[Windows Azure] 仮想マシンを作成後にストレージアカウントが削除できない問題について
皆さんこんにちは。Windows Azure サポートチームです。今回はストレージサービスのアカウント削除について比較的良くご質問をいただく内容についてご案内をしようと思います。
問題
「仮想マシン」機能で仮想マシンを作成すると自動で専用のストレージアカウントが作成された(例: portalvhd****)。仮想マシンを削除後に、VHDファイルやストレージアカウントを削除しようとすると以下のようなエラーが発生する。
エラーメッセージ例 1:
次の仮想マシンのディスクでこのコンテナーの BLOB を現在使用しているため、このコンテナーは削除できません: ******
エラーメッセージ例 2:
BLOB '****.vhd' は仮想マシンのディスク '****' として使用中のため、削除できません。
エラーメッセージ例 3:
There is currently a lease on the blob and no lease ID was specified in the request. RequestId:**** Time:2013-08-01T01:01:10.0000000Z
エラーメッセージ例 4:
ストレージ アカウント portalvhd*** には、アクティブなイメージやディスク アーティファクトが含まれている 1 個のコンテナーがあります。このストレージ アカウントを削除する前に、これらのアーティファクトをイメージ リポジトリから削除してください。
原因
「仮想マシン」機能で仮想マシンを作成すると、同時に VHD ファイルがディスクイメージとして「仮想マシン」機能に登録されます。「仮想マシン」ではこのVHDが利用されます。一旦仮想マシンを削除していただいたとしても、ギャラリーから選択可能にするため、このVHDの登録は外れていません。この結果、仮想マシンを消してもVHDファイルが参照され続けるため、削除ができません。
仮想マシンとして作成して、特定の VHD や、コンテナ、ストレージアカウント自身を削除できない場合は上記が原因である可能性があります。この問題に該当する場合、以下の手順で、「仮想マシン」機能にVHDファイルが登録されているかどうか確認いただくことが可能です。
- Windows Azure 管理ポータルに接続します。
https://manage.windowsazure.com - 「Virtual Machines」を選択します。
- 右側ペインの「DISKS」タブを選択します。
対応策
「仮想マシン」機能に登録されているVHDファイルを外すことで、削除が可能になります。登録されているVHDファイルは以下の手順で登録解除可能です。
- Windows Azure 管理ポータルに接続します。
https://manage.windowsazure.com - 「Virtual Machines」を選択します。
- 右側ペインの「DISKS」タブを選択します。
- 該当する VHDファイルを選択し、下部バーから「DELETE DISK」を選択ください。
注意1:
VHDファイルを登録解除することで、「仮想マシン」機能のギャラリーから、該当するVHDも選択ができなくなります。あらかじめご留意ください。
注意2:
関連付け解除まで少し時間がかかり、すぐに該当ファイルの削除ができない場合があります。その場合は、しばらく時間をおいてから削除を試みてください。
補足
仮想マシン削除時には、同時に以下の問題も発生します。
- 削除したはずの「仮想マシン」と同じ名前のサービスが「クラウドサービス」に追加される。
「仮想マシン」は、内部的には特殊な「クラウドサービス」として登録されているために発生する問題です。現時点では、作成されたら削除をいただく必要があります。本問題については、今後のアップデートにて将来的に改善を検討しています。
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Windows Azureサポートチーム
平原