Build 2013 アップデート(2): Windows Azure Web サイト&モバイルサービス正式提供、自動スケールを設定可能に
Build 2013 の Day 2 Keynote にて Windows Azure 関連のアップデートが発表されました。
Windows Azure Web サイト、モバイルサービスを正式提供開始
これまでプレビュー版として公開されていた Windows Azure Web サイト および Windows Azure モバイルサービス が正式リリースとなりました。
Windows Azure モバイルサービス
Windows Azure モバイルサービスは、先日発表された カスタム API などに加え、Windows 8.1 向け Windows ストアアプリにも対応しており、英国 TalkTalk Business 社のアプリケーション開発が紹介されていました。
Visual Studio 2013 では Windows Azure モバイルサービスとの連携が強化されており、Windows 8 向けアプリを開発している際には直接 Windows Azure モバイルサービスへの接続、プッシュ通知機能の追加を行うことができ、また、Windows Azure モバイルサービスがサーバーエクスプローラーに追加され、サーバサイドスクリプトを直接編集することも可能になります。
正式提供に伴い、10サービス / 100 デバイス接続まで利用できる無料モード、スケジュールジョブやスケールアップが利用できる標準モード / プレミアムモード が用意されています。
windowsazure.com > 料金: モバイルサービス
Windows Azure Web サイト
Windows Azure Web サイト は正式リリースに伴い、99.9% の SLA が標準モード (旧: 占有モード) で保障されます。また、標準モードで カスタムドメインの SSL 証明書のバインディングが利用可能になり、SNI / IP ベースの SSL 暗号化が利用できます。
開発面では、デバック時のメモリダンプアクセス、これまでの 32 bit に追加して 64 bit プロセスのサポートなどの機能強化も行われています。
windowsazure.com > 料金: Web サイト
サーバー自動スケール、アラート機能を利用可能に
負荷に応じてサーバーサイズ、数を自動で増減を行う 自動スケール がプレビュー機能として Windows Azure Web サイト、クラウドサービスで利用可能になりました。サーバー構成が自動調整された際はアラートが送られる機能も実装されています。こちらは Windows Azure Web サイト、クラウドサービス、仮想マシン、モバイルサービス で利用できます。
実際、Skype を Windows Azure で稼働させ、自動スケールを行うことによって 40%以上のコスト削減を実現したという事例が紹介されていました。
Windows Azure Web サイトの自動スケールは、各サイトごとに指定するかを選択することができます。
Windows Azure クラウドサービスでは CPU またはキューを選択して自動スケールを設定できます。
アラート機能は左側バーの [設定] から追加できます。
Windows Azure Active Directory の 3rd Party 連携
他社のクラウドサービスと連携して、シングルサインオンを実現する取り組みが紹介され、クラウドストレージの BOX との連携が紹介されていました。
【7/10 追記】 Microsoft Worldwide Partners Conference にて Windows Azure Active Directory Application Access Enhancements という名称でプレビュー公開が開始となりました。
Windows Azure サブスクリプション申込プロセス簡素化
MSDN サブスクライバ―向けの新しい特典が TechEd 2013 North America で発表されましたが、さらにクレジットカード登録が不要になったことがアナウンスされました。
なお、無料評価版も含めて新しい申込画面になっており、1 画面の入力で完了するように変更されています。
Microsoft News Center > Microsoft showcases developer opportunity on Windows Azure, Windows devices