Dynamics CRM Online 2015 Update 1: Excel にエクスポートの新機能
みなさん、こんにちは。
今回は Dynamics CRM Online 2015 Update 1 で強力に拡張された Excel に
エクスポート機能を紹介します。
概要
今回のリリースでは以下の機能拡張が実施されました。
- Excel ファイルとしてのエクスポート
- クイックエクスポート
- Excel Online 統合
早速順番に見ていきましょう。
Excel ファイルとしてのエクスポート
これまでの Excel にエクスポート機能では、エクスポートしたファイルは
ネイティブな Excel ファイルではなく、ファイルを開く際に警告が表示
されたり、通貨のフォーマットが数値として認識されないため、
合計が上手くできないなどの弊害がありました。
今回のリリースではエクスポートしたファイルは Excel ネイティブな形式に
なります。そのため、ファイルを開く際に警告は出ません。またセルの
形式は以下の通りです。
セルの形式
テキスト、シンボル、電話番号、オプションセット、参照: テキスト形式
電子メール、URL: 標準
数値、通貨: 数値
日付: 日付 (OS の設定でフォーマットが決まります)
計算列、ロールアップ列: Excel で変更が可能
クイックエクスポート
これまで Excel にエクスポートボタンをクリックすると、ダイアログが
毎回表示されていました。クイックエクスポートは Excel にエクスポート
ボタンをクリックするだけで、すぐにファイルをダウンロードできる
機能です。
明示的に種類を選択したい場合は、ドロップダウンを利用します。
Excel Online の統合
ローカルのコンピューターに Excel がない場合でも、Excel Online
を利用して、直接ファイルを開くことができます。また編集した
内容をそのままインポートすることも可能です。
1. ブラウザで Dynamics CRM Online に接続します。
2. 任意のエンティティグリッドで EXCEL にエクスポート | Excel
Online で開くをクリックします。
3. 以下のように画面が開きます。
4. ファイルを変更します。ここでは取引先企業名を変更してみます。
5. 画面左上の「変更を CRM に保存」をクリックします。自動的に
データインポートに変更が通知されます。
6. しばらく待つと変更が反映されます。
データの変更ではなく、分析などを行った後に結果を保存しておきたい
場合は、ファイルよりファイルを保存できます。
まとめ
Excel 連携は業務プロセス時にも、生産性の向上のためにも必須の機能
ですが、今回 Excel ネイティブフォーマットに対応したことや、Excel
Online に対応したことで、より活用シーンが広がると感じます。
是非お試しください!
- 中村 憲一郎