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Android 向け Lync の新機能 — 匿名による参加、パッシブ認証、連絡先の管理

(この記事は 2014 年 12 月 11 日に Office Blogs に投稿された記事 New Lync features for Android—Anonymous Join, Passive Authentication and Contact Management の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

今回は、Lync チームのプロダクト マネージャーを務める Barak Manor の記事をご紹介します。

Skype for Business チームから Android ユーザーの皆様にすばらしいクリスマス プレゼントをお届けします。今回の新しいリリースでは、匿名による参加、証明書認証とパッシブ認証、連絡先の管理の各機能を導入すると共に、大幅なパフォーマンス強化とバグ修正を実施しました。マイクロソフトは、モバイル プラットフォームでもあらゆる機能を使用できるようにすることが、モバイルファーストの世界を目指すうえで必要不可欠だと考えています。これらの新機能の導入と機能強化は、マイクロソフトのビジョンの実現に向けた重要な一歩です。

匿名による参加

Windows Phone と iOS デバイスでは既に匿名による参加が可能ですが、今回 Android でもこの機能が使用できるようになりました。これにより、Lync アカウントを持たないユーザーでも Lync 会議に参加できます。同僚やパートナー、顧客を Lync 会議に招待した場合に、相手が Android モバイル デバイスを含め、どのデバイスから参加しても、高品質な音声と動画を利用したり、PIN や電話番号を使用せずに安全に通話したりできるようになりました。

では、Lync アカウントを持たない Android ユーザーを電子メールで招待した場合、Lync 会議へどれほど簡単にすばやく参加できるか見ていきましょう。ユーザーが招待メールを受信し、会議へのリンクをクリックしたら、あとは [Guest] をクリックしてサインインと名前の入力を行い、開催者から会議への参加が許可されるのを待つだけです。

(左から) 予定表ビューの招待状画面、Lync のサインイン画面、
ゲスト名の入力画面、仮想ロビーでの待機画面

このように、今回導入された匿名参加機能を使用すると、ゲストが会議に参加しやすくなると共に、Android などのモバイル デバイスを利用している顧客、パートナー、サプライヤーのどなたとでも Lync の優れたエクスペリエンスを共有することができます。

ただし、Lync 会議を開催し Lync の全サービス (プレゼンス、IM、着信の転送、Lync 会議の管理など) を使用するには、Lync の企業アカウントまたは Office 365 プランのアカウントが必要です。

証明書認証およびパッシブ認証

一部のお客様は、スマートフォンやタブレットの使用に伴うリスクといったセキュリティ課題への対応策として、Active Directory (AD) のユーザー名とパスワードの資格情報の使用を制限して運用しています。このような場合、これまではすべての認証で Active Directory の資格情報が使用されていたため、Lync のモバイル クライアントを活用することは困難でした。

しかし、今回導入された新機能を使用すれば、管理者がモバイル デバイスのセキュリティや認証について厳格なポリシーを適用しながらモバイル環境を構成できます。マイクロソフトでは、モバイルファーストのビジョンに沿って、ユーザーへの影響を最小限に抑えながらこれらの問題を解決するべく取り組んでいます。詳しくは、Lync Server 2013 の構成に関する TechNet のサポート ページや、Jens Trier Rasmussen のブログ記事 (英語) に記載されているコードとテクノロジの詳細についての説明をご覧ください。

連絡先の管理

Android 向け Lync の連絡先管理機能を使用すると、デスクトップ クライアントからだけでなく、モバイル デバイスからも連絡先の追加、削除、管理を行うことができます。企業のディレクトリを検索して新しい連絡先を見つけたら、まず 1 回のタップで連絡先リストに追加でき、さらに 2 回タップするとその連絡先を適切なグループに移動させるか、リストから完全に削除することができます。

(左から) 検索して見つけた連絡先の画面、
移動先グループの選択画面、リストにある連絡先の管理画面

Android (および iOS と Windows Phone の各プラットフォーム) の連絡先管理機能は、現時点ではクラウド ベースの Office 365 アカウントのみで使用可能です。なお、次期バージョンの Lync Server では、すべてのオンプレミスのお客様にもご利用いただけるようになる予定です。

マイクロソフトの CEO である Satay Nadella は、2014 年 11 月 10 日に掲載された「Computerworld」の記事の中で「今日のモバイルファースト、クラウドファーストの世界においては、デバイスやプラットフォームの種類に関係なく、だれもが簡単に作成、共有、共同作業が行えるソリューションを提供する必要がある」と述べています。Skype for Business チームもこのビジョンの実現のために取り組んでおり、今回 Android 向け Lync に新機能を導入したことで、さらにその歩を進めたと言えるでしょう。ぜひこれらの機能を、皆様の共同作業環境や生産性の向上にお役立てください。

—Barak Manor