"Microsoft Surface Enterprise Management Mode (SEMM)" により UEFI 設定の展開が可能になりました
管理者が設定した UEFI 設定を端末に展開可能に
当社では、 Surface Pro 4 / Surface Book 専用の新機能として、"Microsoft Surface Enterprise Management Mode (SEMM)" を公開いたしました。
これは、管理者が指定した UEFI の設定(内蔵デバイスの無効化など)を Surface 端末に展開するための機能で、多数の端末に同じ設定を適用することが容易になります。
以下の TechNet ページにてご利用方法を解説しておりますが、現時点で英語版のみとなるため、本記事にてポイントをご紹介します。
Microsoft Surface Enterprise Management Mode
SEMM の使い方(1): Microsoft Surface UEFI Configurator からパッケージを作成する
SEMM の機能を利用して UEFI 設定を展開するには、"Microsoft Surface UEFI Configurator" という専用のツールを利用して "Configuration Package" (設定を保存したインストーラー パッケージ)を作成し、それを各端末に適用します。
手順は以下のようになります。
- Microsoft Surface UEFI Configurator を当社ダウンロード センターの Surface Tools for IT のページからダウンロードし、インストールして起動します。
- メニュー画面で、Configuraition Package の [Create] を選択します。
が - [Certificate Protection] を選択して、証明書ファイルを選択し、証明書のパスワードを入力します。(機能をテストするには、後述のテスト用証明書を作成して選択します)
- (オプション) [Password Protection] で UEFI にパスワードを設定します。
- UEFI の設定として指定する内容(内蔵デバイスの無効化、設定メニューの無効化など)を入力していきます。
- 設定した内容を、.msi 形式のパッケージとしてファイルに保存します。設定内容を記録したテキスト ファイルも同時に作成されます。
- 保存が成功すると、 2 桁の数字が表示されるので、記録します。
SEMM の使い方(2): 作成したパッケージを設定対象の Surface に適用する
- (1) で作成した .msi パッケージを設定対象の Surface に保存し、コマンド プロンプトでそのフォルダーに移動して以下のコマンドを実行します。
msiexec /i <パッケージのファイル名> - 作成時に記録した 2 桁の数字を入力します。
- インストールが進行し、完了後にメッセージに従い再起動します。
これで、設定対象の Surface は指定した UEFI 設定が適用された状態になります。
このほか、 SEMM の機能には、UEFI設定の解除や緊急時の回復があります。詳細は原文サイトをご参照ください。
テスト用の証明書ファイルの作成方法
テスト用の証明書ファイルを出力するには、以下のテキストを .ps1 拡張子で保存し、 PowerShell スクリプトとして実行します。
実行すると、%WINDIR%\system32 に TempOwner.pfx という証明書ファイルが出力されます。テスト用の証明書ファイルのパスワードは "12345678" です。
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if (-not (Test-Path "Demo Certificate")) { New-Item -ItemType Directory -Force -Path "Demo Certificate" }
if (Test-Path "Demo Certificate\TempOwner.pfx") { Remove-Item "Demo Certificate\TempOwner.pfx" }
# Generate the Ownership private signing key with password 12345678
$pw = ConvertTo-SecureString "12345678" -AsPlainText -Force
$TestUefiV2 = New-SelfSignedCertificate `
-Subject "CN=Surface Demo Kit, O=Contoso Corporation, C=US" `
-Type SSLServerAuthentication `
-HashAlgorithm sha256 `
-KeyAlgorithm RSA `
-KeyLength 2048 `
-KeyUsage KeyEncipherment `
-KeyUsageProperty All `
-Provider "Microsoft Enhanced RSA and AES Cryptographic Provider" `
-NotAfter (Get-Date).AddYears(25) `
-TextExtension @("2.5.29.37={text}1.2.840.113549.1.1.1") `
-KeyExportPolicy Exportable
$TestUefiV2 | Export-PfxCertificate -Password $pw -FilePath "Demo Certificate\TempOwner.pfx"
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