティベーションも行うことができます。

KMS アクティベーションは永続的ではないので、コンピューターがアクティブ化された状態なのは (つまり、ライセンスされている状態なのは) 180 日間です。KMS クライアントは、その期間内に KMS ホストに接続して再アクティベーションを行う必要があります。そうすると、再アクティベーションの日からさらに 180 日間、アクティブ化された状態になります。既定では、KMS クライアントは、ユーザーには通知を表示せずに 7 日ごとに再アクティベーションを試みるので、この再アクティベーションはユーザーが気が付かないうちに自動で行われます。KMS クライアントがアクティベーションおよび再アクティベーションを行うときに、"アクティベーション カウント" が "使い果たされる" ことはありません。

MAK とは?

Office 2007 を個別に購入した場合のアクティベーションの方法を考えると、マルチ ライセンス認証キー (MAK) について理解しやすくなります。まず、店頭で Office 2007 の CD を入手したとします。Office 2007 をインストールしたときに、CD のジャケットに記載されているプロダクト キーの入力を求められます。その後、Microsoft のアクティベーション サーバーによってアクティベーションが完了しますが、同じキーを使用して何度もアクティベーションを行うことはできませんでした。

組織のニーズに応じて各キーが異なるアクティベーション カウントを持っている場合を除いて、MAK の場合も同じ方針が適用されます。たとえば、絶えず 50 人の従業員が働いているコンサルティング会社では、50 以上のアクティベーション カウントを持つ MAK キーを入手する場合があります (余分なアクティベーションはバッファーです)。つまり、同じ 25 文字のキーが 50 人の従業員すべてのコンピューターに入力され、各コンピューターが Microsoft に接続してオンラインでアクティベーションを行います。中小企業でコンピューターが 5 台のみの場合は、他の会社のキーとは異なるアクティベーション カウントを持つキーを入手しますが、それでそこでのニーズを満たすことができます。

MAK を使用すると、永続的にアクティブ化された状態になります。アクティベーションを行うと、ハード ドライブの変更などの大幅なハードウェアの変更が発生しない限り、コンピューターで再アクティベーションを行う必要はありません。

どちらのアクティベーションの方法を使用する必要がありますか?

実際には、コンピューターが 25 台以内の組織では、MAK を使用するのが最も簡単だと思います。より大きな組織では、(数千台規模でなければ) 数百台のコンピューターのアクティベーションを容易にするために、KMS ホストを設定する価値があります。

さらに、より大きな組織では、KMS と MAK が併用されると思います。180 日間で企業ネットワークに少なくとも数回接続されるコンピューターでは、KMS が既定になります。企業ネットワークに接続されていないノート PC や他のコンピューターには、MAK アクティベーションが適しています。

Windows を展開した経験があるので、SPP とボリューム アクティベーションについては既によく知っています。Windows と Office のアクティベーションの違いについての必要な知識は?

テクノロジは同じですが、Windows と Office の間で重要な注意事項があります。

1. Office のアクティベーション用に構成される KMS ホストは、Windows Server 2003、ボリューム エディションの Windows 7、または Windows Server 2008 R2 上にインストールする必要があります。

2. KMS ホストで複数の製品 (たとえば、Office 2010 および Windows 7) のアクティベーションを行う場合は、Office の KMS ホストのキーに加えて Windows の KMS ホストのキーをインストールして、両方のアクティベーションを行う必要があります。

3. Office がインストールされている 5 台以上のコンピューターによって、KMS ホストでのアクティベーションが試行されると、Office KMS クライアントのアクティベーションが行われます。Windows クライアント オペレーティング システム (Windows Vista および Windows 7) の場合は、Windows クライアントがインストールされている 25 台以上のコンピューターによってアクティベーションが要求されてから、アクティベーションが行われます。

次のトピックは?

続いて、これらのアクティベーションの方法の詳細について説明する記事を投稿します。目標は、KMS ホストの設定や MAK のアクティベーションがいかに簡単で速いかを示して、ユーザーがあっという間に Office を使用できるようにすることです。

Posted: Monday, August 24, 2009 5:26 PM by OffTeam

Filed under: Office 2010, ライセンス, アクティベーション, ボリューム ライセンス

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、https://blogs.technet.com/office2010/archive/2009/08/24/volume-activation.aspx をご覧ください。