Microsoft Azure Backup でのスケジュール バックアップが実行されない
こんにちは、Azure テクニカル サポート担当の伊東です。
オンプレミスのファイル/フォルダの情報を Azure 上にアップロードする方法として Microsoft Azure Backup (MARS エージェント) でのバックアップ方法がございます。このバックアップにて対象環境の構成によりスケジュールでのバックアップが実行されない問題がございます。これは Microsoft Azure Backup で作成されたタスク スケジューラーのタスクを実行するユーザー アカウントに影響して発生します。その為、以下の回避策を実行して正常にスケジュールでもバックアップが実行されるかご確認ください。
対処策 1
1.以下のパスに移動します。
C:\Program Files\Microsoft Azure Recovery Services Agent\Bin\Modules\MSOnlineBackup
(MARS エージェントのインストール パスですので、場所を変更されている場合には、そちらのパスをご確認ください。)
2.MSOnlineBackup.psd1 をコピーします。
3.以下の 2 つのパスにコピーします。
C:\Windows\System32
C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0
4.スケジュールのバックアップを実行します。
上記対処策で問題が解決しない場合には、以下の手順にてスケジュール タスクの変更を検討ください。
対処策 2
1.タスク スケジューラーを起動します。
2.[タスク スケジューラー ライブラリ] - [Microsoft] - [OnlineBackup] を開きます。
3.2 つスケジュールがありますが、それぞれのプロパティを編集します。
4.編集するために、スケジュールを右クリックし [プロパティ] をクリックします。
5.”全般” タブの ”ユーザーまたはグループの変更” をクリックします。
6.空欄にローカル アドミニストレーター (例: Administrators) を追加し、[OK] をクリックします。
7.設定の反映の為、再度 [OK] をクリックします。
8.スケジュールでのバックアップを待ちます。
尚、バックアップ ポリシーを変更した場合はタスク スケジューラーのタスク情報も修正されますので、再度タスクの実行時に使用されるユーザー アカウントを変更下さい。
ご注意点
通常、タスク スケジューラでタスクの実行時に使うユーザーを選択する場合、"ユーザーがログオンしているときのみ実行する" もしくは "ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する" の選択肢があります。ただし、対象のタスクの実行ユーザーとして Administrators のようなグループを選択すると、選択肢がグレー アウトし、 "ユーザーがログオンしているときのみ実行する" が自動的に選択されます。その為、"ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する" を選択したい場合には、管理者権限のある特定のユーザーをご選択ください。
※ Adiministrators のグループを選択した場合
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