[Windows Azure] クラウドサービスの旧バージョンのゲスト OS のサポート終了について
みなさんこんにちは、Windows Azureサポートチームです。まだ暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
本日は10月にサポート終了になるゲストOSに関する情報についてご案内しようと思います。この変更は、クラウドサービスでWebロールもしくは、ワーカーロールをホストしている場合に影響があります。対象バージョンをご利用のお客様にはご迷惑をおかけいたしますが、本記事をご参考にしていただければ幸いです。
※このドキュメントは下記のサポート技術情報をもとにして記載されたものです。
サポート終了の概要
2012年10月3日より、クラウドサービス (旧コンピュートサービス) で利用されている、旧バージョンのゲストOSがサポート対象外になります。対象となるゲストOSは下記のとおりです。
- Windows Azure Guest OS 1.17 (Release 201112-02) 以前のOS
- Windows Azure Guest OS 2.9 (Release 201112-02) 以前の OS
対象バージョンについては、ゲスト OS のリリースページにも記載があります。”BEING RETIRED October 2012” と記載のあるゲストOSがすべてサポート終了になります。
今回は旧バージョンのゲストOSを利用しているクラウドサービスが対象であり以下の機能には影響ありません。
- Windows Azure仮想マシン
- VM Role
- 自動更新に設定されているクラウドサービス
- 上記よりも新しいバージョンの設定されているクラウドサービス
サポート終了への具体的対応
以下のとおり実施する予定です。
上記日程前:
- マイクロソフトより影響のある管理者・共同管理者様宛てに通知メールを送付いたします。
- サポート対象外となるOSについては、管理ポータルから表示されなくなり、選択ができなくなります。
上記日程後:
- サポート対象外となる旧バージョンのゲストOSの情報は、MSDNのリリースノートから削除されます。
- マイクロソフト データセンター内において、各ロールでサポート対象外となる旧バージョンを利用しているゲストOSについて、自動的に最新バージョンへ更新します。最新のゲストOSへ更新するためロールは更新作業が走ります。
- serviceconfiguration.cscfg ファイルにサポート対象外となるゲストOSのバージョンを指定しての配置・構成ファイルの変更はできなくなります。
対応策
旧バージョンのゲストOSをご利用の際には、データセンター側で順次アップデートが行われますが、以下のいずれかの方法にてお客様側で事前に手動で変更いただくことも可能です。
- クラウドサービスのゲストOSの更新設定を「自動 (Automatic)」に設定する。
- 上記日程前にサポート対象となるOSに更新する。
- Windows Azure Guest OS 1.17 (Release 201112-03) より新しいバージョン
- Windows Azure Guest OS 2.9 (Release 201112-03) より新しいバージョン
理由
マイクロソフトはWindows Azureプラットフォームに対して、高いレベルでのセキュリティ、信頼性、互換性を提供するための取組みを行っています。それに伴い、下記の理由により今回のサポート終了の決定に至りました。
- セキュリティ:旧バージョンのゲストOSを利用し続けることにより、既知のセキュリティ脆弱性にホステッドサービスをさらすことになります。今回のアップデートにより、お客様のアプリケーションのセキュリティを維持することが可能になります。
- 仮想インフラの更新:Windows Azure では仮想インフラに対しても重要なアップデートを提供し続けています。この結果、Windows Server 側のイメージとWindows Azure側のイメージ間でより良い移植性・一貫性を提供することが可能になります。サポート対象外となる旧バージョンのゲスト OS については、インフラ側のアップデートに十分に対応しておりません。
以上ご参考いただければ幸いです。ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。
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Windows Azure サポートチーム
平原