Expression が MSDN サブスクリプションにて提供されます
Microsoft Expression が MSDN Subscription の一部として提供されることが決定しました。
https://www.microsoft.com/japan/msdn/subscriptions/expression.aspx
Expression 製品の Expression Web や Expression Blend は、それぞれ Web、デスクトップアプリケーションの UI デザイナーがメインのターゲットとなっていますが、開発者の皆さまも強い関心を持たれているのではないかと思います。 実際、MSDN フォーラムでも「Expression はMSDN に含まれないの?」というご質問を見かけました。 きっとそういった方々の声を受けての決定ですね。
個人的にも今回の決定はとても良いことだと思います。 製品の性質上、開発者は Visual Studio、デザイナーは Expression と関係付けされることが多いようですが、実際の現場では、特に WPF アプリケーションに関しては、開発者が機能の実装と UI の設計作業を兼ねるケースも多くなるのではないでしょうか。
そういった場合、開発者の皆さまにも Expression Blend をお使いいただく機会が増えることで、リッチな WPF アプリケーションがより多く作られ、多くの方々に WPF の魅力を感じていただけるのではないかと思います。
さて、現在開発を行っている次期バージョンの Visual Studio (開発コード名:Orcas)にも WPF アプリケーションのデザイナー (開発コード名:Cider)が統合されています。 すでに Visual Studio 2005 Extensions for .NET Framework 3.0 の CTP 版や、Orcas の CTP 版でお試しになった方もいらっしゃるかもしれません。
Visual Studio、Expression Blend、どちらでも共通してできることもありますが、それぞれの特長を生かして開発を行っていただくのがベストだと思います。 例として以下のようなことがあげられるでしょうか。
Visual Studio (Orcas) |
Expression Blend |
アプリケーションロジックの実装 |
アプリケーションUIの設計 |
カスタムコントロールの作成 |
コントロールへのデザイン要素の追加 (変形、ブラシ、ベクターグラフィック) |
イベントハンドラの実装 |
イベントハンドラのUIへの割付 |
Intellisense サポートによるXAMLコードの編集 |
アニメーション処理の作成 |
アプリケーションのデバッグ |
アプリケーションのトライアル実行 |
先日の記事の繰り返しになりますが、今回の決定が本格的な WPF 時代の到来へのはずみになるような気がします。