Dynamics CRM Online 2015 Update 1 新機能: 新しい電話用アプリの紹介 その 2
みなさん、こんにちは。
前回に引き続き、Dynamics CRM Online 2015 Update 1 から提供される
新しい電話用アプリケーションを紹介します。前回の記事をまだご覧になっていない方は
是非ご確認ください。
Dynamics CRM Online 2015 Update 1 新機能: 新しい電話用アプリの紹介 その 1
- 強化された機能
今回のバージョンから強化されたグラフのドリルダウン、地図アプリの起動機能を紹介します。
- カスタマイズ、新しい API
電話用アプリのフォームをカスタマイズする方法と新しい API を紹介します。
- 制約事項
電話用アプリでは使えない機能などの制約事項を紹介します。
早速見てみましょう。
強化された機能
グラフのドリルダウン
1. アプリをタップします
2. 営業ダッシュボードから営業パイプラインのグラフまでスライドします。
3. 提案中である黄色の領域をタップします
4. 提案中の案件が一覧表示されます。
地図アプリの起動
1. 右上のメニューから取引先企業をタップします。
2. 「+」ボタンをタップします
3. 企業名、住所を入力して、保存をタップします。
4. 再度開き、下線が引いてある住所情報をタップします。
今回は、建物名をタップします。
5. 地図アプリが起動され、該当の場所が表示されます。
カスタマイズ
フォームのカスタマイズ
電話用アプリのフォームは、項目レベルで表示の制御が可能です。
メインフォームをカスタマイズします。
1. ブラウザから Dynamics CRM Online へログインします。
2. 設定 | カスタマイズ | システムのカスタマイズ をクリックします。
3. 取引先企業エンティティを選択します。モバイルの有効化にチェックが入っていることを確認します。
4. メインフォームを開きます。電話用アプリのフォームはメインフォームを共有します。
5. FAX 項目をダブルクリックします。
6. 下部の空き時間領域のチェックを外します。電話用アプリで表示しないことを意味しています。
(翻訳は今後改善します)
7. Web サイト、取引先企業の親会社、株式銘柄コードも同様に非表示にします。
8. 公開します。
9. iPhone のアプリを起動します。
10. カスタマイズを反映するため、メニューからアプリを再構成します。
11. 再度アプリでログインします。
12. 取引先企業の特定のレコードをタップします。
非表示にした項目が表示されていないことを確認します。
[変更前]
[変更後]
セキュリティロール
電話用アプリの利用は、セキュリティロールレベルで制御することが可能です。(既定では有効)
新しい API
getFormFactor メソッドにより、ユーザーが利用しているデバイスを特定することが可能です。
以下の Javascript を取引先企業フォームの OnLoad 処理に含めます。
取引先企業フォームの表示時に説明フィールドにデバイスのタイプを設定しています。
function fn_load()
{
var type = Xrm.Page.context.client.getFormFactor();
Xrm.Page.getAttribute("description").setValue(type.toString());
return;
}
[パソコンのブラウザで表示]
[iPhone アプリで表示]
参考情報:getFormFactor
https://msdn.microsoft.com/en-us/library/gg334511.aspx#BKMK_getFormFactor
制約事項
- 重複検出機能には対応していない
- iFrame / Web リソース は対応していない
- ブラウザで開く機能は対応していない
- グラフはズームできません
- ピンしたレコード情報などは共有されません
例: タブレット用アプリでピンしたレコード情報を電話用アプリで利用できない
まとめ
2 回に渡って新しい電話用アプリを紹介してきました。
操作性や画面デザインは、Android や Window Phone でも同様です。
様々なデバイスで、モバイルに特化したアプリをご利用いただけます。
是非、お試しください!
- プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也