高速ストレージ、Azure Premium Storage
IOPS やスループットなど、ストレージの性能が気になる利用シーンでは、Azure Premium Storage のご利用をお勧めします。
Azure Premium Storageは、Azure (Standard) Storage よりも格段に優れた性能を発揮します。
Azure 東日本リージョン、Azure 西日本リージョンともに、既にご利用いただけます。
さて、どれくらいの性能が期待できるのでしょうか?
作る Disk の容量に応じて下記の3段階で Disk Type が決まります。 Disk Type が決まると性能も決まります。
https://azure.microsoft.com/en-us/documentation/articles/storage-premium-storage-preview-portal/
より高い性能を発揮させるために、これらを束ねることもできます。
たとえば、P30 を 4 個束ねることで、20,000 IOPS、800 MB/秒 になります。
※ IO 単位は 256 KB です。ゆえに、たとえば 1,200 KB の IO を試みた場合は、5 IOPS になります。
束ねたものは、たとえば Windows Server OS では F: ドライブとして利用することができます。
さて、ストレージ性能は、仮想マシンのサイズにも依存しています。
そして、Azure Premium Storage をマウントできるのは、DS シリーズと GS シリーズです。
https://azure.microsoft.com/en-us/documentation/articles/virtual-machines-size-specs/
表から読み取っていいただけるとおり、たとえば、DS4 であれば、25,600 IOPS、256MB/秒 です。
仮想マシンサイズごとの性能と、Azure Premium Storage の性能、いずれか低い方の値が、その組み合わせの性能、となります。
ゆえに、たとえば上記の例を継承すると・・・
Azure Premium Storage P30 x 4 個:20,000 IOPS、800 MB/秒
仮想マシンサイズ DS4:25,600 IOPS、256MB/秒
の組み合わせの性能は、
20,000 IOPS、256MB/秒
となります。
上記に加えて、さらに、Local SSD キャッシュによる性能向上も見込めますが、どれくらいこのキャッシュにヒットするのか、事前想定は困難ですのでここでは割愛します。
最後におまけです。
どの組み合わせでどの程度の性能になるのか、簡単に計算できる Web アプリを公開中です。ご利用ください。
https://premiumstorage.hamboxes.com/
この Web アプリでは、Disk への直接アクセスでの性能、つまり、Local SSD キャッシュによる性能向上を無視した場合の性能は、
(direct disk access)
として示しています。保守的に考えるならば、(direct disk access) で示される値を「期待できる性能」としてお考えください。