EdTech Camp 第三回レポート 教育の現場で本当に使えるテクノロジーとは?! #MSVJP
皆さんこんにちは! エマージングテクノロジー推進部の馬田です。今回は 3 月 31 日に行われた EdTech Camp の様子をお伝えさせていただきます。
NTTドコモベンチャーズ様、ベネッセ様と日本マイクロソフトで行ってきた EdTech Camp もついに第三回。今回のテーマは「EdTech × Physical」です。
イベントページはこちらです。
https://edtechcamp-2.peatix.com/
最初にキーノートとして松田先生がご登壇され、現場目線の課題と、松田先生の学校で行われているタブレットを活用した教育について説明されました。この課題の説明は本当に目からうろこのものが多く、たとえば教育者は生徒の学習を促進する仕事だけではなく、様々なその周辺の状況についても時間を取られていることを指摘され、たとえば生徒の安全をどう守るかといったことや、人権への配慮などの分野において多くの時間を割いて対応している旨をご説明いただきました。EdTech は学習を促進するところにフォーカスされがちですが、実際に先生たちの時間の多くを使っている学習以外の分野でも、EdTech が活かせるのではないだろうか……と新しいソリューションを作る気付きを与えていただけたのではないかと思います。
そしてキーノートスピーチの後には、Tokyo Motion Control Networkの皆さんによる、Physical をセンサリングするデバイスのライトニングトークが 7 連続で行われ、Kinect 等、最新のテクノロジーを使って教育にイノベーションが起こせるのではないかというヒントを次々に発表。たとえば、廊下を走る子供を止めるためにKinect を使う、ダンス必修化に対して Kinect で効率的なソリューションを提供、特別支援教育へのセンサー技術の応用など、様々な可能性が垣間見えたライトニングトークでした。
懇談会では実際にデモされたソリューションが展示されていました!
最後にどのように教育にイノベーションを起こすのか、というトピックを中心に、有識者の方々を招いてのパネルディスカッションが行われました。
登壇者の皆さんは「EdTechはテックギークのお祭りなのか?先端テクノロジーは教育現場にどうやって入るべきなのか。教えて校長先生!」をテーマに各々の課題や、今考えうる解決策などを紹介されました。
たとえば、アメリカでのIT教育の現場を知るパネラーからは、日本とアメリカの教育現場の違いを指摘。アメリカでは教える側も楽しく IT を使って、ITを教育に活用しているほか、3D プリンタとかをすでに教える側の人たちが気軽に使っている部分を紹介。また、Skype を使った遠隔地の教室同士での「どこの国の教室かをあてっこする」ことで、お互いの国のことを知っていく、といった教育方法が実際に行われていることなど、様々な IT を使った教育のイノベーションの事例が紹介されたとき、参加者の皆さんがうなずきながら聞いていたのがとても印象的でした。
「こうした IT で教育を変えていく動きを日本で広げていくには?」という疑問に対して、やはりエビデンスが必要ではないか、という発言も。IT を使えば楽しく学習できる、というだけではなく、そこに効果があることが示せれば日本では広がっていくのではないか、という結論でパネルディスカッションは幕を閉じました。
EdTech で教育を変えようと試みている人たちにとっては、とても参考になる会だったかと思います。実際に懇親会も大盛り上がりで、皆さん議論に夢中で懇親会の時間はかなり延長しました!
次回の EdTech Camp は 4 月 26 日(土)を予定しています! しかも次回はワークショップ形式のアイデアソンを行う予定です。すでに申し込みも受け付けておりますので、テクノロジーで教育にイノベーションを!と思っている皆さん、是非ご参加ください。こちらからご登録いただけます!