Windows 7 上の Internet Explorer 8 の機能について
こんにちは、五寳です。
夏前に開発が終了した Windows 7 ですが、もう来週 10/22 の発売日まで1週間を切りました。
21日深夜からイベントを行う店舗なども多く、前回の 2007年1月30日の Windows Vista のラウンチ以上の盛り上がりをみせそうで、楽しみですね。
また、週末の24・25日はベルサール秋葉原で、Windows 7 博覧会 (セブン博) も開催されるということで、
我々 Windows 開発統括部のメンバーも説明員として参加しておりますので、見かけたら何でも?質問・相談してください!
さて、今日は Windows 7 発売前ということで、Windows 7 に加えられた Internet Explorer 8 の変更点などについて、紹介したいと思います。
基本的な機能は、XP、Vista 向けのいわゆる Standalone 版といわれている Internet Explorer 8 とほとんど変わりません。
(XP と Vista/Windows7 の間には、UAC, 保護モードという実行モードにおける大きな違いがありますが、
それは IE7 でも同じなので、今回はスルーします。。。)
内部的?な部分での違いは、
- Win7 の TCP/IP Stack の向上による、TCP/IP window size scaling 機能の向上によるパフォーマンス UP
- Windows 7 と Windows Server 2008 R2 の新しい機能である DirectAccess で利用するプロトコル、 IP-HTTPS をサポート
- Windows 7 の Crypto Stack の向上による、TLSv1.1 と TLSv1.2 の追加サポート (デフォルトは TLSv1.0 と SSL 3.0 が ON)
- Standalone IE8 リリース後に提供された Security Fix といくつかの重要な問題の Fix が適用済み
と、このくらいでしょうか?
上記を含め、細かい点でも Windows 7 という OS に特化したパフォーマンス チューニングは行われています。
次に、Windows 7 上で見た目でわかる追加・変更点として、次のものが挙げられます。
- Windows 7 のタスクバーの機能に対応
- タッチ 機能に対応
- Windows タッチに対応したマシンに Windows 7 をインストールすると、
タッチしやすいようにお気に入りの表示間隔を少し広めにとっていたり、表示の拡大・縮小が簡単に。
- Windows タッチに対応したマシンに Windows 7 をインストールすると、
- 信頼性と Telemetry の向上
- いわゆるハードハングアップ(:完全に応答がなくなるような場合)にも対応し、信頼性を向上。
- 検索プロバイダーと翻訳アクセラレータのデフォルトが Bing に
- Windows 7 上でのアクセラレータの利用
タッチ機能については、そのハードウェアが Windows7 のタッチ機能に対応していないと利用できませんが、
もし運よくお持ちの場合はぜひ試してください。また、 Windows 7 上でのアクセラレータの利用については、
そのままでは利用できません。こちらは追って別途紹介したいと思います。
Windows 7 の発売日までの間に、役に立ちそうな情報をまたいくつか紹介したいと思います。
(10/16: わかりやすい図は後ほど追加します。。。)
(10/20: 図を追加しました。)