MetLife 社: Office 365 を活用して顧客中心のグローバル ビジネスを構築
(この記事は 2013 年 10 月 21 日に Office 365 for business Blog に投稿された記事の翻訳です)
投稿者: Stephen_Bury 投稿日: 10 月 21 日
今回は、MetLife 社最高技術責任者である Jim O'Donnell 氏の寄稿記事をご紹介します。
MetLife は 2010 年に American Life Insurance Company (ALICO) を買収し、生命保険事業および従業員向けの福利厚生事業を拡大しました。その結果、お客様の数は世界全体で9,000 万人を超えるまでに成長しています。企業買収にはかつてシステムやツールのアップグレードや統合が不可欠であり、これには高額の投資が必要とされてきました。
さらに、当社は真のグローバル企業になるための戦略として、時間や場所を越えたコラボレーション、円滑なコミュニケーション、イノベーションの促進を実現するべく、次に挙げる取り組みを実施する必要がありました。
- MetLife のグローバル コミュニケーション プラットフォームのすべての構成要素をシームレスに統合し、従業員、リーダー、イノベーターの連携を強化
- MetLife が抱える世界中の有能な人材をフルに活用できる環境を構築
- MetLife の企業戦略「One MetLife」の具現化 (グローバル企業のスケールを生かした競争優位の実現、顧客奉仕の強化、円滑な事業展開)
当社では、米国内においては社内の主要メッセージング システム上で 55,000 超のメールボックスを運用し、その他の地域では 40 前後の電子メール ソリューションを使用していたため、コミュニケーションおよび共同作業支援用のプラットフォームを一本化することが最重要課題となっていました。社内標準のプロジェクト承認要求プロセスによって複数の代替ソリューションを検討した結果、当社のビジョンと戦略の実現に不可欠な高い安全性、信頼性、拡張性を備えたプラットフォームとして、エンタープライズ クラスのコミュニケーション機能と共同作業支援機能を持つ Microsoft Office 365 を採用することに決定しました。
Office 365 は単なる電子メール ソリューションに留まらない幅広いコミュニケーション サービスと共同作業支援サービスを提供するクラウド サービスであり、常に最新の情報を入手して、成功への近道を進むことができます。当社のサブスクリプションには、最新版の Microsoft Exchange Online、Lync Online、SharePoint Online への自動アップグレードが含まれています。これは、企業目標の 1 つである事業費節減とテクノロジへの再投資に効果があるだけでなく、お客様とのより円滑なビジネス活動を推進することにもつながります。
MetLife は、Office 365 を全社的に展開した最初のグローバル保険企業です。マイクロソフトには当初から高い期待を抱いていましたが、その期待が裏切られることはありませんでした。MetLife のチームとマイクロソフトのクラウド バンテージ サービス チームが共同で精力的に作業に携わることで、予定よりも 13 週間も早く準備を終えることができました。
プロジェクトの第 1 段階では、従業員、契約社員、コンサルタント、および 12 か国で共有するメールボックスを含む 60,000 件の Exchange Online メールボックスのロールアウトを 2013 年 11 月までに完了する予定です。社内で求められているのは、シームレスな共同作業と、顧客を中心に考えた世界規模でのさらなる業務の技術革新と変革を可能にする統合ソリューションです。
今回のプロジェクトにより、当社が抱える 8,000 人の Blackberry ユーザーが Exchange Online を利用できるようにすること、そしてさまざまなデバイスで電子メールを利用したいと考える従業員の要望に対応することも可能になります。また、Lync Online の導入も実施し、インスタント メッセージング、電話、Web 会議に参加可能な従業員を、社内のだれもが確認できるようになります。オンデマンド型のインスタント コミュニケーション機能を導入したのは今回が初めてですが、グローバル企業である当社にとって何よりも不可欠な機能となっています。Office 365 は、従業員の革新的な発想を引き出し、お客様に喜ばれる製品やサービスを提供するうえでカギとなるツールです。
私は当社のチーム リーダーとしてマイクロソフトのスタッフと緊密に連携し、MetLife のビジョンの実現に貢献できたことをたいへん光栄に思っています。お客様へのサービスの提供、および私たちが行うあらゆる意思決定や行動をお客様との約束に基づくシンプルな基本原則に則って遂行することをお約束します。