Microsoft Office Backstage (パート 4 - [ヘルプ] タブ)
Microsoft Office Backstage ビュー
Office 2007 では、製品、製品ライセンス、および製品サポートに関する情報は、数段階のメニュー操作を介してアクセスする必要があり、この情報を見つけるのは容易ではありません。たとえば、最新の Office 製品の更新プログラムを確認することを想定します。Office 2007 では、Office のオプション画面を開きます。
Office 製品のライセンス状態を確認するには、この画面を開き、[バージョン情報] ボタンをクリックします。すると、見覚えのあるダイアログ ボックスが表示されます。
製品サポート情報へのアクセス
[リソース] タブは、すべての製品サポート情報を 1 つの場所にまとめることに向けた最初のステップとして適切なものでした。とはいえ、製品サポート オプションは多くの Word 固有のオプションと一緒に置かれているため、探している情報やオプションを見つけ出すのは容易ではありません。このことは Office の WYSIWYG ユーザー インターフェイスの方針に適合しているとはいえません。確かに、製品の更新プログラム、製品のライセンス認証、および製品サポートは、必ずしも、最初に WYSIWYG の実装が必要というわけではありません。結局のところ、Office の更新がどの程度頻繁に必要かということに関連します。
Office 2010 では、Office のオプション ダイアログの [リソース] タブをダッシュボード形式のインターフェイスに進化させたデザインになっています。このインターフェイスは、バージョン管理、更新プログラム、ライセンスの状態など、アプリケーションおよび製品に固有の情報を 1 つの便利な場所に統合し、表示する、動的でデータ駆動型のビューです。実際の状況を表示するこの [リソース] タブは、次の目的に合うように拡張されています。
- 製品サポート機能、製品のライセンス情報、および各種のツールを 1 つの場所にまとめる。
- WYSIWYG UI 方針に適合する。
- その場所に戻ると便利と思わせる場所を提供する。
Backstage の [ヘルプ] タブは、サポート、ヘルプ、および製品情報を取得するのに便利な場所です。
- Office 2010 製品の最新の更新プログラムを入手する場合、または購入した製品や試用中の製品を識別する場合、これらすべての情報が、簡潔で直観的な形式のレイアウトで表示されます。
- Office を初めて使用する場合、Backstage ビューは Office の機能のトレーニングとスキル向上のためのさまざまなオプションを提供します。
- たとえば、ユーザーがマイクロソフト カスタマー サービス サポートの担当者と電話で話している場合に、担当者からサポートを受けるために製品 ID を提示する必要があるとします。電話で PID がどこにあるかを説明するのは、Office 2007 では非常に厄介なことでした。Office 2010 では Backstage の [ヘルプ] タブを開くだけです。PID が他の重要な情報と共にわかりやすく表示されます。
1 つに統合されたビュー
[ヘルプ] の場所には 3 つの主要なコンポーネントがあります。
- 左側の列にある サポート オプション では、Office 製品のその他の情報の入手、問題のトラブルシューティング、および Office アプリケーションのヘルプの取得を行うためのさまざまな方法が提供されます。
- 製品ライセンス では、そのコンピューターでの使用が認証された Office 2010 製品とそこに含まれているアプリケーションが表示されます。
- アプリケーションのバージョン情報 では、Office で発生している問題の診断の際に、マイクロソフト カスタマー サービス サポートに提示する情報が提供されます。
通常、ユーザーは一度に 1 つの Microsoft Office 2010 製品をインストールします。ただし、製品版を購入したうえで、期間限定の試用版を使うこともできます。次のビューは、ユーザー独自のインストール状況に合わせて、表示が動的に調整されています。
このように、Office 2010 のさまざまなバージョンを試しながら、ここに戻って、1 つの場所で情報をすべて確認できます。これは便利ですが、なぜこの機能があるのでしょうか。
通常は、製品の認証やライセンスについて気にする必要はありませんが、製品のライセンス認証に関する問題はユーザーにとってしばしば悩みの種になります。ライセンス認証の状況は、以前は [リソース] タブに埋め込まれていました。今では、製品ライセンスは Backstage ビューでの最上位での要素です。
製品のライセンス認証では、製品ライセンスが Microsoft によって正規に発行されたものかどうかが検証されます。プロセス自動化のために、Office 2010 製品群全体にわたって、Office 2010 製品のライセンス認証がインストールに組み込まれました。ただし、製品のライセンス認証をすぐにできることが常に便利だとは限りません。また、それが常にできるとも限りません。Office 2010 製品のライセンス認証をまだ行っていない場合は、Word などのアプリケーションを起動したときに次の通知が表示されます。
ただし、まだ試用中であったり、その場所にインターネット接続がない場合は、単にこのダイアログを閉じます。この情報に戻ることになった場合は、Backstage ビューを開いて、製品のライセンス認証を行うために [ヘルプ] タブに移動するだけです。
また、Office の試用版を実行している場合は、ここから製品版を購入できます。
上記のライセンス認証に戻りましょう。
上の図のケースでは、標準的な Office 2010 インストールの例を示しています。Microsoft Office Home and Student 2010 が購入されています。その一方で、Microsoft Office Professional Plus 2010 (追加のアプリケーションを含む) の試用版のライセンスも持っています。ここから、ライセンスとアプリケーションの対応を確認できます。
なぜ実際に購入したアプリケーションは除外して、Microsoft Office Professional Plus 2010 の試用版のアプリケーションのみを表示しないのか、その方が表示が少なくて見やすいのではないかというご質問をいただくことを予想して、先にご説明します。
Microsoft Office 2010 のすべてのバージョンのインストールを予め想定することはできないので、すべてのアプリケーションを一覧表示する方式を採用しています。複数の Microsoft Office 2010 製品をコンピューターに共存させてインストールできます。アプリケーションの一覧に、アプリケーションの重複を省略して表示した場合を考えると、Office のインストールを誤って認識する危険性があり、わかりやすさよりも混乱を引き起こす可能性があります。
ヘルプ以外の充実したヘルプ
ほとんどのコンテキストにおいて、便利な "疑問符" をクリックして、ドキュメントで実行する操作に関する特定の情報を取得できます。ただし、Microsoft Office Web サイトでも、追加の資料、トレーニング、サポート オプション、および一般的な質問に対する便利なオンライン ソリューションが豊富に提供されています。中でも有用なのが、 ファースト ステップ ガイド で、初めての Word または Excel の起動、空のドキュメント ウィンドウからの開始、次に行うべき操作が分からない場合の対処など、使用に慣れていないユーザーの方の問題を解決します。以前の [リソース] タブにあったその他のオプションもここにあります。
[ヘルプ] タブについて
さまざまな製品情報を 1 つの便利な設定にまとめて、[ヘルプ] タブをこれまでよりもさらに魅力的に、情報がわかりやすく、使いやすいものにするという目標が達成されていれば幸いです。また、使い慣れた [バージョン情報] ダイアログを好むユーザーの方もどうかご安心ください。まだ同じ場所にあります。[バージョンと著作権の追加情報] をクリックするだけで確認できます。
Posted: Tuesday, September 01, 2009 2:11 AM by OffTeam
これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、https://blogs.technet.com/office2010/archive/2009/09/01/microsoft-office-backstage-part-4-the-help-tab.aspx をご覧ください。