中小企業における新しい働き方とは
今こそ中小企業に必要とされる新しい働き方
中小企業は大企業に比べて労働生産性が低く*、生産性向上が課題となっています。特に最近の急激な円安による材料、経費の高騰に直面されている中小企業では、コスト削減や生産性の向上による売上拡大が急務となっています。また社会情勢として、働く女性の増加や、男性も含めた子育てと仕事の両立、そして適切なワークライフバランスが注目され、中小企業もそれらに対応できる新しい働き方が今後よりいっそう強く求められてくると思われます。
*2011年度中小企業白書より
IT が果たす役割
働き方の変革には、IT が重要な役割を果たします。特に、スマートフォンやタブレット PC の登場で、従来まで IT と縁が薄かった職種、たとえば工場などデスク ワークをしない社員も、IT の活用による新しい働き方ができるようになります。
また昨今では、IT ベンダーなどの業者がデータセンターなどの設備を用意してさまざまなサービスだけを提供するクラウド サービスの提供が進んでいます。社内に IT の専任者がいなくても導入でき、運用も不要です。また初期投資が抑えられ、安価な費用で利用できることから、中小企業で非常に注目されています。クラウド サービスを上手に活用することで、中小企業でも従来と異なる新しい働き方ができるようになります。
それでは以下に IT で働き方が変わる例をいくつか挙げてみましょう。
経営者の新しい働き方の例
- 経営情報、商談状況を社内のポータルで常に確認できるので、意思決定が迅速に。
- 地方の支店や営業所との会議は WEB 会議で出張不要に。
- 気になることは、チャットでリアルタイムに社員に確認、指示できるのでスピードある経営を実現。
営業部門の新しい働き方の例
- お客様へのプレゼンは、タブレット PC を使ってビジュアルにスマートに、そして商談生成率アップ。
- 商談の場で必要となった資料はその場でクラウド ストレージから取り出し、商機を逃さない
- お客様からの質問は、チャットで社内にいる詳しいメンバーに質問し、持ち帰り宿題にしないので、商談のスピード化、効率化を促進
- 提案書などの資料は社内ポータルで情報共有し、流用しあうことで無駄な工数を削減
- PC さえあれば、出張先や自宅などの社外でも社内と同じような環境で仕事ができる
- 出張先のホテルで借りた PC、空港の PC など Microsoft Office が入っていない PC でも、クラウド上のファイルをブラウザーで開き作業ができるので、場所もデバイスも気にせず仕事ができる。
管理部門の新しい働き方の例
- 施設や備品のスケジュール管理を自動化し本来の業務に専念
- クレーム情報などを共有し、顧客対応をスムーズに
- 機密情報は必要な人だけに共有し、便利さと安全性を両立
以上はあくまで一例ですが、IT で今までと異なる新しい働き方ができるイメージが湧きましたでしょうか?
もっと詳しく知りたい方は、「もっと自由な働き方へ」「新しい可能性にタッチする」「クラウドでビジネスにできるをもっと」をご覧ください。
連載: 連載記事 Discover 勝機をつかむ次世代の働き方