Microsoft Dynamics CRM Online 更新プログラムのアップデートポリシーについて
みなさん、こんにちは。
今後 Dynamics CRM 2015 更新プログラムへアップデートされるお客様は、更新対象となるバージョンから Dynamics CRM 2015 更新プログラム、および Dynamics CRM 2015 更新プログラム 1 いずれかが選択可能となりました。
それに伴い、新しいアップデートポリシーが提示されましたので紹介します。
Microsoft Dynamics CRM Online 更新プログラムの管理
https://technet.microsoft.com/library/dn308237.aspx
Microsoft Dynamics CRM Online 更新プログラムのポリシーとコミュニケーションについて
(こちらは英語のみですので、以下に日本語訳を記載します)
https://technet.microsoft.com/library/mt126100.aspx
Microsoft Dynamics CRM Online 更新プログラムのポリシーとコミュニケーションについて
Microsoft は定期的に Microsoft Dynamics CRM Online のメンテナンスや更新を行い、Microsoft Dynamics CRM Online のセキュリティー、パフォーマンス、可用性を保証し、新しい機能を提供しています。
このようなメンテナンスが行われる場合には、 Dynamics CRM の管理者宛に事前に電子メールで通知が送信されます。サービスに問題が発生した場合には、Dynamics CRM Online カスタマーサービス担当者から電話や電子メールで状況を確認させて頂く場合がございます。
Dynamics CRM 管理者がどなたかが不明な場合: CRM管理者またはサポート担当者を探す
電子メール通知の受信者の設定を変更する場合: 電子メール通知の管理
[手順]
1. https://portal.office.com に Dynamics CRM の管理者でサインインします。
2. Office 365 メニュー バーから、管理 > CRM > インスタンスタブの順に選択します。
3. 通知の設定を変更するインスタンスを選択し、右側の通知を選択します。
4. 選択されたインスタンスの更新通知を受信するユーザーの電子メール アドレスを入力し、保存を選択します。
Dynamics CRM 管理者の場合には、Microsoft Office 365 の「サービス正常性」ページから、お使いのサービスの最新の更新情報や状態の確認をすることができます。Microsoft Office 365 の「サービス正常性」ページの使い方については、サービスの状態の表示 をご覧ください。
メンテナンスや更新にどのようなものがあるのか、また、お客様やお客様の組織が受信する通知やコミュニケーションについての詳細は以下をご覧ください。
トピック
- 計画済みメンテナンス
- 計画外メンテナンス
- セキュリティーの更新
- サービスの更新
- サービス インシデント
- 重大なサービス インシデント
計画済みメンテナンス
計画済みメンテナンスには、改善された安定性・信用性・パフォーマンスを提供するために更新・変更されたCRM Online サービスが含まれます。
変更点として以下が含まれる場合があります:
- ハードウェアやインフラの更新
- 新しいバージョンの Office 365 や Microsoft Azure といったサービスの統合
- Dynamics CRM Online サービスの変更やソフトウェアの更新
- 年に 10 回程行われる Dynamics CRM Online のマイナーなサービスの更新
計画済みメンテナンスについての情報はどこで参照できますか?
計画済みメンテナンスが実施される 5 日前に、「計画済みメンテナンス」についての電子メールがお客様の組織宛に送信されます。この電子メール通知は、メンテナンスが予定されている Dynamics CRM Online のインスタンスの Dynamics CRM Online システム管理者全てに向けて送信されます。
Office 365 の「サービスの正常性」ページからも、計画済みメンテナンスのスケジュールや状態の確認を行うことができます。Office 365 の「サービスの正常性」ページへのアクセスの仕方については、サービスの状態の表示 をご覧ください。
計画外メンテナンス
Dynamics CRM Online では、サービスの可用性を保証するために、計画外の変更の適用が必要となる場合があります。このような場合に備えて Microsoft は出来る限り事前に通知を送信するようにしています。
これらは予定されていたメンテナンスではないことから、計画済みメンテナンスとは別と考えます。
計画外メンテナンスについての情報はどこで参照できますか?
「計画外メンテナンス」についての電子メールが、計画外メンテナンスによって影響を受ける Dynamics CRM Online のインスタンスの Dynamics CRM Online システム管理者全てに向けて送信されます。
また、現在行われる予定である計画外メンテナンスについて、Office 365 の「サービスの正常性」ページからも状態の確認を行うことができます。Office 365 の「サービスの正常性」ページへのアクセスの仕方については、 サービスの状態の表示 をご覧ください。
セキュリティーの更新
Dynamics CRM Online チームはシステムのセキュリティーを確保するために定期的に下記を実施しています。
- セキュリティー上の脆弱性を探知するためのサービスのスキャン
- 重要なセキュリティー制御が機能していることを保証するためのサービスの査定
- 外部の脆弱性検知サイトを定期的に監視している Microsoft Security Response Center (MSRC) によってリスクがあると判断された脆弱性にさらされているかを確認するためのサービスの評価
Dynamics CRM Online チームは重要だと判断された問題を追跡し、必要に応じてリスクを軽減できるような対応をとっています。
セキュリティーの更新についての情報はどこで参照できますか?
Dynamics CRM Online チームは、セキュリティーの更新によってダウンタイムが発生するような事態を極力回避するように努めているため、Dynamics CRM の管理者はセキュリティーの更新による電子メール通知は通常では受信しません。もしダウンタイムの可能性のあるセキュリティーの更新の場合には、計画済みメンテナンスとなります。
Dynamics CRM Online セキュリティーの詳細については以下をご覧ください。
- MSDN: Microsoft Dynamics CRM Online security and service continuity guide
- Microsoft Dynamics CRM セキュリティセンター
サービスの更新
Dynamics CRM Online は通常年に 2 回のメジャーアップデートを行います。サービスの更新によってDynamics CRM Online に新しい機能が提供され、機能性が改善されます。
改善されたプロセスにより、サービスの更新のスケジューリングは以前より利便性が向上し、更新可能な日を指定することができます。サービスの更新は、 Dynamics CRM Online 管理者によって更新が承認された後に確定されます。そのため、サンドボックスインスタンスで実稼働インスタンス用のコードを検証している場合にも、実際の更新日までのスケジュールが組みやすくなりました。
重要
最新のバージョンに更新する場合の重要な情報については、Microsoft Dynamics CRM Online 更新プログラムの管理 をご覧ください。
サービスの更新についての情報はどこで参照できますか?
Dynamics CRM Online チームはお客様のサービスの更新を計画し、更新予定日の 90日前に Dynamics CRM Online の管理者へ電子メール通知を送信します。Dynamics CRM Online の管理者については、更新予定日の 30日前、15日前、7日前、当日、更新後に電子メール通知が送信されます。電子メール通知の中では、スケジュールされた更新を承認するか、他の日に変更するかを選択することができます。全てのお客様はあらかじめ定められたサービス更新リリース期間中(およそ3か月間)に更新することが可能です。
サービス更新スケジュールの再設定の仕方については、Microsoft Dynamics CRM Online 更新プログラムの管理 をご覧ください。
次のリリースの最新情報については下記をご参照ください。
サービスの更新プロセスがどのように改善されたかの詳細は以下の動画をぜひご覧ください。
Customer Driven Updates in CRM Online 2015 Update 1
サービス インシデント
サービス インシデントはお客様の組織へのアクセスが不可能となった場合や、サービスやコンポーネントが利用不可となった場合に発生します。
例として以下が挙げられます。
- Dynamics CRM Online にアクセスした際にPage not found や 404 エラーが発生している場合
- 全てのユーザーがお客様の組織へログインできない場合
- ユーザーはログインできるが、変更が保存されない場合
- ユーザーはログインできるが、画面に何も表示されない場合
サービス インシデントについての情報はどこで参照できますか?
サービス インシデントを報告するためにケースを作成された場合には、 Microsoft のカスタマーサポート担当者から Dynamics CRM の管理者宛にお電話を差し上げ、サービス インシデントが解決された後には電子メールにて状況をご確認します。
重大なサービス インシデント
複数の組織がサービスにアクセスできない場合には、重大なサービス インシデントが発生します。
重大なサービス インシデントについての情報はどこで参照できますか?
Microsoft のポリシーとして、重大なサービス インシデントが発生した15分以内に影響を受けたお客様の Dynamics CRM 管理者宛に電子メールにて状況のアップデートを送信し、問題が解決された際に最終的な電子メールを送信します。また、 Office 365 の「サービスの正常性」ページからも重大なサービス インシデントの状況を確認することができます。Office 365 の[サービスの正常性]ページへのアクセスの仕方については、サービスの状態の表示 をご覧ください。
インシデントが解決された5営業日後には、 Dynamics CRM Online チームが Office 365 の「サービスの正常性」ページに post-incident report (PIR) を発行します。このレポートはインシデントに関する以下の詳細を要約します。
- 説明
- 原因
- お客様へのインパクト
- 開始日時
- 解決された日時
- 次のステップ
サービス インシデントが貴社のサービスレベル契約に違反するような場合、サービス契約の条件によってクレジットの発行を請求することができます。詳しくは、CRM オンライン請求に関する FAQ をご覧ください。
関連項目
概念
Microsoft Dynamics CRM Online更新プログラムの管理
他のリソース
Microsoft Dynamics CRM Online サブスクリプションの管理
CRM Online Service Blog
- 髙島 樹里