AI を始める開発者の学びと実践の場【Microsoft AI. lab】~ JFK Files
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Microsoft AI.lab は、AI を始めるすべての開発者のための、学びと実践の場です。
AI.lab は現在、最新のカスタムビジョン、attnGAN、AI 用の Visual Studio ツール、認知検索、Machine Reading Comprehension などを紹介するプロジェクトを収容しています。
各ラボでは、実験的な遊び場、GitHub 上のソースコード、分かりやすい開発者向けビデオ、そして開発者や組織が持つ課題と解決策への洞察を得ることができます。マイクロソフトによる最新の AI 革新を体験し、学び、活用してください。
ニーズ
昨年末、米国政府はジョン F. ケネディ暗殺に関連する資料を 34,000 ページ以上公開しました。 国民のだれもがそうであるように、私たちもそれらの資料の中に何が記されているのか知りたいと考えていました。しかし、これらの資料をすべて読むには数カ月はかかります。公開された資料は、60 年前に手書きやタイプによって記録されたページを PDF ファイルにしたものや、証拠写真をスキャンして PDF ファイルしたもので構成されていました。相次いで新しい資料が公開される中、どのようにすればこれらの非構造化データをつなぎ合わせ、常に最新の情報を正しく理解することができるのでしょうか。
アイデア
これらのファイルに含まれている内容を理解するために Microsoft の AI の能力を最大限引き出し、継続的なデータの流れを処理するために Azure Cloud の膨大な規模を最大限に活用できるとすればどうでしょう? しかし、これらを最大限にいかすためには何をすれば、何から手をつければよいのでしょうか? このために私たちは、大規模検索や確実に文書フォーマットを解釈するなどの従来のエンジニアリングの問題に加えて、手書きの文書の解釈や文書内における重要トピックの学習など、非常に困難な問題を解決する必要がありました。そして重要なことに、私たちは顧客が自身で抱えているデータについて、全く同じ課題があるということを聞いていました。そこで私たちは Azure Search と Cognitive Services を組み合わせることで、これらの問題を解決できることに気が付きました。
ソリューション
コグニティブ検索はコンテンツ理解のための AI ファーストなアプローチです。コグニティブ検索は、 コグニティブサービスを組み込んだ "Azure Search" を採用しています。コグニティブ検索では、ほぼすべてのデータソースからデータを抽出し、必要となる一連のコグニティブスキルを適用することで知識を抽出します。この知識は、インデックスで整理されて格納され、検索によってデータを探索することを可能にします。初めて JFK Files にコグニティブ検索を適用したときの結果は驚くべきものでした。コグニティブ検索は JFK Files に関する非常に興味深い質問への回答を提示するだけでなく、回答や関係を元の文書との関連させて見ることができたのです。この JFK Files を顧客に提示したとき、彼らはすぐさま自分のデータの課題に対してどのようにコグニティブ検索を適用すればよいのか理解し、自身の課題解決のために使いたいと希望しました。コグニティブ検索を使用することで、あなたの所有するデータに対して Cloud と AI の力を最大限活かすことができます。今日からでもポータルで始めることができます。ほんの数分後には、Azure Search が認知スキルを適用し、SQL、Cosmos DB、および blob ストレージ内に格納されている主要なドキュメント フォーマット データから知識を抽出し始めるでしょう。