Imagine Cup 2014世界大会の日本代表は、鳥羽商船高等専門学校のチーム「かぞくぐるみ」に決定!
7月29日から8月2日まで、米国シアトルで開催されるImagine Cup 2014 世界大会に日本代表として参加するチームは、鳥羽商船高等専門学校のチーム「かぞくぐるみ」 に決定しました。チーム「かぞくぐるみ」のみなさん、おめでとうございます!
「かぞくぐるみ」はぬいぐるみをインターフェースにした遠隔コミュニケーションシステム
核家族化が進む現代社会が抱える問題 ―祖父母は遠方に離れて住む孫となかなか会えない、共働きで忙しい両親は幼い子供の子守をするのが大変といった問題をICTによって解決できないか?という発想から生まれたのが、家族の新しいコミュニケーションスタイルを提案する「かぞくぐるみ」です。基本的な構成はいわゆる、テレビ電話ながら、子供が使うインタフェースを「ぬいぐるみ」とすることで、楽しみながらコミュニケーションがとれるようになっています。
大人が使うことを想定している「テレビ通話用アプリ」は、タブレットPCとKinectから構成され、音声と動画だけでなく、Kinectへのジェスチャによって、子供が使う「ぬいぐるみロボット」を動かすことができます。ぬいぐるみロボットの内部には、二足歩行ロボット(ロボアクター)、Webカメラ、スピーカー、マイクが仕込まれており、それらを.NET MicroFramework対応のマイコンによって制御、マイコンは無線で小型PCに接続され、小型PCは「テレビ通話用アプリ」との映像、音声、Kinectセンサーからのロボットに対する動作命令のやり取りを行っています。
この構成は、近年のトレンドであるIoT(Internet of Things)的な発想のシステムです。組込み開発、ネットワーク制御、テレビ通話アプリといった多様な技術を組み合わせてシステムを構築している点も高く評価されました。
日本代表チームの今後の予定は?
チーム「かぞくぐるみ」は、世界大会に向けて強化訓練に臨んでいただきます。
- 6月中旬 Imagine Cup 2014 世界大会オリエンテーション
- 6月中旬 英語によるプレゼンレッスン
- 7月中旬 本場さながらのプレゼン予行演習(審査員によるQ&Aなど)
- 7月29日~8月2日 米国・シアトルにて Imagine Cup 2014 世界大会(日本時間では7月30~8月3日)
このほか作品力を強化するため、この分野に詳しいプロフェッショナルにも協力いただく予定です。
Imagine Cup 世界大会ではどんなことするの?
今回のImagine Cupには世界34カ国から、7,491作品の応募がありました。各国の予選を勝ち抜いた33チームが世界大会での最終決戦に臨みます。Imagine Cup 2014世界大会のメイン会場はワシントン大学の予定です。世界大会の優勝チームの賞金は $50,000 (約 510 万円)。さらに、マイクロソフト創設者、ビル・ゲイツに直に自分たちの作品を伝える場が用意されます。
Imagine Cup世界大会では、ファイナリストのために様々なプログラムが用意されており、審査前にはプレゼンのアドバイスを受けられる講習会や技術セッションが、そして、審査後にはお楽しみツアーが企画されています。マイクロソフト米国本社のオフィスツアーも予定されています。
最初の審査はプレゼンテーション。審査員の目の前で開発したアプリ、サービスの意図や特長、ビジネスプランを説明します。プレゼンそのものも審査対象となります。次がハンズオンデモによる審査。審査員が実際にアプリ、サービスを操作し、質疑応答が交わされます。この2度の審査を経て、優勝チームが決定されます。
初日 |
2日目 |
3日目 |
4日目 |
最終日 |
オリエンテーション
プレゼン講習会
|
プレゼン審査
プレゼン講習会 |
ハンズオン審査
作品展示
マイクロソフト本社ツアー |
受賞式
お楽しみツアー♪
パーティ |
公共施設での作品展示(一般の方やメディアの方が自由に出入りできるスペースで優秀作品を展示します) |
※6月6日 (金) 時点の情報です。今後、変更になる可能性があります。
最後に、昨年、ロシアのサンクトペテルブルクで開催されたImagine Cup 2013 の様子をご紹介しますね。
[View:https://www.youtube.com/watch?v=pXsAiRvjMqY&list=PLC2D1C18D67211C2A]
Imagine Cup 2014 世界大会のアワードセレモニーはImagine Cup TVを通じてライブ中継される予定です。日本からの声援よろしくお願いします!