Azure SQL データ同期の更新を発表
執筆者: Joshua Gnanayutham (Program Manager, Azure SQL Database)
このポストは、6 月 1 日に投稿された Azure SQL Data Sync Refresh の翻訳です。
このたび、Azure SQL データ同期の更新が発表されました。Azure SQL データ同期を使用すると、複数の Azure SQL Database やオンプレミスの SQL データベース間で双方向のデータ同期を簡単に行うことができます。今回の更新では主に、新しい Azure ポータルのサポート、PowerShell と REST API のサポート、セキュリティとプライバシーの強化といった大幅なサービスの拡充が行われます。
更新の提供は、6 月 1 日から現在データ同期をご利用中のお客様に対して開始し、6 月 15 日までにはすべてのお客様を対象に行われる予定です。早期の更新を希望される場合は、メールでサブスクリプション ID をご連絡ください。
新機能
新しい Azure ポータルで提供開始
一部のお客様を対象に、新しい Azure ポータルでデータ同期の提供を開始しており、6 月中旬にはすべてのお客様にご利用いただけるようになります。これにより、他のすべての Azure リソースと同じ場所でデータ同期を管理できるようになります。2017 年 7 月 1 日以降、旧ポータルでのデータ同期の提供は終了となります。
PowerShell でのプログラミングと REST API (2017 年 7 月提供開始)
これまでのデータ同期では、UI を使用して手動で同期グループの作成や変更を行う必要がありました。しかし、特にメンバーが多いデータベースや同期グループが含まれる複雑な同期トポロジの場合、このプロセスは手間と時間がかかります。7 月からはデータ同期で PowerShell と REST API がサポートされるため、開発者はすばやく簡単にこれらのタスクを実行できるようになります。これは、PowerShell を頻繁に利用するユーザーにとって大きなメリットです。
セキュリティ、プライバシー、耐障害性の向上
以前の設計では、データ同期はリージョンごとに共有される中央データベースを使用して同期処理を管理していました。今後は、ユーザーごとに専用の同期データベースが提供されます。同期データベースは、お客様が所有する Azure SQL Database です。共有データベースの代わりにお客様専用のデータベースを持つことで、プライバシーとセキュリティが向上します。さらに、必要に応じて、ユーザーが同期データベースのパフォーマンス レベルを柔軟に変更することが可能になります。
同期データベースの要件
- 任意のサービス レベルの Azure SQL Database を利用していること
- 同期グループのハブ データベースと同じリージョンにあること
- 同期グループとサブスクリプションが同じであること
- 同期グループ (ハブ データベース) があるリージョンごとに 1 つのデータベースを利用可能
監視機能とトラブルシューティング機能の強化
監視とトラブルシューティングに関する複数の機能を強化しました。PowerShell や RESTful API を使用して、プログラミングによって同期ステータスを監視できるほか、複数のエラー メッセージの内容がわかりやすく改善され、すばやく対応できるようになりました。
次のステップ
新規ユーザー
データ同期をお試しになる場合は、まずこちらのチュートリアルをご覧ください。
既存ユーザー
既存のユーザーは 2017 年 6 月 1 日より新しいサービスに移行されます。詳しくは、ブログ記事「Azure SQL データ同期 2.0 への移行 (英語)」を参照してください。
参考情報
- データ同期の概要
- データ同期 2.0 への移行 (英語)
- Azure フォーラム
- PowerShell スクリプトへのリンク
- CSS へのリンク
今後の予定
一般提供開始に向けて、引き続きデータ同期の機能強化に取り組んでまいります。ご不明な点がございましたら、Azure SQL Database フォーラム (英語) でご質問ください。ご意見やご感想については UserVoice (英語) までお寄せください。皆様からのフィードバックをお待ちしております。