[FIM2010] WSS日本語版だとFIM Portal Setup 前にWSS英語言語パックを入れる必要がある(Setup Failure) v1.1
みなさんごきげんよう。ういこです。木の芽時のなんだか胸騒ぎの放課後な春、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今日は緊急特集 [WSS 3.0 日本語版を入れると、ポータルセットアップ前に WSS の Language Pack で英語入れとかないと Forefront Identity Manager 2010 のポータルがインストール出来ないわよ! ] をお送りします。
というか、私がはまったんですが。
【どんなハマり方をしたのか?】
"Identity Manager Service and Portal" から、"Install Service and Portal" を選択して、セットアップをたたいたら "Deploying solution packs" のところで突然 Rollback しちゃって FIM ポータルがインストールできません。
そこで、以下のように Windows Installer の詳細ログを取って中身を見てみたら、エラーが出て、ロールバックしてしまっていました…。
↑これのあと、Rollback が突然発生。エラーが発生したから早く終わったと…。↓
-- Windows Installer のログの取り方。
まず、Windows Installer がどういう僕たちの失敗をしていたかを確認するためにログを取りながら導入をしてみます。以下は、D ドライブ(DVD ドライブ)の Service and Portal ディレクトリ配下にある Service and Portal.msi のセットアップの生きざまを克明に c:\temp 配下に FIMInstall.log というファイルを作り、そこにログってやるという例です。
msiexec /i "D:\Service and Portal\Service and Portal.msi" /L*v "C:\temp\FIMinstall.log"
-- エラーはこんな感じ
… (省略) … CAQuietExec: An exception occurred while running Microsoft.IdentityManagement.SolutionPackUtility.exe: その言語はサーバー上でサポートされていません。 CAQuietExec: An error occurred while deploying FIM portal solution packs. CAQuietExec: Error 0xfffffffa: Command line returned an error. CAQuietExec: Error 0xfffffffa: CAQuietExec Failed Action ended 22:59:05: InstallExecute. Return value 3. … (省略) … MSI (c) (78:90) [22:59:47:111]: Note: 1: 1708 MSI (c) (78:90) [22:59:47:112]: Product: Forefront Identity Manager Service and Portal -- Installation failed. MSI (c) (78:90) [22:59:47:116]: Windows Installer installed the product. Product Name: Forefront Identity Manager Service and Portal. Product Version: 4.0.2592.0. Product Language: 1033. Installation success or error status: 1603. MSI (c) (78:90) [22:59:47:118]: Grabbed execution mutex. MSI (c) (78:90) [22:59:47:118]: Cleaning up uninstalled install packages, if any exist MSI (c) (78:90) [22:59:47:121]: MainEngineThread is returning 1603 === Verbose logging stopped: 2010/04/01 22:59:47 === |
※ 上記ログ内部を、Ctrl + F キーで Microsoft.IdentityManagement.SolutionPackUtility.exe で検索を掛ければこの個所が見つかるです。
【対処方法】
日本語版 Windows Sharepoint Service (WSS) をインストールすると、どうもロケールとして日本語 1041 がインストールされるものの、他のロケールは含まれないようです。標準のロケール(日本語)に、英語ロケールのページを追加して上げる必要があります。Microsoft.IdentityManagement.SolutionPackUtility.exe が、SharePoint にポータルを追加する処理を行う際に、英語リソースを参照する設定になっているらしく、標準の状態では英語リソースがないためにセットアップが失敗します。
対処方法として、Windows SharePoint Services 3.0 の言語パック「英語版」をインストールしてから再度 Service and Portal.msi のセットアップをしてあげてください。
Windows SharePoint Services 3.0 Language Pack x64
https://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=45fa2637-efc0-4ed6-8f47-8a013e9ce9d9
1. 上記のサイトを表示し、[言語の変更] (あるいは “Change Language”) で "英語" を選択し、Go ボタンを押します。
2. Download ボタンをクリックし、適当なフォルダにダウンロードします。
3. ダウンロードしたファイルをダブルクリックします。
4. 表示されるダイアログを確認し、セットアップを行います。
※ WSS 3.0 Language Pack 導入についての注意点があります。こちらのページを参照してからセットアップしてください。
利用可能な言語テンプレート パックをインストールする (Windows SharePoint Services)
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc287870.aspx
⇒ "言語テンプレート パックをインストールする" の項を見てください。
SharePointLanguagePack.msi をセットアップするとこんな感じ。日本語で大丈夫か?!と思いますが
なんか終わった。妙に真ん中がスカスカしたダイアログが気になりますが、問題ないです。
このあと Service and Portal.msi をセットアップをすると、ちゃんとうまくいきます。 正常時と失敗時のログの問題の個所を見比べるとこんな感じです。
インストール失敗した場合 … (省略) … CAQuietExec: Microsoft.IdentityManagement.SolutionPackUtility.exe will deploy and/or retract the FIM solution packs. This operation may take long time in a SharePoint farm environment. CAQuietExec: Executing all administrative timer jobs in preparation for FIM solution pack deployment. CAQuietExec: 操作は正常に完了しました。 CAQuietExec: CAQuietExec: Deploying MicrosoftIdentityManagement.wsp CAQuietExec: solution-deployment-microsoftidentitymanagement.wsp-0 を実行しています。 CAQuietExec: 操作は正常に完了しました。 CAQuietExec: CAQuietExec: An exception occurred while running Microsoft.IdentityManagement.SolutionPackUtility.exe: その言語はサーバー上でサポートされていません。 CAQuietExec: An error occurred while deploying FIM portal solution packs. CAQuietExec: Error 0xfffffffa: Command line returned an error. CAQuietExec: Error 0xfffffffa: CAQuietExec Failed … (省略) … 正常にインストール出来た場合 … (省略) … CAQuietExec: Microsoft.IdentityManagement.SolutionPackUtility.exe will deploy and/or retract the FIM solution packs. This operation may take long time in a SharePoint farm environment. CAQuietExec: Executing all administrative timer jobs in preparation for FIM solution pack deployment. CAQuietExec: 操作は正常に完了しました。 CAQuietExec: CAQuietExec: Deploying MicrosoftIdentityManagement.wsp CAQuietExec: solution-deployment-microsoftidentitymanagement.wsp-0 を実行しています。 CAQuietExec: 操作は正常に完了しました。 CAQuietExec: CAQuietExec: Adding feature for MicrosoftIdentityManagement.wsp CAQuietExec: 操作は正常に完了しました。 … (省略) … |
※ MSI 全体の処理ステータスの確認(要はログの一番最後ですね)
… (省略) … MSI (c) (24:38) [11:12:55:736]: Product: Forefront Identity Manager Service and Portal -- Installation completed successfully. MSI (c) (24:38) [11:12:55:773]: Windows Installer installed the product. Product Name: Forefront Identity Manager Service and Portal. Product Version: 4.0.2592.0. Product Language: 1033. Installation success or error status: 0. MSI (c) (24:38) [11:12:55:896]: Grabbed execution mutex. MSI (c) (24:38) [11:12:55:897]: Cleaning up uninstalled install packages, if any exist MSI (c) (24:38) [11:12:55:968]: MainEngineThread is returning 0 === Verbose logging stopped: 4/2/2010 11:12:55 === |
このあと、https://FIMポータルセットアップ時に指定した WSS の名前/identitymanagement/default.aspx にアクセスしてみましょう。えらい時間かかって微妙に不安になっても我慢してください。(SSL の場合はプロトコルを https にして、https://FIMポータルセットアップ時に指定した WSS の名前/identitymanagement/default.aspx にアクセスしてくださいね。)
例 : uikou-fim1 にインストールした場合。(非 SSL で構成しちゃったです…)
https://uikou-fim1/identitymanagement/default.aspx
下はまだ、FIM のランゲージパックを入れてないので英語の状態です。
いやぁ、ほんと悩みました。
英語版の OS + 英語版の WSS ならば判らなかったんだろうなぁ…と思います。ていうか、FIM ではじめて WSS に触る人も少なくないと思いますが、使ったこと無い人ならば、判んないよ!絶対はまるよ!と思いましたので、書かせて頂きました…。
※ (Version 1.1 追記) ちなみに、IdM実験室の管理人、そして日本初の Identity Lifecycle Manager の MVP の ”ふぁらお”さんからもご指摘がありましたが、こちらは実はこのTechnet の記載の個所に起因します。しかし、私はセットアップが失敗する現象からここには思い至らず…。まあ、必要システム要件はちゃんと満たしてからインストールしよう! ということなんですが。すみません…はまっちゃって恥ずかしいです。
Hardware and Software Requirements
https://technet.microsoft.com/en-us/library/ff512684(WS.10,printer).aspx
Windows SharePoint Services 3.0 Language Pack Note If you have installed Windows SharePoint Services 3.0 in a language other than English, you must install the Windows SharePoint Services 3.0 Language Pack. Visit the Microsoft Download Center to download the Windows SharePoint Services 3.0 Language Pack Service Pack 2 (SP2), 64-Bit Edition [ https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=123878 ] (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=178266). |
では皆様ご機嫌よう。
ういこう@山ねずみロッキーチャックを知らないといったら旦那に怒られた