Windows Time サービスデバッグログを取得する際の影響について
皆様、こんにちは。Windows プラットフォームサポート担当の藤田です。
今回は Windows Time サービスデバッグログを取得する際の影響についてご紹介します。
Windows Time サービスデバッグは Windows Time サービスの動きを出力するログで時刻同期ができない時に取得していただくと、原因が特定の調査が可能になる優れものです。
しかしながら、取得してほしいと案内されると、運用環境でのログ取得はシステムへの負荷は気になりますよね。
以下に Windows Time サービスデバッグログを取得する際の手順と影響度を纏めしましたので、ご確認ください。
まず、ログを取得する際は以下のレジストリキーの値を追加する必要があります。
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HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\W32Time\Config
値 : FileLogSize
タイプ : DWORD
設定値 : 10000000 (10 進数)
このレジストリ値では、ログ ファイルのサイズをバイトで指定します。
値 : FileLogName
タイプ : 文字列
設定値 : C:\Temp\w32time.log
このレジストリ値では、ログ ファイルの場所を指定します。任意のパスを使用できますが、予め、指定したフォルダーを作成する必要があります。
値 : FileLogEntries
タイプ : 文字列
設定値 : 0-300
このレジストリ値では、デバッグ ログに出力される情報の詳細レベルを指定します。
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レジストリを追加後、Windows Time サービスの再起動、もしくは次のコマンド実行 “w32tm /config /update” を
したら、いよいよ指定した任意の箇所にファイルを作成し、Windows Time サービスの動作について随時ログを書き始めます。
それだけです。
よって、システムやネットワークへの負荷は微増しますが、ユーザーがストレスを感じたり、他の処理に影響を及ぼすようなことは通常ありません。
また、循環ログですので、出力されるファイルが設定した上限の容量を超えることはありません。
なお、運用中のマシンに設定していただくことで、時刻同期の健全性を確認することにも役立ちます。
運用中、数か月連続して採取いただいても、ログは循環しますので常に最新のものが確認でき、ディスク容量を圧迫することはありません。
いかがでしょうか。
Windows Time サービスを監視して、その動きをテキストに書き出すログ、軽微な負荷はかかっても問題を早期解決するために取得してみませんか。