Cognitive Services LUIS & Azure Bot Service 一般提供開始
[English Version Available]
自然言語の分析、判定を行うエンジン(分析モデル)作成と 分析 API を提供する Cognitive Services Language Understanding Intelligent Service (LUIS) の GA (一般提供) が開始となりました。また、Azure 上で Chatbot を構築、公開、各種チャネルへの接続を提供する Azure Bot Service の GA 開始がアナウンスされました。
Microsoft Azure Blog > Announcing the General Availability of Azure Bot Service and Language Understanding, enabling developers to build better conversational bots Azure Team Blog > Conversational Bots Deep Dive – What’s new with the General Availability of Azure Bot Service and Language Understanding
Cognitive Services LUIS : Dec 2017 Update
GA & 価格体系
- F0 (Free Tier: 無償プラン)
- ~ 10000 トランザクション /月
- S1 (Standard Tier: 有償プラン)
- ¥153 / 1000 トランザクション (従量課金)
- 1 トランザクションでバインドできるテキストは 500文字(全角OK!)まで
F0 および S1 は Azure Portal からの申し込みになります。(※いずれも利用期間の制限はありません)
新 Portal 公開
LUIS は適用範囲 (ドメイン) に合わせてご自身で LUIS App (自然言語の分析モデル) を作成する必要があり、作成のための GUI (Portal)が用意されています。こちら GA に合わせて Portal がリニューアルされています。
なお、LUIS App の作成、編集については Programmatic API が用意されています。LUIS ポータルを使用せずに LUIS App の作成や編集、学習などを行うことができ、カスタムの操作ツールを作成したり、再学習などの自動化を構成することも可能です。
Cognitive Services LUIS Programmatic API Doc
Intent および Entity の上限引き上げ
これまでのプレビュー版での制限が大幅に緩和されました。
- Intent : 80 → 500
- Entity : 30 → 100
リージョンの追加
LUIS App および Endpoint (API アクセス先) のリージョンがこれまでの 5 か所 に加えて 7か所 追加されました。
- America
- West US, East US2, West Central US
- +South Central US, East US, West US 2, Brazil South
- Europe
- West Europe
- +North Europe
- Asia Pacific
- Southeast Asia
- +East Asia, Australia East
機能追加 (多言語対応)
英語のみ対応だった下記の機能が多言語対応となりました。
- Prebuild Entities
- 利用頻度の高い Entity (日付、時間、地名 など) のセットを追加可能
- 追加言語: フランス語、スペイン語、ポルトガル語
- Prebuild Domains
- ドメインごとにまとめた利用頻度の高い Intent および Entity のセット
- 追加言語: 中国語
- Phrase List Suggestion
Azure Bot Service : Dec 2017 Update
GA & 新価格体系
GA に伴い、SLA が設定され、Azure サポート(*)が利用可能になります。
- F0 (Free Tier: 無償プラン) ※期間の制限はありません
- DirectLine および WebChat : ~ 10000 メッセージ/月
- (他のチャネルについては制限なし)
- S1 (Standard Tier: 有償プラン)
- DirectLine および WebChat : ¥51/1000 メッセージ/月
- Azure Bot Service は Azure WebApp or Azure Function 上に構築されるため、Web App または Function (+ストレージ、AppInsight などのサービス) の利用料金が別途かかります。(それらは無料プランを利用してもOK)
これまで通り、F0 および S1 は Azure Portal から作成して利用します。(※いずれも利用期間の制限はありません)
(*)DirectLine および WebChat の 99.9% SLA、Azure サポート対応
対応リージョン
Azure Bot Service としてホストする Web App / Function は現在利用可能な全てのリージョンで利用可能です。
Endpoint としてのリージョンは以下になります。
- America
- East US, West US, Brazil South
- Europe
- North Europe, West Europe
- Asia Pacific
- East Asia, Southeast Asia, Australia East, Australia Southeast
Bot Framework としての機能強化/変更点
- Bot Framework State Service 終了
- conversation 内容を保持しておくためのメモリストレージ (へのアクセス)
- control や 独自の conversation state storage を追加可能に
- Bot Directory / Connector への登録が Azure Bot Service に限定
- これまで Bot Framework をお使いいただいていた方への一番の注意点になります。
- Azure Portal のサービス新規作成画面で Bot Channels Registration というメニューが追加されています。(これまでの手順と同様に Bot Framework のサイト からアクセスしても Azure Portal に遷移します。)
- また、 Cortana Skills が Knowledge Graph Exchange へ統合されるのに伴い、Cortana Channel の利用には Knowledge Graph Exchange への登録が必要になります。
- Cortana Skills & Knowledge Graph Exchange について: https://aka.ms/CortanaSkillsDocs, https://aka.ms/CortanaSkillsBotConnectedAccount
- これまで Bot Framework をお使いいただいていた方への一番の注意点になります。