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[FAQ] Azure 管理ポータルのギャラリーからデプロイした Azure 仮想マシン上の SQL Server に対する構成変更 について

高原 伸城

Support Escalation Engineer

 

皆さん、こんにちは。 BI Data Platform サポートチームの 高原 です。

今回は、Azure 管理ポータルのギャラリーからデプロイした Azure 仮想マシン上の SQL Server の構成変更 (ディスク拡張) について紹介します。

 

Azure 管理ポータルのギャラリーから 以下のイメージを選択し、デプロイした場合、以下の構成でインストールが行われます。

 

SQL Server 2012 SP3 Standard on Windows Server 2012 R2SQL Server 2012 SP3 Enterprise on Windows Server 2012 R2SQL Server 2014 SP2 Enterprise on Windows Server 2012 R2SQL Server 2014 SP2 Enterprise on Windows Server 2012 R2SQL Server 2016 SP1 Standard on Windows Server 2016SQL Server 2016 SP1 Enterprise on Windows Server 2016

 

[構成]

SQL Server (英語版)

C ドライブ : SQL Server 関連ファイル、システム データベース

D ドライブ : テンポラリ ストレージ

F ドライブ : ユーザー データベース

 

よくお問い合わせのある質問事項を以下に記載します。

 

Q1) SQL Server (英語版) を SQL Server (日本語版) に変更することが出来るか?

A1) 可能です。 詳細は以下の ブログを参照。

 

Azure 仮想マシン上に作成した SQL Server の日本語化手順(SQL Server 2012 , 2014 対応手順) Azure 仮想マシン上に作成した SQL Server の日本語化手順(SQL Server 2016 対応手順 )

 

Q2) 既に保持している SQL Server ライセンスを Azure 仮想マシン上の SQL Server に使用することが出来るか?

A2) 可能です。 しかしながら、ソフトウェア アシュアランス (Software Assurance) の契約が必要です。 また、Azure 管理ポータルのギャラリーから “{BYOL}” (ライセンスを持ち込む) が付いたイメージを使用して仮想マシンをデプロイするか、Azure 管理ポータルのギャラリーから OS のみを含むイメージを使用しデプロイ後、SQL Server のインストールメディアをご用意いただき、インストールしていただく必要があります。 詳細は以下の ブログを参照。

既存の SQL Server ライセンスを使用し、Azure 仮想マシン上に SQL Server をインストールするためには。 SQL Server Azure VM の料金ガイダンス

 

# “{BYOL}” が付いた Azure 仮想マシン イメージ (抜粋)

{BYOL} SQL Server 2012 SP3 Standard on Windows Server 2012 R2{BYOL} SQL Server 2012 SP3 Enterprise on Windows Server 2012 R2{BYOL} SQL Server 2014 SP2 Enterprise on Windows Server 2012 R2{BYOL} SQL Server 2014 SP2 Enterprise on Windows Server 2012 R2{BYOL} SQL Server 2016 SP1 Standard on Windows Server 2016{BYOL} SQL Server 2016 SP1 Enterprise on Windows Server 2016

 

Q3) 既に Azure 管理ポータルのギャラリーからデプロイした仮想マシンを、”BYOL” (ライセンスを持ち込む) に変更し、SQL Server ライセンスの課金を止めることが出来るか?

A3) 現時点において出来ません。 そのため、Azure 管理ポータルのギャラリーから “{BYOL}” (ライセンスを持ち込む) が付いたイメージを使用して仮想マシンをデプロイ後、既存の環境からデータを移行する必要があります。

 

Q4) Azure 管理ポータルのギャラリーからデプロイした仮想マシンの C ドライブを拡張することが出来るか?

A4) SQL Server 2016 のイメージのみ、C ドライブを拡張することが可能です。 SQL Server 2012 及び 2014 のイメージの場合、C ドライブを拡張することは出来ません。

 

Q5) Azure 管理ポータルのギャラリーからデプロイした仮想マシンの C ドライブに、データベース物理ファイル (.mdf/.ldf) を配置することが出来るか?

A5) 可能です。 しかしながら、仮想マシンの C ドライブには OS 関連のファイルが配置されているため、OS 動作のために最適化されています。そのため、C ドライブにデータベース物理ファイルを配置し、大量の ディスク I/O が発生することで、SQL Server 全体の処理が遅延したり、OS の処理が遅延するなどの影響を及ぼす可能性があり、弊社としては推奨していない構成となります。

 

Q6) Azure 管理ポータルのギャラリーから SQL Server を含むイメージをデプロイした環境の場合、同一環境上で使用されている SQL Serverのライセンスを使用し、複数のインスタンスをインストールすることが出来るか?**

A6 可能です。 SQL Server インストール メディアは、 Cドライブ上のフォルダに存在します。** そして、配置されている SQL ServerのセットアップEXE (Setup.exe) を実行することで、新規のインスタンスをインストールすることが可能です。 また、追加可能なインスタンス数の制限は、 SQL Server の最大容量仕様のコンピューターごとのインスタンス数となります。

SQL Server の最大容量仕様

+ コンピューターごとのインスタンス数

 

Q7) Azure 管理ポータルのギャラリーから SQL Server を含むイメージをデプロイした場合、 x64版のSQL Serverが使用されるが、この** SQL Serverで使用されているライセンスを使用し、** x86版のSQL Serverをインストールすることが出来るか?**

A7) 可能です。 同一バージョン、同一エディションであれば、 Azure 管理ポータルのギャラリーから SQL Server を含むイメージをデプロイした際に付与される SQL Serverのライセンスを使用し、** CPUのアーキテクチャ** (x86/x64) に依存せず、 SQL Serverをインストールすることが可能となります。**

 

Q8) Azure 仮想マシン上で SQL Server AlwaysOn 可用性グループを構築する場合、何か推奨事項などは存在するか?

A8) Azure 仮想マシンをホストしているホスト仮想マシンでは定期的にメンテナンス作業されているため、不必要なフェールオーバーの発生を防ぐため、フェールオーバークラスター、 SQL Server さらに、アプリケーション クライアント におけるタイムアウト値を延長することを推奨しています。

詳細は、以下 弊社ブログ 参照

Azure 仮想マシン上で SQL Server AlwaysOn 可用性グループを構築する場合の推奨事項

 

Q9 ) Azure 仮想マシン上で Standard (HDD ベース ) のドライブを追加し、 SQL Serverのデータベース物理ファイルを配置している状況で、該当のドライブを** Standard から Premium (SSDベース** ) に変更することが出来るか?

A9 ) 可能です。 詳細は以下の公開情報を参照。 Azure 管理ディスクのストレージを Standard から Premium に (または Premium から Standard に) 変換する

 

Q10 ) Azure 管理ポータルのギャラリーから SQL Server Standard Edition を含むイメージをデプロイした場合、デプロイ後に Enterprise Edition などの他のエディションへのアップグレードを実施することが出来るか?

A10) 現時点において出来ません。Azure 管理ポータルから目的の SQL Server のバージョン/エディションを含むイメージを新規デプロイ後、旧環境から新環境に対して、データの移行を実施する必要があります。 Azure VM の SQL Server への SQL Server データベースの移行 Windows Azure Virtual Machines における SQL Server についてよく寄せられる質問

 

 

※ 本Blogの内容は、2017年11月現在の内容となっております。