Freigeben über


PASS SUMMIT 2016 のコンテンツ閲覧方法

PASS という SQL Server のコミュニティイベントがあるのをご存知でしょうか?

お恥ずかしい話、私も Ignite の会場で過去のカンファレンスから選りすぐりセッションの動画の入った DVD をもらうまでその存在はおろか、単体製品で大きなカンファレンスが開けるぐらいのコンテンツ力があるということを全く知りませんでした。(全く、本当に失礼な話です。)

こちらに PASS Summit 詳細がありますが、毎年4000人も参加する大きなイベントです。

PASS Summit のコンテンツを全く知らないで SQL Server を語るのもモグリだなぁと思っていたら、一部のコンテンツがオンラインで視聴することができることを知りましたので今更感は否めませんがご紹介させていただきます。

 

1. PASS SUMMIT 2016 のサイトにアクセスします

下記リンクにアクセスします。

https://www.sqlpass.org/summit/2016/Live.aspx

動画の下に表示されている 「Watch PASStv On Demand」 リンクをクリックします。

2017-01-16_10h33_18

 

名前やコンタクト情報を入力し、View Session Recording をクリックします。

2017-01-16_10h48_59

これで閲覧準備完了です。あとは、気になる動画をご覧いただくだけです。

 

Day One Keynote の内容を軽くサマリ

イベントの幕開け時に実施される Keynote にはいろいろな情報が詰め込まれています。SQL Server だけではなく Data Platform 全体での最新情報をわかりやすく理解できる内容になっています。

とにかく Day one のキーノートひとつをみても、他のイベントの時に比べてビッグデータというキーワードや説明がかなり多い印象を受けました。

ACID の新しい定義(ネタかも)

ACID といえば RDBMS を語るうえで欠かせない ACID 特性があります。

A = Atomicity (原始性)

C = Consistency (一貫性)

I = Isolation (独立性)

D = Durability (永続性)

 

今回、Keynote で言及されている ACID は少し違っていて、最近のデータの動向を示しているものです。

A = ALGORITHMS (アルゴリズム)
C = CLOUD (クラウド)
I = IOT (IoT Internet of Things )
D = DATA (データ)

 

とてもうまい言い方だなと思いました。

本題はそういう話ではなく、データの Intelligence に関する話で、Intelligent Lake, Deep Intelligence, Intelligence DB について世の中の動向について。

Regular DB + App と Intelligence DB + App の対比。Intelligence がどちらに含まれるのかでデータやモデルがどこにあるかというところが違ってきます。

Azure 上の SQL Database で HTAP 利用可能に

SQL Server とAzure 上の PaaS サービスである SQL Database は同じソースでできていますが、PaaS というその提供形態から一部の機能をご利用いただけない場合がありました。その代表例のひとつに HTAP = Hybrid Transaction and Analytics Processing が挙げられます。リアルタイムでの運用データをもとにした BI を行うことができるいう機能で、PaaS で利用可能になることにより利用の場を広げることが可能になりました。

インメモリの機能とRで分析する機能を組み合わせて、OLTPのパフォーマンスが著しくあがるよというデモをやっていました。

更に、HTAPのスケールアウトとして、PolyBase を使って様々なデータソース(Teradata, Oracle, MSSQL, MongoDB, HadoopHDP)と繋いで R で解析するデモを行っています。

この機能は、2016年11月15日に GA 済みです。

SQL Server vNext のデモ

マルチプラットフォームで提供予定の SQL Server の次期バージョン(vNext) のインストール、セットアップデモをしていました。Connect(); でも披露されたデモなのでご覧になったことのある方もいらっしゃるかと思います。

WALKING DEAD オンラインゲームでの利用事例

WALKING DEAD というドラマは知っているんですが、ゲームになっているのは知りませんでした。Next Games というフィンランドのゲーム会社の CTO 自ら、ゲームで利用しているコンポーネントについて紹介しています。当初は番組とゲームとのつながりがExtra Movie ぐらいで Azure Media Services を使用していましたが、現在では Azure と Document DB を使用しているそうです。Next Games さんは2013年に設立し、マイクロソフトのベンチャー支援プログラムの Biz Spark/Biz Spark + を受けて現在では Top50 grossing in the USA に入っているそうです。数字だけ見てもかなり驚異的です。

    • 15 million のインストール
    • 毎日120GB のデータ増量
    • 11500/秒のDocument DB へのリクエスト
    • 1.9 million のプレイヤーマッチング
    • 1 million ギルド
    • 10 million /日のチャットメッセージ
    • 250 million リーダーボードエントリー

ビッグデータとIntelligent Lake

ビッグデータをコメに例えて、1粒を1バイトとすると1カップがキロバイト、メガバイトは8袋(これって何キロ菅さん?)テラバイトは2コンテナ分、ペタバイトでマンハッタンくらい、エクサバイトで、ウエストコースト州くらい、ゼッタバイトで太平洋を埋め尽くし、ヨッタバイトで地球のサイズのおにぎりできちゃう。というお話でした。

SQL Data Warehouse はそのペタバイトまでスケールするよという話です。

LA INTEGRAL ANALYTICSという会社のVPの方が事例を含めてご紹介していました。

SQL Database から SQL Data Warehouse へ移行するツールを出している redgate さんの紹介もありました。

https://www.dataplatformstudio.com/

Azure Data Lake Services や SQL Data Warehouse 無償試用版 のご紹介もありました。なお、SQL Data Warehouse は下記リンクからご利用いただけます。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/sql-data-warehouse/extended-trial/

Cognitive Service and Deep Learning

テキストデータの Sentiment を元にネガポジ判定をする内容で、戦争と平和に関するデモを実演していました。分析結果はPowerBI で表示するというもの。

ドローンと繋いでビックデータを取得するというシナリオのデモビデオも放映されていました。

Pokemon Go! の分析デモ

Data "Whisperer" の方が Pokemon Go のデータを PowerBI で分析するデモを実施していました。これは、有名なデータセットなのでご存知の方もいらっしゃるかと思います。

PowerBI のダッシュボード

https://app.powerbi.com/view?r=eyJrIjoiYzAwM2E2OTYtNmNjOS00NjVhLWFkZWYtNjAxMmU4ZjA5NDAwIiwidCI6IjcyZjk4OGJmLTg2ZjEtNDFhZi05MWFiLTJkN2NkMDExZGI0NyIsImMiOjV9

 

Pokémon Go spotted in Power BI publish to web

https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/blog/pokemon-go-spotted-in-power-bi-publish-to-web/

 

詳細についてはぜひ、実際の動画をご覧になってください。

私も、いろいろ見てみようと思います。

 

本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。