Freigeben über


Microsoft.Xrm.Data.PowerShell を Azure Automation で実行する

みなさん、こんにちは。

昨年、Microsoft.Xrm.Data.PowerShell をリリースした際に、多くの
フィードバックをいただきました。その中でも Azure Automation で
スクリプトを実行したいという要望をいただきました。

結果、Microsoft.Xrm.Data.PowerShell はバージョン 2.0 以降で Azure
Automation に対応しましたので、今回は実際の利用方法を紹介します。

Azure Automation とは

Azure Automation は PowerShell 実行環境を Azure 上で公開している
サービスです。OS のバージョンや高可用性の設定などは Microsoft に
よって管理されるため、管理者や開発者はスクリプトを書いて実行する
事に集中できます。Azure Automation は以下のような機能を提供します。

- 独自モジュールのアップロードと利用
- 認証情報や文字列など変数の利用
- スクリプトのスケジュール実行
- スクリプト公開前に、下書きの作成とテスト実行
- GitHub をはじめとする、他サービスとの統合

Azure Automation のより詳細な情報は、こちらをご覧ください。

Azure Automation を利用したスクリプトの開発

今回は、”サインインしたユーザーに「ようこそ」画面を表示する” 機能を
オフにするスクリプトを開発してみましょう。

Azure Automation アカウントの作成

1. Azure ポータルにログインします。まだ Azure のサブスクリプションが
ない方は、体験版をご利用ください。https://portal.azure.com

2. 参照より Automation アカウントを選択し、「追加」をクリックします。

image image

3. ただしいサブスクリプションが設定されていることを確認して、アカウントを
作成します。

4. Automation アカウントが作成されたら、リストに戻ります。

資産の追加

次に PowerShell のモジュールを資産に追加します。

1. 作成した Automation アカウントを開き、「資産」をクリックします。

image

2. 「モジュール」をクリックします。

image

3. 「モジュールの追加」をクリックします。

4. フォルダアイコンをクリックします。

5. GitHub よりダウンロードした Microsoft.Xrm.Data.PowerShell.zip を選択して、
「OK」をクリックします。

image

6. 次にユーザーとパスワードを追加します。「資格情報」をクリックします。

image

7. 「資格情報の追加」をクリックします。

8. 資格情報を入力して、「作成」をクリックします。

image

9. 最後に Dynamics CRM の URL を追加します。「変数」をクリックします。

10. 「変数の追加」をクリックして、文字列として URL を作成します。

image

Runbook の作成

スクリプトを書く準備は整いました。スクリプトは Runbook に保存される
ため、次は Runbook を作成します。

1. Runbook をクリックします。

image

2. 「Runbook の追加」をクリックします。

3. 新しい Runnbook をクリックし、名前に “SetNavigationTourOff” と入力します。
種類からは PowerShell を選択して、「作成」をクリックします。

image

4. Runbook が作成されたら、編集画面が開きます。開かない場合は、Runbook
より、「編集」ボタンをクリックします。

image

5. まず先ほど作成した変数を取り出します。資産 | 変数より、「CRM サーバー」
を右クリックして、”変数の取得” をキャンバスに.. を選択します。

image

6. $crmserver 変数に結果を格納するように書き換えます。

image

7. 「資格情報」を選択して「CrmCred」を右クリックします。キャンバスに
追加を選択します。

8. $cred 変数に格納するように書き換えます。

image

9. 次に Dynamics CRM 組織に接続します。コマンドレットを展開して、一覧
より、Microsoft,Xrm.Data.PowerShell を展開します。「Connect-CrmOnline」
を右クリックして、「キャンパスに追加」をクリックします。結果を $conn
変数に入れます。サーバー名と資格情報は上記で取得したものを指定します。

10. 最後にシステム設定を更新するコマンドを追加します。

image

11. 「保存」ボタンをクリックします。

Runbook のテスト

スクリプトは準備できましたが、公開まえにテスト実行してみましょう。

1. 「テスト ウィンドウ」をクリックします。

image

2. 「開始」ボタンをクリックします。完了するまで待ちます。

image

3. テストの完了を確認したら、ブラウザで Dynamics CRM に接続して、
システム設置が意図した設定になっているか、確認します。

image

Runbook の発行

意図したとおりに動作することを確認したら、最後に Runbook を発行します。

1. 「発行」ボタンをクリックします。

image

2. スケジュールボタンをクリックすることでスケジュールを設定できます。

image

3. 必要に応じてスケジュールを設定してみてください。

まとめ

Microsoft.Xrm.Data.PowerShell が Azure Automation 対応したことで、より
多くのことがクラウドで完結するようになりました。是非自動化したいタスク
を検討いただき、実装してみてください!

- 中村 憲一郎

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります