Azure Mobile Apps Node.js Server SDK v2.1.0 を発表
執筆者: Adrian Hall (Sr. Program Manager, Azure App Service Mobile Apps)
このポストは、4 月 19 日に投稿された Announcing Azure Mobile Apps Node.js Server SDK v2.1.0 の翻訳です。
Azure Mobile Apps Node.js Server SDK v2.0.0 の一般提供が開始された時点では、まだ一部の作業は完了していませんでした。お客様から特に多く寄せられたご要望は、SQL Server がなくてもサーバーのローカル開発エディションを実行できるようにしてほしいというものでした。今回リリースされた Server SDK v2.1.0 では、サーバーで SQLite がサポートされました。これにより、多数の重要なシナリオで新しいデータ ストアを使用できるようになります。
ローカル開発
データ プロバイダーの SQLite により、OS X や Linux などのすべてのプラットフォームでローカル開発エクスペリエンスが大幅に簡素化されます。SQLite は node.js のすべてのバージョンおよびプラットフォームで実行できます。外部データベースは不要で、完全にインメモリで実行されます。
このデータ プロバイダーは構成を行うことなく使用可能で、既定のプロバイダーとして構成されているため、完全に構成不要のローカル開発が可能です。さらに、ローカル開発環境と Azure の運用環境の間でまったくコードを変更せずに、SQL Azure インスタンスを使用するように切り替えることができます。
ユニット/統合テスト用スイート
重要なシナリオの 1 つに、Mocha や Jasmine、その他のテスト用フレームワークに基づくユニット テストや統合テストを使用して、ローカルでサービスをテストできるようにすることが挙げられます。ここで大きな問題となるのは、テストによってテータベースが不正な状態になり、データベースではなく SQL の状態が原因でエラーが発生する場合があるということです。SQLite データベースを使用すると、インメモリ プロバイダーでテストを実行し、毎回のテストを実行する前に既知の良好な状態に更新することができます。これにより、さまざまな継続的インテグレーション ソリューションのテストを自動化することができます。
AAD グループのサポート
Azure Mobile Apps では、Facebook、Twitter、Google+、Microsoft アカウント、Azure Active Directory (AAD) による認証をサポートしています。このうち、AAD では企業向けのモバイル アプリケーションがサポートされています。今回、AAD グループのメンバーシップを含む AAD クレームの完全なデコードが新たにサポートされました。グループをクレームとして提供するように AAD を構成している場合、getIdentity() 呼び出しを使用してグループを使用できます。
ドキュメントの継続的な改良
上記の他にも、サンプル (英語) や API リファレンス (英語) の改良を行いました。サンプルやドキュメントは今後も継続的に改良してまいります。ご要望がありましたらぜひお知らせください。
変更点の一覧はこちらのページ (英語) でご覧いただけます。すべての SDK はオープン ソースです。皆様のご協力をお待ちしています。
チームへのお問い合わせ
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