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Google の限定的クラウド

(この記事は Whymicrosoft.com に 2012 年 8 月 22 日に投稿された記事の翻訳です)

不適切なオプションがなければ、優れた決断を行うことは簡単です。しかし、オプションが 1 つしかなく、しかもそれが組織のニーズに適していなかったとしたら、どうでしょうか?

これが Google とそのいわゆる "ピュア" クラウド モデルを巡る状況なのです。すべてを一度にクラウドに完全に移行するか、Google Apps を使用できないかの二者択一になります。Google にはオプションがありません。どのようなビジネス要件であっても、1 種類ですべてをカバーしなければならないのです。

Google はまた、そのクラウド モデルに "実績がある" と主張しています。失礼ながら、これには同意できません。計画されたロードマップの欠如から、但し書きだらけのサービス レベル契約 (SLA)、IT 管理制御の欠如まで、Google Apps はエンタープライズ クラスのソリューションからは程遠いものです。

Google がビジネスに提供するクラウド エクスペリエンスは、限定的なものです。Google は、組織が本当に必要なものを調べもせずに、コンシューマー向けのソリューションを開発し、企業がそれに合わせて変化することを望んでいますが、これはまるで丸い穴に四角い栓を押し込むようなものです。

 

限定的なオプション
それでは、ピュア クラウド戦略のどこに問題があるのでしょうか? ほんの一握りの企業には、効果がある可能性があります。しかし、調査により、ほとんどの組織が一度にすべての情報をクラウドに移行することは望んでいないことがわかっています。North Bridge Venture Partners 社の最近の調査によると、クラウドに移行している 36% の企業がハイブリッド アプローチを選択しており、また、53% が今後 5 年以内にハイブリッド アプローチを採用する予定があるそうです。

Ernst & Young 社の社長である David Nichols 氏によると、現在、ほとんどの企業がシステムの 30% 未満をクラウドに置いているということです。Nichols 氏は、長期的には、組織内でのクラウドの普及率は 70% に到達すると予想しており、これはハイブリッド クラウドの普及が広がることを意味しています。

ハイブリッド アプローチを採用する理由は多数あります。既存の投資を引き続き活用し、新しい状況にクラウドを使用することを希望する企業もあります。コンプライアンスや運用上の理由により、一部の情報を社内で保管することを希望する企業もあります。さらには、移行を独自のペースで行いたいだけの企業もあります。どのような状況であっても、企業にはオプションが必要になります。一度にすべてをクラウドに移行するよう強制してしまっては、企業は必要とする選択肢と柔軟性を得ることができません。

 

限定的な経験多くの企業にとって問題となるのは、オプションがないことだけではありません。Google Apps 導入後のエクスペリエンスは、到底満足できるレベルではありません。

たとえば、Google Apps には計画されたロードマップがありません。Google Apps for Teams、Google Listen、そして Google Video for Business が最近廃止されたことからわかるように、新しい製品やサービスが追加されても、気まぐれに廃止されます。昨年だけでも、Googleは、およそ 50 の製品を提供、統合、あるいは廃止しました。Google は計画的リリースで、新機能について 1 週間前に顧客に通知し、ほとんどまたはまったく警告なしに製品を廃止しています。このような不安定な予測可能性のため、企業が前もって計画することが不可能になっています。

別の例を挙げると、Google Apps のサービス レベル契約 (SLA) は、企業が必要とするレベルのサービスを保証していません。Google の SLA は、9 つのサービスだけを対象とし、オフラインの利用は対象外です。さらに、Google は Google Apps ユーザーと共にベータ製品をテストしていますが、このテストは Google の SLA の対象ではありません。ダウンタイムの判断方法についてさえ但し書きがあります。ダウンタイムは、ユーザー エラー率が 5% を上回る状態と定義されています

さらにGoogle Apps は、企業が信頼できるレベルの IT 管理を提供できません。主に小規模組織用に設計された、Google Apps が提供する管理ツールは機能が制限されており、また、複雑な展開や大規模な組織に対応できる堅牢性もありません。さらに、監査およびコンプライアンス要件を満たすために、CloudLock などのサード パーティ製品に依存しています。

 

独自の方法でのクラウドの展開
それに反し、マイクロソフトでは、最大限の柔軟性、堅実な SLA、および計画されたロードマップをお客様に提供しています (詳細については、ホワイトペーパー「大企業が Microsoft Office 365 を選ぶ上位 10 の理由」を参照してください)。

Office 365 を使用すれば、お客様は、完全なクラウド環境や、クラウド サービスを自社運用 IT インフラストラクチャに統合したハイブリッド環境から選択を行うことができます。ハイブリッド インフラストラクチャを選択した場合、ユーザーにはおそらく違いがわからず、お客様はオンラインと自社運用サーバーで同じ管理ツールを使用できます。

さらに、マイクロソフトは、Office 365 サービスの可用性が 99.9% を下回った場合に返金制度のある SLA を提供する、数少ないクラウド サービス プロバイダーの 1 つです。この SLA は、スイートのすべてのユーザーとすべてのコンポーネントを対象にしています。

また、企業には、技術戦略の計画に必要な時間が与えられます。Office 365 は、定期的に更新され、重要な変更については 12 か月前に通知が行われます。お客様は、不快なサプライズを回避し、一般に公開されているサービス更新の Wiki から Office 365 テクノロジ ロードマップを確認できます。

これらはすべて、企業と緊密に協力して取り組んできた20 年以上の経験に基づいています。マイクロソフトは、企業の最も厳しい要件を満たすように設計された、エンタープライズ クラスのクラウド エクスペリエンスを提供します。

 

クラウドへの移行の停止
Google のいわゆる "ピュアで実績のある" クラウド戦略の問題は、企業に向けて提供されるオプションとエクスペリエンスの両方が限定されているという点にあります。組織は、必要な選択肢と柔軟性を利用できません。また、効果的な運用に必要な保証されたサービス、IT 管理性、詳細なロードマップも得られません。

InfoWorld の David Linthicum は次のように述べています。「パブリック クラウド プロバイダーの大多数は、あらゆるものをファイアウォール外に押し出すことに熱心です (結局、これが彼らのスタンスです)。その熱心さによって、クラウドに移行する可能性をも消してしまわないよう、慎重になる必要があります

まったく、そのとおりです。企業はオプションを必要としています。計画できる必要があります。さらに、ニーズを満たすことを約束するクラウド サービス プロバイダーも必要になります。マイクロソフトはこの 3 つの条件をすべて満たしています。